2025/06/16 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にグリードさんが現れました。
■グリード > 水練用に人工的な波を起こすプール。そこへ浮き輪を担ぎ浮かぶ男の姿。
通常の浮き輪より大きなそれは乗る用途としても使えるもの。
引いては押し寄せと繰り返し泳ぎが苦手なものには中々辛い場所。
浮き輪の中腕で抱えるようにして波間を揺蕩う。
海でやれば最悪沖に流されてしまう行為もこの場なら安全。
下層のため流れるプールや昔競技用に使われていた場所はそこそこ賑わっているものの、
酔いや多少の危険のため敬遠されがちなこの場所はゆったりしたスペースの確保できる快適性がある。
「気分はクラゲか流木か……。 ッ わぷっ!!」
油断していたところに、唐突に現れる大波、身体を持ち上げた所に頭上で弾け全身を濡らす。それが終わればまた穏やかな波なのだが……
頭を振り水気を払うと、あーびっくりした。なんて独り言も零れる。
■グリード > 何度となく揺れては沈み、大きな波に浚われる。
安全設計の賜物で自然と揺蕩うだけではいずれプールサイドへと流れついていた。
浮き輪をプールサイドに持ち上げ、自らも腰掛けるようにして身体を上げた。
いくら波に揺られていただけとはいえ、水面下では足を動かしたりしていたせいか心地よい疲労感がある。
プールに膝下を浸けたまま浮き輪をまくら代わりにして横になった。
真上から降り注ぐ日差しと、夏のような暑さに固定された室内の空気が心地よい。
「ハァ…… さいっ、こ……。」
■グリード > ぐおっ……
横になったままいつしか眠ってしまいあがるいびき。
そんな無防備な姿をさらしたまま目が覚めるのは何時の事か。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からグリードさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場 日中の上層」にトルドさんが現れました。
■トルド > 午前だけで学校の終わったこの日、誰が言い始めたのか水遊場で遊ぶ提案。
当然子供だけで行ける場所ではなく言い出しっぺの家から執事が付き添った。
上層の比較的安全なはずであるエリアに拠点を作り、目の届く場所で遊ぶように。と念押しをされたものの、解き放たれた子供等が其の言う事聞くかと言うと……。
「ボクはあっち、川みたいなのがあるんだって。」
ほんの、数人を残して散り散りに広がった。浮き輪をもってプールに飛び込むと、その身体は簡単に流される。
水流に逆らうように足をバタつかせ、友達と競うように泳いでみたけれどそれも長い時間もたず……。
水流はいとも簡単に子供等を分断する──。
「あ……れ?」
泳ぎ疲れて浮き輪の中に身を通す。その頃には既に友達は視界に居ない。
一周がそれなりに長い上層の作りでは、二週目の合流を待つにしても時間がかかるだろう。
「ぁー…、どう…しよ。」
時折足が水を掻いて流れに逆らい合流を少しでも早めようと努力してみるが、
いかんせん泳ぎは然程得意でない身では無理も効かず、心細げにその姿は流れに乗ってゆくばかり。
■トルド > バタバタとバタ足を繰り返し、時折プールサイドまで近寄って、端を掴み流れに逆らう。
そうこうしているとやっと、流れてきた友達を見つけ…………
「わぁ! ──ごめんなさいッ」
その友達が大人に捕まえられている事に気づく。
そうして無事、自身も捕まる事となり拠点へ連れ戻され
多数のお友達が正座しながら説教を喰らう。
そんな暑い日の思い出。
ご案内:「ル・リエーの水遊場 日中の上層」からトルドさんが去りました。