王国の北方に存在する「魔族」の国。
王国とは険しく長い山脈で隔たれており、それらの山を越えない限り魔族の国へ行くことはできない。
多くが謎に包まれており、詳細を記録した書物などはほとんど存在しない。
囚われた人間などが奴隷として扱われたり、繁殖のために使われたりしているようである。
魔物の中でも、知能が高く、貴族的な身分の者たちが多く住んでいるらしい。
魔族の国にはそれぞれの魔族が治める領地があり、城などが点在しているともいわれる。
※魔族の国になります。魔族として捕えた人間を城の中で弄んだり、はたまた、あるきっかけで迷い込んでしまった人間としてなど、ご自由にどうぞ。
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Time:22:01:54 更新
ご案内:「魔族の国・瘴気の洞穴」から魔王ニルヴァローグさんが去りました。
■魔王ニルヴァローグ >
ゴブリン、オーク、オーガ、トロル、ミノタウロス、そしてローパー。
魔胎にて喰らい、産み落とし、己が軍勢として駒を増やしてきたが───。
「さて、こうなると他に何がいるか…」
「やはり、竜か」
瘴気に包まれる洞窟で独り言ちる魔王。
力有る原種の生物は大方喰らったか。
となればやはり次に望むは強き力を持った、特殊な個体。
名つきとも呼ばれる、突然変異体を含む特別協力な個体。
雑兵は揃えた。あとはそれらを統率する側近を揃えよう。
それにはやはり、強き者でなければならないだろう。
■魔王ニルヴァローグ >
───……。
「悪くない」
どろりとした粘液の滴る指先を舐る魔王の表情は能面のように変わらない。
全身を触手の吐き出した体液で汚しながら、腹にはそれこそその容積を超える程のものを吐き出されているにも関わらず。
「此れを産み増やすのは、少々心躍るな」
そんな言葉を呟く、その場に座り込む魔王の周囲には干からびたように乾いた無数の触手が転がる。
魔王の胎に精気を貪られ、体液を喰らい尽くされた触手型の魔物の変わり果てた姿だった。
■魔王ニルヴァローグ >
魔王の身体をただ這い回るだけだった触手の魔物も、それが雌の形状をしていると判断すれば繁殖行為へと移る。
腕や脚へと巻き付き、その股座を弄るように、秘裂を擦り上げる。
魔物が分泌する液体には雌を高揚させる成分が含まれているのだろうが、この魔王には元々そのようなものは不要。
魔王ニルヴァローグが一番最初に喰らった魔王こそが淫魔王。故に殆どの異常を弾く肉体ではあるが、淫蕩に堕ちる素質は備えている。
「っぅ゛」
この雌の身体は発情している。
そう感じ取った触手は躊躇なく、魔王の胎へと侵入を試みる、
魔王の太腿程もありそうな野太さ、それが肉穴を穿ち、腹を内側から歪ませる。
触手はその身体を持ち上げ、我先と言わんばかりに穴へと殺到する。
瘴気に満ちた洞窟の億、そこはしばらくの間、触手が魔王の肉体を貪る音だけが聞こえる空間となり──。
■魔王ニルヴァローグ >
「ふ……はは───」
薄紫色の霧烟る、魔族の国の洞穴が一つ。
「──、なか、なか…。どうして……良いもの、だな」
ずる…ずるり。ぬぢゅ──。
魔王の黒肌を這い回るのは粘ついた液体を滴らせる野太い触手型の魔物。
その強大な魔力の匂いを嗅ぎつけ、さしたる知能もないそれは本能のみで魔王の肢体へと触手を絡ませていた。
「このような、仔を孕んでみるのも、一興か…?」
嫌な顔を浮かべることもなく、己が身体を這い回る触手へと無感情な視線を落とす。
あらゆる生物を魔胎にて育んできたが、思えばこういう魔物を産み落としたことはなかった。
叶えばアビステンタクルとでも名付けようか、戦場に放てばさぞ淫靡な光景を拝ませてくれるに違いない──。
ご案内:「魔族の国・瘴気の洞穴」に魔王ニルヴァローグさんが現れました。
ご案内:「魔族の国・魔王城アビス・オベリス」から魔王ニルヴァローグさんが去りました。
■魔王ニルヴァローグ >
静寂の支配する地底の古城だったアビス・オベリスは様変わりしていた。
アビスオーガ、アビストロル。
そう呼ばれることとなった黒肌の巨躯の魔物の群。
それらが徘徊し、それぞれが侵略した魔族の国の土地から連れ去った魔族女をそこかしこで凌辱の限りを尽くしている。
魔王は玉座に座し、広い謁見の間においてその酷景を退屈そうに眺めている。
「………」
嬌声も、悲鳴も、慟哭も。
はじめのうちは高揚を齎し嬉々とそれを眺めていたが、すぐに飽く──。
「つまらぬ」
また、どこかの魔王気取りを喰らい領土を増やしてみるか。
ただ己の暇を潰すための侵略。それも魔王らしく、良かろうと。
ご案内:「魔族の国・魔王城アビス・オベリス」に魔王ニルヴァローグさんが現れました。
ご案内:「魔族の国・滅びの都」から魔王ニルヴァローグさんが去りました。
■魔王ニルヴァローグ >
陥落、崩壊した魔王の城と都市。
そこを統治していた魔王はニルヴァローグに喰われ──二度とその名が表にあがることはない。
明確な侵略行為を始めた黒肌の魔王はこの領地を拠点とし、周辺の領土へもその魔の手を伸ばしてゆく。
なぜかと問われれば──侵略をすることこそが魔王である故に。
■魔王ニルヴァローグ >
四ツ腕それぞれが掴み上げた、魔王の残骸。
それらはどろりとした物質的な影に落ち、取り込まれる。
「──、ふ……」
ぞわり。
瞬間、能面のようであった魔王は僅か、恍惚の表情を浮かべる。
──こうした破壊、破滅、滅び…そして命を玩び、喰らう行為に悦びを得る。
故に、魔の王を冠する。
「…では、この地は我が領土としよう…。
些か、我が城の周辺は不便が過ぎるからな──」
既に滅びの都としての様相を醸し出しているが、労働力に困ることもない。
都市としての最低限の機能を戻すには、然程も時間はかからないだろう。
その為にわざわざ、体躯に恵まれた巨躯の魔物ばかりを産み落としたのだ。
■魔王ニルヴァローグ >
瓦礫。瓦礫。瓦礫──。
此処は数日前までは、とある魔王が統べる領地だった。
そう、わずか数日。数日で魔王の城は崩れ落ち、広大な都市は凌辱と蹂躙の限りを尽くされた。
魔胎──。
精と種を喰らい、魔の眷属を産み落とす、魔王権能が一つ。
そうして生み出されたゴブリン、オーク、オーガ、トロル…。
黒い肌を持つ異形のそれらが軍勢となり、破壊の限りを尽くしていた。
「他愛もない」
「気骨もない」
「王を語るには、矮小が過ぎたな──」
宙空に浮いた黒肌の少女、その異形の四本腕には、それぞれこの地を収めていた魔王だったモノがブラ下がっていた。
滅びゆく街々を見下ろしながら、無感情に呟かれる言葉は黒い風に掻き消される程に小さく零される。
ご案内:「魔族の国・滅びの都」に魔王ニルヴァローグさんが現れました。
ご案内:「魔族の国・魔王城アビス・オベリス」から魔王ニルヴァローグさんが去りました。