2025/08/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 ある貴族の邸宅」にアダンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 ある貴族の邸宅」にリーラさんが現れました。
■アダン > ある日の夜、王都富裕地区のとある貴族の邸宅にて秘密の会合が開かれていた。
その主催は、名門貴族のフェリサ家の当主であるアダンであった。
表向きはこの邸宅の主を慰労するための夜会ということになっているが、実際にはこの邸の主はいいように場所を使われただけである。
よくも悪くも目立たない貴族の邸宅であって、ここの主はアダンに弱みを握られて今回の会合の舞台を用意させられた。
秘密の会合を行う際には、アダンはこのような手法をよく取る。敵対派閥の介入を防ぐためだ。
それでありながら、それとなく会合に関する噂も王城や富裕地区に流していた。
招待状を直接送ることもあれば、使用人などを通じて秘密裏に開催を告げることもある。
悪徳や腐敗、陰謀に手を染めるような王族や貴族、上流階級の人間であれば、今宵の会合について知ることはそこまで難しくない。
敢えてそのようにしてもあった。
アダンが主催となれば、その行状を知る者からしてみれば、まともな会合であるはずがないことは理解しているからだ。
新たな繋がりを生むための会合という側面もあるが、アダンの欲望を満たすための側面も大きい。
アダンは今回、使用人を通じてとある女に招待状を渡していた。
リーラという女だ。王城や富裕地区にも出入りしている。
その肩書は貴族であったか王族であったか……どちらにせよ、アダンには問題ではなかった。
なぜなら、彼女がバフートにて囚われ、何を行われていた……アダンはそれを知っているのだから。
「これはこれは、リーラ様。
突然のお誘いでありながら、お越しいただけますとは」
アダンは、会合の行われる邸の広間にて、その女の来訪を迎えた。
態度はへりくだったものであるが、その視線は下卑たもので、女の四肢を遠慮なく眺めている。
■リーラ > アダンから送られてきた招待状。
その男については、この国らしい腐敗した人物という事。
欲望も強く。その欲望のままに、裏で色々と動き。裏向きの人脈も広そうである。
その程度の事は把握しており。招待された会合の事も、少し調べさせればどういうものかは想像がついた。
動けば注目を集めるほどの有力筋ではないが、王城などにも不便なく出入りできる王族としての肩書。
そこへと出された招待状と、そこに仄めかされたドレスコードには少々眉をひそめたものの。
どういう意図でという好奇心が勝り。素直に招待状に応じることにして。
「このわたしを、わざわざ招待状を出してまで誘う。
その意図に、興味をひかれただけの事」
色々と、後ろ暗い話は聞いているぞと皮肉る笑みを浮かべて歓迎するアダンへと応じる。
その身を包むのは、高貴な身を包むにふさわしい上質な生地の黒のドレス。そして、そのデザインはというと体のラインを隠すことなくぴっちりとしつつ。露出も多め。
背中が大きく開いて、尻の谷間が覗きそうなほどのホルターネックを基本とし。それでいて腹部も大胆にカットされて、滑らかな下腹部が大胆に露出。
スカート部分も裾は長くとられていながらも、大胆にスリットが入っていて歩くにつれて、ちらちらとすらりとした美脚が垣間見える。
総合的に言えば、露出過多で卑猥とか煽情的という表現が似合いそうなデザインであり。表向きの場で着るには、少々問題がある。
隠すことなく自身に向けられる下卑た視線には少々の不快感を感じたものの、己の事をどこまでこの相手は把握しているのかという興味。
そして、己の肢体に性的興奮を見せる男に対する遊び心から、むしろ相手に見せつけるように堂々とした態度を保つ。
■アダン > 「恐縮です」
リーラからの言葉を受け、アダンは慇懃に一礼する。
だが、言葉や態度とは裏腹に彼女への敬意など毛ほども持っていなかった。
アダンにとっては、彼女が王族であろうが「雌」ということが重要だった。
悪い噂も知っているぞと匂わせるようなリーラの笑みに対しても、アダンは動揺を見せなかった。
リーラの家格は、王族としても名高いとまでは言い切れないもの。
その動静が注目されるほどの有力筋ではない。彼女の正体のことを考えれば、目立ち過ぎぬということなのかもしれない。
だが、アダンは彼女の正体について知っているのかいないのか、なにか情報を得ているのか。
まだそれを悟らせるような態度は取っていない。
家名のためにリーラを招待したというのでなければ、目立つほどではない王族を傀儡としようとするものか。
そういう想像が成り立つかもしれないが……。
「以前とある街にて王女殿下をお見かけいたしまして。
それからというもの、お近づきに慣れればと思い、不躾ながら招待状をお送りした次第にて。
しかし、此度はかなり卑猥な……おっと、大胆な服装でいらっしゃいますな。実にお美しい。
さて、そのお美しさを称えまして、是非お願いしたいことがございます。
もちろん、見返りといたしましては我がフェリサ家が全力を持って姫様をご後援申し上げます」
リーラの卑猥とも言えるようなドレスをアダンは遠慮なく眺める。
スリットから時折見れる媚薬や、露出している下腹部、尻の谷間が見えそうなほどのホルターネック。
それらに欲望の眼差しを向けている。敬意が本当のものではないということを、わざわざ示すかのような行為だ。
わざとらしく服装について「卑猥」などと言った後に「大胆」と言い直す。
ある街でリーラを見かけ、その美しさ故に頼みたいことがあるとアダンは仄めかす。
リーラの家名や王族としての立場というより、彼女個人への興味を伺わせる言葉である。
「ただ、立ち話も申し訳ないので、まずはお席まで案内させてください。
どうぞ、ご案内いたしますので」
アダンはここではまだ詳細を説明することはなく、リーラをエスコートするように隣に立つ。
ドレスの腰に向かって手が伸びれば、あろうことか遠慮なくドレスの上から尻を掴む。
そのうえで、彼女のために用意された席へと歩き出そうとする。
敬意を込めた言葉を使いながら、尻肉を掴んで有無を言わさないように歩き出すような行為は、不敬そのもの。
しかも、アダンはそれを当然のように行っている。
リーラの過去を知っているが故の行為だ。
裏の会合らしく、とある貴族や王族の娘が広間には連れ出されており、まるで奴隷のように男たちに扱われている。
敗北者というべき者たちの末路であり、この集まりがまともでないということを示している。
■リーラ > 「ふうん?」
慇懃無礼。そういう形容がふさわしいアダンの態度に、興味深そうに目を細めてじろじろと見つめる。
王族に対する態度としては失礼だが、はっきりと咎め立てするには弱い。
向けられている性的な視線から考えると、王女という肩書よりも己の体そのものに興味があるとも取れるがと思考を巡らせ。
王女の肩書のさらにその背後。魔王という正体について知っているのならば、ただの人間が怯えも見せずに。ここまで欲望に正直な下卑た目を向けることができるのか。
色々と考えても、まだ判断材料に不足する。
「とある街? どこで、わたしを見初めたのやら。
わたしが美少女であることは否定しないが、何を望むというのか。
それに、わたしがお前ごときの助力を必要としているとでも?」
遠慮なく向けられる下卑た視線に、わざとらしく言い直す台詞回し。
表面的な言葉遣いと裏腹に、敬意の欠片も無い態度も露骨。そんな男が望むものなど、ろくでもないものだろうと鼻で笑い。
立場としても、王族である自分の方が上。ましてや、魔王である己がただの人間に求めるものなど娯楽の対象になる事程度。
アダンが不敬な態度をとるように。自身も、馬鹿にしたような見下した声音に冷たいまなざしで応じ。
言葉の背後に示唆する、王族としての自分ではなく。個人としての自分に向けている興味の正体を探るように視線を突き刺す。
「はぁ……。悪趣味、だな」
事の詳細を説明をするのは後だとばかりに、エスコートする仕草に入るアダンの動きを冷めたまなざしで追い。
無遠慮にいきなり尻を掴んで、用意された席へと有無を言わさず歩き出す。あまりに不敬な行いに、不快だと眉根が寄る。
不敬者と処罰の実力行使はいつでもできると、そういう余裕と。この男の企みはなんだという興味もあって、ここで怒って切れることも無くエスコートに従い。
蠱惑的な丸みと、むっちりとした魅惑的な弾力の尻肉は男の手指を愉しませるためにあるかのように。掴むアダンの手に、心地よい感触を伝え。
リーラ当人が歩くに合わせて筋肉のしなりとうねりが、触覚の味わいに変化をつける。
席へと向かう途中で目に入った、王族や貴族の娘が広間に連れ出されて、男たちに奴隷のように扱われている光景に小さく息をついて、呆れたように言葉を漏らし。
噂通りの男だなと、アダンに向ける瞳には侮蔑の色が混じる。