2025/06/14 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にマルタさんが現れました。
■マルタ > 人や馬車の行き交う賑やかなメグメールの街道から、少し外れた道。
今は使われていない旧道は、メインの街道と違って静かで人気が無い。
そもそも整備も行き届いておらず、路面はガタガタで馬車の走行には適さず、雑草や林が道を侵食しつつある。
そんな道を、歩く修道服姿の女が一人。背中には旅の荷物と主教の祭具に物々しいメイス。
「う~ん、やはり遠回りになっても普通の街道を歩くべきでしたかぁ…」
冒険者兼シスター、マルタは額の汗を拭いながらぼやく。
現在使われていないこの道だが、目的地の王都へはメインの街道より近道である。
途中にある川に渡してあった橋が崩落し、今も修復されていないため使われていないだけだ。
馬車は通れぬが、身一つであれば渡る事はさほど苦ではなく、
彼女のような冒険者や巡礼者が近道によく利用していた。
「物騒ですから夜になるまでに通り抜けたいのですがねぇ…」
しかし、その道は思ったより荒れ果てており、マルタは予定より遅れていた。
この辺りには野盗も出れば魔物も出る。魔族の目撃証言すらあると言う。
そうでなくとも野宿はあまりしたくない。ぼやきつつもマルタは歩み続けた。
■マルタ > 「ふぅ…何事も無さそう、ですねぇ」
それから川を超え、賑やかな街道に無事に合流する。
ここまで来れば、王都は目前だ。
「とりあえず到着したらいつもの宿で休みますかぁ…」
旅には慣れているとはいえ、疲労しないわけではない。
マルタは行きつけの宿の柔らかなベッドを想像しながら、先へ先へと歩んでいく――。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」からマルタさんが去りました。