2025/06/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 歓楽街」にトルドさんが現れました。
■トルド > 陽の高く上る歓楽街。通常の街並みと打って変わり閑散としているのはその街の性質上仕方のない事。
本来、学生の身分であれば立ち入りを良しとされる場所ではないが元の性根が足をここへ向けさせた。
「綺麗な宿屋……。」
富裕層向けであるから施設そのものも高級感溢れる仕上がりになっており。唯一下卑ているとすれば、
客引きの女性を眺める事の出来る小窓がある事。覗いたとて今は誰もいないのだが、少年の好奇心はその誘惑に勝てなかった。
「チェッ……、少しくらい楽しめると思ったのに。」
そんな呟きは大層不服そう。もとより活気のある営業の最中であったなら、摘まみ出されているのだが。
子供であり、中身が魔である者故に、そんなことまでは思いが至らない。
覗き込んだ穴、その壁に背を預けると、他にも似たような構造が幾つか──。
■トルド > ザワ──
そろそろ歓楽街の出勤時間。
通りを歩く人の目が気になるのと、学院の職員が見回りに、或いはプライベートでも遭遇したらマズイ。
穴の中から声が聞えた気がしたけれど、今は覗く暇も惜しい。
長く伸びた影に紛れるようにして歓楽街から抜ける。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 歓楽街」からトルドさんが去りました。