2026/03/12 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にリーネさんが現れました。
■リーネ > メグメール街道。
王都から数多の街を結び、国境へと伸びる大きな道。
長い年月をかけて、轍や蹄や、足跡で踏みしめられた地面――。
その上を、白翼が風を切り滑空する。
天馬が軽やかな足取りで道のりを進めば、白翼の輪郭が街道の上に影を落とす。
その背に跨るのは、常盤色の外套を纏った天馬騎士。
午後の陽光が、精霊銀の鎧を淡く照り返し、天候の穏やかさを示すよう。
街も近くなると遠くには農地、道端には蕾を付け始めた野花が群れを成す。
時折行き交う旅人や商人が足を止めては、珍しそうに天馬の姿を見上げていた。
「……今日は風が穏やかですね。」
思う儘を口にし、愛馬の首筋にそっと触れる。
白い耳がそわりと動き、天馬は小さく鼻を鳴らす様は、返事のようでもあった。
天馬の羽ばたきは、長距離を苦としない。
なれどメグメール街道は長くあるが故に、ずっと飛ばしきりなのも愛馬を想う故か、
気遣わしげに手綱を握る手を緩めた。
「少し、この辺りで歩きましょうか。」
そう声を掛けると、天馬は素直に地面との距離を狭め
翼は軽く畳まれ、蹄が街道を静かに踏みしめる。
視線を空へ向けて――。
蒼穹はどこまでも澄み渡り、雲はゆるやかに流れていく。
天候の機嫌を読むのは、天馬騎士にとって習慣のようなものだった。