【イベント『王都から騎士団・冒険者等への緊急要請 「血の旅団」討伐依頼』開催中】
現在、王城の地下では「血の旅団」が占拠する城塞都市アスピダ攻略のため、大出力の魔導機械の改造や開発が研究されている。
また、魔導機械開発のための魔力を補うために、秘密裏にミレー族を王城地下に集めての魔力の吸収が行われている。魔力の吸収のためには性的な絶頂をさせるのが効率的であるとされ、そのために魔導機械に拘束されているミレー族の姿も見える。
王都マグメールの“王城”
その名の通り、王族が住む城であり、増築を繰り返しているためかなりの巨大さを誇る。
城内には王族のための謁見室や私室、浴場などが完備されている。
城外やその周辺には王族のための邸宅が庭園、様々な施設が存在する。
最も安全に思われがちだが、実際には王城内で、王位継承権をめぐる様々な争いや陰謀が起きている。
王位を狙う王族はもちろん、王位を狙っていない王族であっても、政争に巻き込まれることはあるだろう。
か弱い姫を狙って、毒牙にかけるような大臣や役人も最早珍しくはない。
罠にはめられて奴隷に落とされる王族とて存在している。
城の中とて、安全ではないのである。
地下牢や調教室など、歴代の王族の悪趣味な私設もここには存在している。

※王城やその周辺として様々なシチュエーションや施設を考えてお入りください。
 王城ですが、理由さえあればどのような身分の者でも入ることができることとします。

●フリー設定ルームです。最初に入室する人が部屋の設定を自由に設定できます。
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部屋説明
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参加者(0):ROM(1)
Time:22:01:50 更新


バーバ・ヤーガ >  
 本当のその日は冷える夜だった。
 息は白く、身は震え、歯は打ち鳴らされる。
 分厚い上着一つだけでは足りない。
 もう一つ身を厚くした外套を身に着けてようやくと言ったところだ。
 肥えた体ならまだしも、特に身の瘦せた体や美意識の高い者らは屋内に身を潜めてしまうだろう。
 今夜は、そんな冷えた夜だ。

 ―――中庭、耳を澄ませば聞こえるのは剣戟 いや、それにしては軽い音だ。
 硬質的で刃を擦り合わせる、武と武のぶつかり合いではなく明確な殺意と実行のみを目的とした音がする。
 見えるのは剣花 小さく小さく咲いた、金属と金属のぶつかり合い。
 月明りでははっきり見えない其処を一瞬だけ映し出す火花は、パッと撮れた姿は数体の影。

 その中でも、赤い粒が軌跡を造る。
 ゆらりと曲線的な軌道を超えて無秩序にすら見える。
 月明りが全体像を映せば、嗚呼それは、煙草を咥えたまま動き続けていたと思われる黒髪黒衣
 煽情的な姿であり気温を感じさせないような姿のまま、一つの大振りな剣鉈型の匕首(ドス)を持っている。
 剣を擦り合わせて打ち払い、無秩序な軌道で動き回っていたのは目の前の女かと第三者がいたら思う答え。


   「―――ほ、ほ、ほ。
    こんな夜更けに寒うおすのに、ほんまえらいおなりやすなぁ。
    うちにバレて、それぶっぱなしてから、はやどんだけ経ちます?
    こそこそ逃げ回るような暇、もうとうに過ぎてはりますえ
    ―――なぁ、お客はん♡」


 潜める必要もない、こそこそ入って来た王城の毒虫を追い払うのに声を抑えることもなく、むしろ剣戟は派手のほうがいい。
 こうして剣で剣を舐めるように打ち合っているのは、最小で逸らし打ち込んでいる結果か。
 嘲笑い、両切りの甘い香りがする煙草をつまんで ふぅぅ♡ と煙を吐く。
 傷をこさえるのは相手方のみ。
 数人は伏した。 首が曲がる者 背が拉げた者 腹を抉り上げられた者
 あと数人手負いにしたいものながら、引き時は向こうのはず。
(12/05-00:36:23)
ご案内:「王都マグメール 王城 庭園」にバーバ・ヤーガさんが現れました。 (12/05-00:17:14)
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からセリニアスさんが去りました。 (11/15-20:29:04)
セリニアス > やがて、ぽつぽつと庭園に点り始める灯り。
すっかり陽の落ちた空に気付けば、本を片手にガゼボを後にして―――。
(11/15-20:29:04)
セリニアス > 魔道具によって温度が一定に保たれ、年中様々な花が咲き誇る庭園の一角。
小さな池のほど近い場所へと建てられた、真っ白なガゼボのベンチに半ば寝そべる様に腰掛け、悠々と読書に勤しむ少年が一人。
敷き詰められたクッションを背に、お腹の上に分厚い本を乗せてページを捲り――――最後の1ページを読み終え、ぱたん、と本を閉じた。

「…………続きが気になる。」

読んでいたのは既に引退して久しい、とある有名な冒険者の自伝シリーズ。
学友らに勧められ、試しに、と読んでみたが中々どうして面白い。
すでに2冊目となったそれの続きはまだ手元にはなく、思わず呟きが落ちた。
(11/15-16:13:39)
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にセリニアスさんが現れました。 (11/15-15:47:44)
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からジナイーダさんが去りました。 (10/31-01:01:34)
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からグスタフさんが去りました。 (10/31-01:00:23)
グスタフ > 【移動します】 (10/31-00:57:12)
ジナイーダ > 「……いいえお構いなく、此方も来たくて来ただけですもの」

連れ立った私兵にワインを注がせていたところで、通されていた部屋にやってきた男に視線を移す。
お付きの部下とその身なりから王族ではなく、仇に繋がる情報は期待できないと判断する。
その時は張り付いたような笑みを浮かべて、愛想よく振舞う。

「こうして独りで楽しんで申し訳ないくらいね、ジナイーダ・フィレンコヴァですわ」

商談の責任者との会話は、それこそ纏まり切った今となっては本当に無為な時間でしかない。
身体を舐めるように動く目線と敬意にかけた声色にも眉一つ動かさず、自身もまた手に持ったワイングラスを置こうともしない。
そんな応酬も刺激には程遠く、そのまま辞そうかと思ったところで、男が品の用途に言及すると初めて表情を動かした。

「ふぅん?そういえば責任者とおっしゃってたわね。別にどう使おうと私の関知しないことだけれど、お誘いを断るのも心苦しいですわ」

色よい返事をする女の目線は既に男ではなく、その指差した部屋の扉へと注がれる。
大量の商品の注文は、単なる外から見た観察材料でしかないため、そのはらわたの中身を見られるのは勝機として見逃せない。
私兵の一人をワインの瓶を持たせたまま連れ立ち、その背中を追っていった。
(10/31-00:52:16)
グスタフ > 「これはこれは、わざわざご足労申し訳ない。
 まさかフィレンコヴァのご息女が直々に来るとは思わず。出迎えが遅れました」

壮観壮観と王城に運び込まれる荷物を見ながら、男が現れる。
何人か彼に付き従う部下に命じながら、男はまっすぐジナイーダの元へ。

「グスタフと申します。今回の件での責任者……と名乗ればよろしいかな?」

手を差し出し、そのまま促すように手を取る。
いやらしい目つきで最初の丁寧な口調から、かなり見下すような声音が含まれた口調に。

「いや、しかし……こちらに出向いて頂けるとは、本当に光栄ですよ。
 見たくもないものばかりじゃありませんでしたか?」

嘲るような響きを伴いながら、誘うように奥の部屋を示し。

「この機械、何に使うかご興味ありそうですね。
 その辺お話してもよろしいですが……少し場所を変えましょうか?」
(10/31-00:37:30)
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にグスタフさんが現れました。 (10/31-00:22:04)
ジナイーダ > 夜の帳が降りた王城の内のとある邸宅の庭に、フィレンコヴァ商会の垂れ幕をつけた荷馬車の車列が乗り入れる。
荷馬車からは鉄枠で補強された厳重な箱を私兵たちが慎重に運び、それを王家の邸宅の関係者が受け取り地下まで搬入する作業はまだ始まったばかり。
多くの人間が行き交う喧噪を、邸宅のテラスの上から髪をたなびかせながらじっと眺めていた。
己を陥れた王家の住まうこの忌まわしき場所にわざわざ足を運んだのも、これだけ多くの品を運びこむ大事な取引であるからだった。

「───…それで?応対の者はまだ?」
 
表向きは王城の邸宅に招かれている立場であるが、最初に付き人の私兵1名とテラスへ通されて以降は出されたワインを傾けるだけの時間を過ごしていた。
商談はとうにまとまっていて今更話すようなこともないが、ここで寒空の下で必死に働く下々の人間を眺めるのも飽きがき始めていた。
私兵として連れてきた男もそれなりに見た目は気に入ってはいたが、ここでは縮退したように受け答えするだけで暇を潰すには不足だった。

「これほどの量の魔導機械の部品が必要なんて、戦争でも始める気なのかしらね」

今も王城の中を走る車列に積み込まれているのは、商会で扱うには少し珍しい魔導機械の完成品ではなく部品だった。
既に組み上げた魔導銃を欲しがる王家は珍しくないものの、それでもこれだけの規模になることは珍しい。
故に重要な取引と見定めて商会の代表自らやってきたのだが、王族に謁見は叶うかはまた別の問題である。
噂によれば王城で魔導機械の研究に多くの金が流れているそうで、くすくすと笑みを零しながらワインを傾ける。
(10/31-00:15:40)
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にジナイーダさんが現れました。 (10/30-23:55:29)
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からオドグさんが去りました。 (10/28-22:44:29)