2025/09/19 のログ
ご案内:「ダンジョン」にスピサさんが現れました。
スピサ >  自然地帯 ダンジョン

 午前から入ったダンジョン洞窟の一つ
 住処とされながら度々駆逐され、定期収入として冒険者からは無謀、油断などなければ自滅することもないだろう場所
 凶悪なモンスターが現れることもなく、それは群れ または自生や養殖された者らとなる。
 間を置けば数が増えてしまうものの、中で集められた品物は、剥ぎ取り保管されており、または無造作に積まれる。
 価値は上から下まで様々だろう品と報酬を求めて、冒険者達は其処へと今日も立ち入った。

 スピサは、最近は武具を新しく打つのは依頼ではなく自分の気持ち次第
 研ぎや修繕などの仕事は多く、なによりも冒険者達が一々金を払って新品を買うよりも
 折れないよう欠けないよう加減して使う事は多い。
 手が空いていた時に、今回の依頼に攻撃の一人として、且つ武具の確認も含め臨時の面子に誘われたのもうなずいた。

 人見知りの激しい気性ながら、何度か顔を合わせていた面子でもあり、バイザー眼帯を身に着け単眼を隠した姿
 薄青い肌程度は隠すこともなく、三角巾・裸オーバオール・革製の四肢に装備を身に着けた姿。
 ひ弱な絹とは違う革装備と生肌からわかる筋量は、松明や蛍光発色塗料を塗った石を数か所
 投げ込むことで得た視界の中で、其処にいる魔物らを両手で握るその“鉄塊”
 まるで片手剣を振り回すような速度で、物体に当てる度 まるでボウリング球とピンの交差のように
 周囲へはじけ飛び、痛々しい音が響く。
 石水が溶けだして積みあがった鍾乳のツララ状に飛ばしたときなどは特にそう浮かんだだろ。

 通常では出ない打撃音と、破砕音
 壁や障害物に最終的に充てるような振りと速度が、それらを終わりに至らしめる。
 本人は、何度も褒められすごいと言われても、ぴゅぴゅぴゅぴゅーとぼのぼの汗を搔いて返事にまごついている。

スピサ >  
 冒険者の役割は集まればいろいろとある中、この一帯は巣と化せば侵入者を誘い込むもの
 逆に知らせるものなどを含め、姑息な性格の種族ほどやりづらさがある。
 盗賊スキルを持つ者がそういった類を見つけ、薄暗がりの松明明かりの中でも、注意を促す。

 スピサは純粋に前線役を担うためか、言うことを聞き実行に移す側
 適度に働きを見せる中で、途中見つけた武具や貨幣が雑に集められた場所
 貨幣や装飾品は価値あるものを選んで盗賊が
 武具の検品や、個人的に後で再生可能な素材がいいものはスピサが得ていく。
 その時ばかりは、普段おどおどとしていた態度も奥へ潜まり、見えない目元に代わりその口元
 キュッと一文字に結んで金属の肌の具合 匂い 音 確認しながらいらないものを端に寄せ
 そして必要なものは得ていく。
 後で山分け、幾分かは増しでこちら側で得られるものの、まだこれでは労力的に赤字だろう。


   「あ、あの。」


 終わって再度進もうとした矢先で、スピサは小さく声を出す。
 視線と松明の明かりの中で、金棒メイスをつかんだ姿。
 少しもじもじとするものの、先を指さし。


   「き、金属の匂いが少し濃いです
    音も聞こえるし…、…た、多分表層より人間の武具を使う魔物が多い気がし、します。」


 耳が拾ったわずかなノイズ
 密やかなに待ち 暗がりから覗き こちらを定めるそれらに注意を促す。
 適当な骨棍棒や牙の武具でも錆びついたものでもなく
 拾ったばかり、得たばかりの武具を用いて使うゴブリンや獣鬼がいそうな気がすると。

 怪力から荷物持ちも多く兼ね背負うせいか、背中は割と安全が確保されているスピサ
 そのまま進む際の心構えを一段を変えながら、先へ進んで戻ってくるころには
 討伐証拠に切り取った耳の詰まった袋と、売りに出せそうな武具
 または獲得したまま得るだろう武具を柄て、戻るころになるだろうか。

ご案内:「ダンジョン」からスピサさんが去りました。