2025/06/10 のログ
■マルタ > 「おや?」
半ば当てずっぽうに森の中を散策していたマルタだったが、ふと、足元を見て気付く。
それは明らかに足跡。しかも、明らかに野生動物ではないし、靴を履いているようだ。
注意深く地面を見れば、森の奥へと続いていくのが見える。
しかも、それほど古い足跡ではなく、ほんの少し前に刻まれたようであった。
「神々よ、お導きに感謝します」
マルタは何かしらの手がかりになりそうな発見を主教の神々に感謝しつつ、
足跡をたどって進んでいく。
どうせ他に何かあるわけでもない。ならば足跡の正体を探ってやろうと。
「単独のようですねぇ。襲撃犯なら斥候とかでしょうか?」
流石に一人で隊商を襲えるような存在は魔族ぐらいだが、とはいえこの森に魔族がいてもおかしくはない。
あらゆる可能性を考えつつ、マルタは進んでいく。
■マルタ > そうして歩くうちに、ふと聞こえてくる音。
それも前方から聞こえてくる音に、マルタは嫌な予感を覚える。
「……あぁ、やっぱりぃ…」
そしてたどり着いたのは川。足跡はそこで途切れてしまっていた。
周囲を見渡しても人影は見えない。ここに留まっているわけでも無いのだろう。
「振り出しに戻る、か…うぅ……」
マルタはがっくりと肩を落とし、またとぼとぼとあてどなく歩き始める――。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」からマルタさんが去りました。