2025/07/24 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」 ふたなり湯」にリスさんが現れました。
リス > 「うーんん……。」

 今日は、不意に時間が空いてしまった。
 本来は、商業ギルドでの値段調整などの会合があったのだけども、幹事の商人が急に休んでしまった。
 熱を出したという事であり、ご高齢だと考えればまあ仕方が無いのだろう。
 ただ、会合のために準備をしていたという事もあり仕事量を減らしていたので、仕事が直ぐに終わってしまった。
 他にすることもないし、従業員たちに任せるという事も又、仕事を覚えてもらうには重要な作業。
 失敗もやはりして覚えてもらう必要もあるので必要以上に手を出すのも良くない。
 という事で、早めに上がり、少女はにっかの温泉宿にやってきた。

 何時もの様にお金を支払い、タオルと桶と石鹸を借りて、移動。
 何時も違う場所ではあるが、九頭竜温泉宿では良く在る事だ。
 迷いなく地図を頼りに脱衣所で服を脱ぎ、洗い場で体を洗い、綺麗にする。

 そして、白い肌を、むっちりしている乳房とお尻を揺らしながら、温泉に入っていく。
 桜色の温泉で、今日はちょっときれいだな、と思いつつ、掛け湯をしつつ肩まで浸かる。
 温泉の温かさに、はふぅ、と満足そうに目を細めつつ、少女は大きく伸びをして、浴槽に身を預ける。

リス > さても、さても。と、リスは周囲を見回す。
 この場所はどういう場所かというのは、来るものは大体知っている。
 温泉で体を温めて身綺麗にする場所であり。
 それと同時に、出会いを求めてくる場所でもあるのだ。
 湯煙では見えないが他に人はいるようだし、近づいて声をかけるのもいいけれど。
 ただ、のんびりお風呂を楽しんでいる人を邪魔するつもりは毛頭ない。

 どうしようかなぁ、と、ぱちゃり、と肌にお湯をかける。
 こういう場所は、そういう目的で来る人も多いし、たまに、温泉宿の方がお湯の効能を変えることも有るらしい。
 実際にリスがそういう事になった―――自分から口説いて以外は、あまりない。
 まあ、まずは誰かが来るのを待ってからかしら、そういう結論に至る。
 なにせ、ふたなりだし、女性から見れば、肉棒があるのが嫌という人もいるし。
 男は基本ふたなりを好まない。
 ついでに言えば、リスもどちらかと言えば女性と愛し合いたいので、男性はノーサンキュー。
 と言って、付いているものが付いているので、女湯に行くのは憚られる。
 そういう意味でも、この、ふたなりの温泉は、とても、とても、ありがたいわ、と思ってしまう。

「思考、ずれてるわね……。」

 ぽやあ、とした様子で、リスは小さくつぶやくのだった。
 退屈なのは、間違いない。

リス > 暫く待ってみたものの。
 やはり、誰も来ないという状態か。
 湯煙で見えないものの、人は既に誰かと一緒なのだろう。
 残念ね、と小さくつぶやきながら、少女は温まった体で、立ち上がる。
 ざばりという音と共に、お湯が流れて落ちていく。

「さて、明日も頑張らないと、かな。」

 明日の予定を思い出しつつ。
 少女は脱衣所へ戻る。
 お湯をふき取り、ほんのりと桜色に染まる肌。
 そのまま、去っていくのだった―――

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」 ふたなり湯」からリスさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」に紅小姫さんが現れました。
紅小姫 >  
「この国の王都って平民の街にこんな温泉が引かれてるの? ずっる~」

湯気立ち昇る温泉に紅い髪を湯面に揺らす童女が一人。
紅い唇を尖らせ不平を口にしながらも、その湯加減には心地よさ気な吐息を零す。

「帝国にもこういう施設が欲しい~。 王都に来たら毎回来ようっと……」

はぁー…と溜息一つ。
湯跳ねの音を立てながら華奢な腕を撫ぜる。
童女…といっても見た目だけであるが、その珠のような汗が落ちるたび、桃のような甘たるい香りが温泉に漂っていた。

紅小姫 >  
立ち込める甘い香りは男を狂わせる淫靡なるフェロモン。
湯浴みを共にする相手こそいないが、この混浴の湯浴み場に男でもいたら溜まったものではないだろう。
無論、やや性悪なこの見た目だけ童女はそれを愉しんだりする色女であるのだが。
お付きの道士二人は小遣いを渡し富裕地区の如何わしい店に遊びに行かせてあるし、小煩いお小言も飛んでこない。

「近くに温泉が湧いてる山があるのね…。
 帝都の近くを延々と掘らせたら湧いたりしないかなー…」

そんな荒唐無稽な言葉を吐露しながら、湯面を揺蕩う紅髪を指に纏わせる。
幼気であるにも関わらず妙な色香を童女は醸し続けていた。