2025/11/08 のログ
ご案内:「タナール砦」にヨハンナさんが現れました。
■ヨハンナ > ここしばらくの間、タナール砦には王国の旗が立ち、人間の支配下にあった。
しかし、それは魔族側の攻撃が無いことを意味しない。
大なり小なりの魔族の軍勢が、様々な作戦や策略で砦の陥落を狙っていた。
それを王国軍は辛うじて防いできていたが、アスピダの争乱の影響で補給線はか細く、苦戦続きであった。
「……我々も含め、皆ぼろぼろですね」
砦の中、ヨハンナは城壁の修繕作業に従事する王国兵士達を見ながら、自身の部下の騎士に話しかけていた。
彼女の率いる騎士団も、タナール砦の防衛に派遣されており、既に二度ほど魔族の攻勢を防いでいた。
「騎士団の手の空いた者には城壁の修繕を手伝わせましょう。残りは警戒を怠らないように。いつまた魔族が攻め込んでくるとも限りません」
そう部下に指示を出しつつ、ヨハンナは城壁を登り、敵側、魔族の国の方角を見る。
今はまだ、魔族の軍勢の気配は無いものの、そこは不気味な静けさに包まれていた。
「……敵の攻勢の前に、王国からの増援が来てくれると良いのですが」
政争に明け暮れる王都は軍を派遣してくれるかはわからないし、魔族の国に面している北方の貴族達は誰も彼も手いっぱいだ。
ヨハンナは、ちらりと王国側を振り返った。
■ヨハンナ > 今日の前線は静かで、魔族の攻勢の気配は無い。
そもそも魔族達も一枚岩ではないらしく、その動きは読みにくいところがある。
だが、今この時は、敵が仕掛けてくる兆候が無い事は確かだ。
しかしながら、王国からの補給や増援もまた、届かずにいる。
「……哨戒に出る者以外は休むように。私も休みます」
いざという時のために、休息はしなければならない。
ヨハンナは部下に指示を出し、自身も砦の中へと戻っていった。
ご案内:「タナール砦」からヨハンナさんが去りました。