2025/08/08 のログ
グスタフ > 雨が止むまで時が流れていく――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」に黒曜さんが現れました。
黒曜 > 慣れないことはするもんじゃない。
それを今更ながらに思い知ったところだ。
下半身がスース―する、扉が開く度にヒラヒラと舞う裾に泣きそうになる。
それでも仕事だからと唇をかみしめて給仕を続けていた。

「っく……ゥ、ン、ぅぅん…。」

もじもじしている自分を楽しそうに見ている男たち。
ほらほらこっちだ、もう少しだぞ。
総意ってお盆の上の酒が運ばれるのを待っている。

「お、またせしまし…。」

そこまで行ったところで、ふわ、と風が吹いた。
ぴらりと捲れ上がったスカートの裾。
外の下…、下着を身に着けていない、無毛の割れ目が露になったのだ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」から黒曜さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」にアルカさんが現れました。
アルカ > 赴いた冒険者ギルド。
仕事を求める者、仕事の報告に来た者、依頼しに訪れた者。
様々な目的を持った人々が集う場所に初めて立ち入った男が一人。

小綺麗な法衣を纏った彼は見慣れぬ景色が落ち着かず、慌ただしく揺れる顔と瞳。
田舎者丸出しの姿を見つけた優しい受付嬢に此処に来た目的を告げ、案内通りに手続きを済ませた。
少し待つよう伝えられ、ベンチに腰を掛けていると多数の依頼が書かれた紙が貼られているクエストボードに新たな一枚が追加される。

『九頭竜山脈の温泉宿までの護衛任務。護衛対象1名。食事有。』

他に、やや安価な報酬金額が記載された紙を遠目で確認して肩を撫で下ろした。
近頃の道中は治安が悪いと風の噂で聞き、安全を買う為にダメ元での依頼。

鮮やかな長蒼髪を持つ依頼人は落ち着きなく、そわつきながらも膝を揃えて姿勢良く、ベンチにちょこんと座って依頼を受けてくれる人を待っていた。

「 ……安すぎるかなぁ。 」

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からアルカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にドリィさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からドリィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にドリィさんが現れました。
ドリィ > 探索での入り用の物品の買出しを馴染みの店にて効率よく済ませ。
紙袋片手に目抜き通りを歩く道すがら。
――…少しばかり小腹が空いたような気になれば、扠、どうしようかと。

「ンー………飲みに行ってもいいけどぉー…」

女が少しばかりに眉根を寄せ、思い描くはこの近くの馴染みの酒場、数件。
しかし、幾ら呑兵衛を豪語する女とて、たまには気分じゃ無い、日だってある。
どうやら今宵がそんな稀な夜であるよう。

なので。結局手短に屋台でホットサンドと紅茶を買えば、
広場の適当な植栽の煉瓦に浅く腰掛けて、かぶりつく。
大きめのソーセージとザワークラウトの挟まった、オーソドックスなパンズ。
指先に滴る脂を、ぺろと舐めては――退屈凌ぎに夜でも姦しい雑踏を眺め。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエリビオさんが現れました。
エリビオ > 紙袋を片手に、人の波を縫うように歩いていた足が、ふと広場の端で止まった。
人物観察をしている夜の灯りに照らされる横顔と、指先を舐める仕草が視界に入れば、眉を上げる。

「……おや、凄い美人さんだ」

軽く笑みを浮かべ、軽やかな足取りで先客の隣へと。
煉瓦の縁を手で傾けてからそこに腰を下ろす。
袋の中身がかさりと鳴り、視線は相手の持つホットサンドへ。

「お隣失礼。
 ……いい匂いだね、それ。屋台の?」

問いながら、紙袋を膝の上に置き、ほんの少しだけ体を傾ける。
雑踏の喧騒に溶けるような調子で、けれど興味を隠さない眼差し。

ドリィ > 別に観察という程のものじゃない。思考の繋ぎ目に、視線を侍らす程度の。
要するに、暇潰し。ジャンクな夕食を食べ終わる迄の暫しの遊興。

そんな最中に敢えて傍らに腰を落ち着けた少年に、軽く視線を流す。
声を掛けられたものだから、パンズを一口咥えようとしていた唇は、フェイントで閉じることをし。
女の細い指先が広場の一箇所を指差した。
爪先に灯る緋色の向く先。数件の屋台が軒を連ね。

「そ。彼処…、ほら、向かいの。
 まーだー……多分、やってるんじゃなぁい?――買ってきたら?」

僅か、探るよに双眸眇めてから、少しだけ頚を揺らして示し。

エリビオ > 重なる視線にはんなりと眦を細めた眼差しは彼女の指先の方へと流れる。
広場の片隅、夜気の中で聞こえる雑踏と屋台の匂い――そのどれもが、買い物帰りの足取りに溶け込んでいく中で一件の屋台に目を留め。

「……あそこか。」

ぽん、と軽やかに立ち上がれば紙袋をがさりと音を立てながらその場を離れていく――
かと思えば程なくしてホットサンドと飲料を手に同じ場所に腰を下ろして。

「思ったより安かった……良いお店をみつけたよ」

紙袋の中身を指先で軽く整えながら、足元にと置いて。
遅い夕食を味わおうと口づけするようにソーセージを食む。
パリッとした歯ごたえに柔らかなパンの甘みが口腔に広がり。
探るような、測るような視線を受けても微笑みが移ろうことはない。

「同じだね。紅茶、好きだったりする?俺は好きだな。」

そ、と長い指を相手と自分の紅茶の紙ボトルに指し示していく

ドリィ > 直ぐさま腰をあげて歩みゆく様に、その背を見送りながら不発に終わったかぶりつきを再度。
咀嚼をしながらフットワークの軽さと佇まいから、学生だろうかと見当をつける。

そして、少年が戻ってくる。片手には紙に包まったホットサンドとドリンク。
どうやら閉店の憂いも無く無事に買えたようだ。

「ならよかった。
 価格の割にはー…、合格点でしょ?
 ソーセージも焼きたて、パンズも香ばしく火を入れてるし。」

因みに――女が眼差しに探ったのは、店の開店状況の方。少年の態度に、別段訝しむものも無いのだし。
心持ち的には、何となく。暫く逢ってない弟を思い出すような、寄ってきた人懐こい犬を相手にしてるような。
相手の朗らかな微笑みに視線を向けながらに。声が掛かるのは、己もカップを手にしたタイミング。

「ン? これはー… そぉね。好きだけど、普段はあんまり飲まないかなァ。
 どっちかってゆぅと、お酒を引っ掛ける方が好きかしら。 ――君は、学生?」

問うて、啜る。

「――… 久々に飲むと、オイシイかも。」

エリビオ > 「そうだね。この価格なら昼飯として買うのもアリかな。
 最もお昼に開いていればの話だけれど。」

にっこりと唇弓描いて笑う唇に温かいパンとソーセージを放り込んで伏目となっていく。
声をかけたのは情欲の為だけでは無い。夏混じる宵のさやかな大気が心地好く、其処に誰ぞ言葉の交接の彩りを加えたくなった、ただそれだけのこと。
咀嚼したホットドッグを流し込まんと紅茶のカップに口付ける。ほのかな苦味と豊かな香に鼻をすン、と鳴らした。

「俺は最近お酒にハマってる。ホットドッグじゃ肴にならないけれど、このパリッとしたソーセージはエールと一緒に飲むと美味しいんだろうなぁ。
 俺は学生だよ。学業の合間の仕事帰りにここに通りがかって美人のお姉さんと話している。」

飲み終えれば一つ大きな嘆息をして爪先を揺らす。

「紅茶はパンには欠かせないと思うんだ。コーヒーだと主張する人もいるけれど。
 このほろ苦くて爽やかな味わいの方が美味しいと思う。」