2025/07/02 のログ
■ルルマリー > 黒絹の髪をしゃらりと揺らして頷くお子さまに、
反して白砂に片頬ひっつけた娘はといえば、
まって違うだからちがくて―…、とでも言いたげに口をはくはくさせたあと、
結局「ぇ」だの「ぅ゛」のしか言えずに焦れたように眉をハの字にさせた。
自分よりはるかに歳下、しかも見ず知らずの子供から、
フェチだとか助平だとか言われている状況を、処理能力の低下した頭でどうしたらよいのか。
しかも相手の醸す余裕と鷹揚な優雅さが――絶妙に、育ちの貧しい娘を萎縮させるのだ。
故に、その唇に、指は呆気なく挿し込まれ。
「~~~~ふっ ――…… ぅぅー…っ、ん… っ…」
歯を立てちゃいけない、高貴な指だから。
逆らっちゃいけない、高貴な御方だから。
決していやらしいことじゃない、相手は自分より子どもなのだし。
小さく稚い、柔らかな指が、口腔を支配する。
追い出せない。指を傷付けてしまうし。そう思ってしまえば指先の自由を許したようなもの。
ちいさなエナメルの歯列を潜り、軟口蓋を擽るちいさなちいさな指腹。
鼻腔を擽る花のような品のよい香りが、まるで夢のような非現実めいた心地にさせて。
「 ぅ゛ ♡ む――… っ、 ンぅ…っ…」
不敬。 高貴なひとに不敬はいけなくて失礼で、だから――。
回らなくて上滑る思考で考えて考えてぐるぐるしてる内に、指追加。 ぬぷり。
子供のくせに上から目線の喋りが、少女の中の“高貴”の偶像にまるでメッキのように貼り込められてゆけば、
――…うっとりと、してしまう。
いけないコトをしてるような、疚しくふわふわした陶酔感。
舌が挟まれ、擽られ、擦られれば。 れ、る。 ぇろ…っ、ぬ、りゅ… っ。
娘の舌が追従しだす。ぬるれると唾液塗れの生暖かいべろをくねらせ、絡めては。
唇を窄めて、 ぢゅく、 ちゅる♡ 吸い啄んで。
「ン ぅ゛… っ♡ ンふ ぅ――… ♡」
白砂が、じょり、じょりり、と音を鳴らすは、
腰が、腿が、スカートが砂を摺る悩ましげな、もじつきのせい。
■ホウセン > あり得ない状況に説明なしで突如放り込まれて、しかも唯我独尊なお子様に振り回されているのだし。
混乱して泣き喚かないだけ、上出来な部類に入るのかもしれないとは下手人からの評価。
もっとも、順応性が高過ぎて、ちょっとダメな方向にさえ、抵抗感が薄過ぎやしないかというのもセットだけど。
ある意味では、小さな少年の指が支配したのは、口腔ばかりではなく。
倒錯的な状況に乗っかって、少女の思考の一部も手に落ちている気配すら。
傅かれるのに慣れているらしいのは、少女が指を舐り始めても軽く頷いて”奉仕”を承認するに留まる辺り。
反応よく何をするでなし、それが当たり前なのだとこの場のルールを植え付けよう。
たっぷりと唾液を纏っての舌戯に、よくできましたと指を蠢かせて呼応するものだから、
少女がノればノるだけ官能的な滑りとなって。
図々しく、指を居座らせるものだから、閉じきれない唇から唾液が垂れたとしても仕方ないだろう。
「善哉善哉、儂の見立ては間違うておらなんだな。
春を鬻いで糊口を凌いでおるようには見えぬし、どこで仕込まれたやら。」
雰囲気に酔わされていたとしても、お子様の指に呼応してしまったのは、
”遊んでもらいたい”の意思表示なのだと認定すれば、術者の意向を受けて拘束の呪は光の粒となって霧散。
身体の自由を戻してやった代わりに、思考と嗜好は余計に捕らわれるなんて大損かもしれないけれど。
口の中の二本指を釣り針に見立て、フックさせたままゆっくり持ち上げ。
先程までの芋虫状態なら身を起こすこともできなかっただろうが、今なら両手を地について自重を支えられよう。
そうやって意図どおりぺたんと座った状態にまで誘導したところで、ちゅぽんっと口唇から指を引き抜き。
「責めておる訳ではないし、それで儂が愉しめたのであれば天晴というものじゃよ。
それで…知っておるのは、今のが全てということもあるまい?
――儂が”使う”に相応しいか…見せてみよ。」
少女が座することで、お子様の背丈でしゃがんでいれば視線の高さが揃いそう。
それを厭うた訳でもあるまいが、ひょいっと立ち上がって見下ろしポディションをキープ。
年若い少女の見目だが、色事に通じているのだろうと舌遣いから見当をつけ。
ならば、多くを語らずとも察せようし、促しの意図を察せずともこれまでの”仕込み”の一端が見物できるだろうと。
流石にノーヒントとはしない辺り温情的で、落ち着いた色合いの浴衣の上から、股間をポンポンと。
判定員はここだぞと明示してやり――
■ルルマリー > 突然釣り上げられて、見知らぬ歳下の紅顔の美少年の指を口に突っ込まれているこの状況。
思考フリーズする混乱が見出した逃げ道は、これまでの生い立ちで学んだヒエラルキーへの従属。
順応性の高さに加え、奇しくもお子様の醸す高貴が――娘の弱味を突いたカタチにて。
「ん゛ぅ…… っ、 ふ… っ…♡」
二本の指が、無遠慮に疑似ベロチューを強いてくれば、娘の舌は、従ってしまう。
噛みつけない、逃げられない、それなら。――舐めて、吸って、舌を絡めて。
れるれろ゛と口腔の蹂躙を許しつつに、自ずと舌肉奉仕をしはじめる。
自分よりも小さな子供の指を、まるで卑しく舐めまわすことへの背徳感。
真っ赤な頬と、火照り息。いつしか口端から、透明な筋が、とろぉり、顎に伝い。
「 ぅ゛ む ♡ ――…… っ、 ぎゅ、…っ」
不意に。二本の指が鉤に曲げられて上顎を釣った。くん、と娘の頭が上向き、稚い子供を仰ぐ。
その時になってはじめて、拘束が失せていることに気付くものだから、崩れた腕が、ぎゅり、と砂利を握って上体を起こし。
娘は漸く、ぺたりと尻をつけたままに、座ることを許されて。――…ちゅ、ぽっ。抜け出た指から、銀の橋が架けられて。
「 んっ ゅ… っ はー…♡
つか、う……って、 それは――… っ、あの… っ…」
年端もいかぬお子様の言葉。「そういう」意味であっちゃいけないはずなのに。
少女の脳味噌が「使う」の二文字に察したのは、こんなに幼い少年が命じるべきでないいやらしいこと。
その手指が股間の位置にて紅葉を弾ませるなら、それは確信となるのだろう。
娘の表情がみるみると泣きそうに狼狽えて、言い訳を探して双眸彷徨わせて、から。
砂を躙る指が、おそるおそると持ちあがる。
持ちあがり――惑い揺れる指の行方がどこにゆくのか、さて――?
その先は、高貴なるお子様の、ぬばたまの瞳が映すのみ――。
ご案内:「釣り堀」からルルマリーさんが去りました。
ご案内:「釣り堀」からホウセンさんが去りました。