魔族の国にある城壁に囲まれた大都市
Otherlist209(https://mag-mell.undo.jp/otherlist/list.cgi?id=209&mode=show)
◆中央エリア
宿屋『安息の宿』//至って普通の旅宿。連れ込み部屋在り
酒場『叡智の闇』//大衆酒場。魔族でも異形でもモンスターでも酒が飲めます
総合市場//物品食品嗜好品、あらゆるものが流通する場。人間の国からの流通品も
中央広場//魔力を芳醇に含む噴水を忠心とした、生活を営む魔族達の憩いの場
魔王教会//住人らが各々信望する魔王へと祈りを捧げる教会
・ナグアル祭
週に一度ある、住民が己の欲望のままに過ごしてよい日
それの大規模版、一週間以上続く大ナグアル祭も年に一度ある
参加者(0):ROM(1)
Time:00:09:39 更新
ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」」からグラスシエルさんが去りました。
■グラスシエル > 一瞬、起き上がろうとする。 猫は爪を立ててしがみつく。
…………
少年はしがみついて起き上がるなと抗議する野良猫とにらみ合い――そしてクソが、と言い放って横になる。
野良猫がベッドを所望するせいで自分はこんなにも寒い夜にこんなにもj硬いベンチで寝ることになるのだ
ああ、クソがクソが、 こんなトコに夜遅くまでいるんじゃなかったと思いつつも、野宿確定である
■グラスシエル > 野良猫は顔を洗ってから気分良くベンチに飛び乗る。 少年はしかめっ面をしてみせて
「ここは俺の席だどっかいけ」
グルルルル、と猫の身体のどこから出てるかというような特大のゴロゴロ音。 少年の腕に顔を擦り付けて、にゃあ、にゃあと鳴く
「もう食い物ねえよ、どっかいけ」
ひょいっと野良猫は少年の膝の上に、 少年はそんな野良猫の首をつまんで捨てようとして……まあいいかと寝転がる。 野良猫はそのまま少年の胸とお腹の間ぐらいにくるりと丸まって
「人をベッドにすんな、重い、降りろ」
とはいえ実力行使で払いのけるわけでもなく、少年は寒空の中ベンチで横に。
しかし、このまま猫のベッドになればこのくっそ寒い中ベンチで野宿ということになってしまう。 どうするか……
■グラスシエル > にゃー
茂みから野良猫が出てきた。 にゃあにゃあと自分の存在をアピールしながら少年の座るベンチに寄ってくる
少年は撫でるでもなく、猫に声をかけるわけでもなく、フライドフィッシュの白身部分だけを猫の前に放り投げる
夢中でがっつく野良猫が食べ終えたら、今度は干し肉をちぎって放り投げる。 いくつかちぎった干し肉を石畳に放り、ベンチにすわったまま空を仰ぎ見て
「あー、どうすっか……魔族のトコで宿をとるのもな」
魔族はクソ、敵
とはいえ少年からしたら自分のいた天界も天使もあまり変わらない
同様にクソだしいけ好かない。 とはいえこの地には天使がいない。 いないからこそここに"廃棄"するのにはちょうど良かったのだろうが
とはいえ棄てられても少年のやることは変わらない――魔族を殺すこと。
理由なんかありはしない、これ意外自分がいる理由をしらないだけだ
にゃあ
野良猫が鳴く。 少年は舌打ちしながら
「お前はよく食うな、ほれ」
と、食い残したフライドフィッシュを衣ごと全部投げてくれてやる。
野良猫はがっついて平らげると満足そうに顔を洗っている。それを見て少年はため息をついて
■グラスシエル > にゃー
「にゃーじゃねえよ食い物はねえよ他行け他」
ベンチに座ったまま野良猫を睨む。 人馴れしてるのか野良猫の方はグルルルと喉を鳴らしてベンチに座った少年の前に座り、少年に鳴いて見せる。
少年は追い返すでもなく、どっかいけと口ではいうが
「なんだお前そんなに腹へってんのか」
……しゃーねーな
というように少年はベンチから立ち上がる。
野良猫から離れ、そしてタンッ!と地面を蹴ると素早く夜店のありそうな路地へと
10分ほどして
「さて、さっきの奴ぁまだいるかどうか」
小さな紙袋、中には白身魚のフライと干し肉を炙ったものと塩味だけの焼き鳥のような串
先程の野良猫がまだいるかどうかは知らないが、いないならいないで自分で食えばいい。
先程までのベンチにはいない。 まあいいか、とベンチに腰掛ける。
もしかしたら猫も戻ってくるかも知れない。
しばらくはここで休もうと、白身魚のフライにかぶりついて
■グラスシエル > ナグアル中央、時計台の広場
区画分けされたナグアルの中心部、全ての区画の共有部分ぽくもあるそこをゆっくりと歩く少年。
まだ少年、子供という体躯と顔立ちだが瞳だけは妙に鋭い。 簡単に言えば目つきがものすごく悪い。さらに見るものが見れば、どこか相手の隙を伺う肉食獣のような瞳
ふらふらと物珍しそうに周囲をふらついては眺める、おのぼりさん、という雰囲気をさせながら歩く
――まるで一個の国みてえじゃねえか、気に入らねえ
ナグアルという街の噂を聞いてきた
特に何か目的があるわけではない、今のところは
だが、ここの警備や状況、人口、そこから伸びる街道ぐらいは知っておきたい。 その街道の先の小さな集落を潰せばたちまち警戒が強まる。
少年は魔族を狩るのが仕事だ。 だが一人でことを為す以上余計な警戒も対策もされたくはない。
一人で巨大なナグアルと戦争なんて不可能、分をわきまえるのも大事
と、いうことで
少年はナグアルという『要塞』を見て回る。
鉄、木、どのようなモノを使われてるか、レンガは何色か
"ナグアル"と喧嘩をしたくなければ、ここと関わってる場所を避ける必要があるということだ
「しかし……でけえ街だこと」
ベンチに腰掛ける。 すると草むらから野良猫がにゃーと鳴いて少年のベンチの前に
少年は視線だけ野良猫に向けて
「ンだよ、なんもねえよ。悪いが食い物もってねんだわ」
ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」」にグラスシエルさんが現れました。
ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」」からネヴェドさんが去りました。
■ネヴェド >
新たな王に戴かれながら、"過去"への想いは禁忌
例え未練などがなかろうとも、その手中にある内は確かに我が主であった方々だ
「──こうして祈ることくらいは許されましょう」
両膝をつき、靭やかな五指を紡ぎ、改めてその瞼を閉じ──数瞬の時が過ぎる
ゆっくりと開かれた瞼、翠玉の瞳に映るのは…目を閉じる前となんら変わらぬ祭壇の姿
過去の魔王はもういない
祈りなど届こう筈もない
これは、常に争いの渦中にあり、新たな争いを生む…自らの存在への懺悔である
立ち上がり、捧げられた供物などを見下ろせば、…小さく首を傾げる
「………」
「……何か、買って来たほうが良かったのだろうか…」
こういった風習も習慣も作法も、いまいち縁がなかった女は考え込む様な素振りで魔王教会を後にした
■ネヴェド >
豪華絢爛華美、少々の物々しさも感じるのは流石、魔王への祈りを捧げる場所といえる
内部の巨大な祭壇には、既に本日祈りを捧げに来たのだろう魔族達の供物が並ぶ
女は祭壇へと近づき、片膝をつき頭を垂れる
「───……」
瞳を閉じ、脳裏に浮かべるのは──かつて女を求め戴いた魔の王の数々だった
──魔王ノクスヴィンディス…優雅なれど暴風が如き破壊の魔王
──魔王カオスヴァルム…混沌の剣を手にした、荒ぶる力の魔王
──魔王フェルナマリシア…地獄の女王と呼ばれた、恐怖の魔王
──魔王ネクロス…死霊の王を名乗る、強欲の魔王
──そして、魔王ザッハリア…荒廃と絶望を司る魔王…その孤独から、己を創造し妻とした古き魔王
祈りは、届かないだろう
どの魔王も、既にこの世には存在していない
斃され、滅され、あるいは封印されて、己を手放した
己を所有した魔王は、さらなる力を持つ魔王に討たれ、奪われるのが運命
永命なれど衰えはあり、そこに永遠はない──
「……私は、我が主のもの。我が主こそ私の全て」
「去れど、忘却の彼方へと追いやったわけではありません」
■ネヴェド >
或る意味では最前線であり城塞でもある鎧都市グレイゼルへの物資の買い付け
そして交易の打診は以前から行っている
無論国境に近い分危険は伴う故に簡単に進む話でもなかったが、街同士の繋がりが何らかの形で得られる…それだけでも意味がある
そんな中で、魔王教会という名の施設の話を聞いた
己の信奉する魔王に祈りを捧げ届けという、巨大施設だ
──自身の崇拝する魔王など決まっている。
自身を戴き、宝冠を手にした力の象徴たる魔王…
彼には…祈るまでもない、手の届く、届かせてもらえる場所に在るからだ。では……?
■ネヴェド >
「相変わらず、賑々しい街だな…」
中央広場…その活気のある往来に、訪れた黒髪の魔族の女は嘆息する
国境の砦にほど近い我らが鎧都市も物々しい活気はあるが、大きく違って見える
「我々の街に比べれば、全く人間の脅威に晒されない…という程でもないのだろうが…」
それにしても、平和な光景
この魔族の国に在って、まるで人間の国の交易都市の様な…
「──…と、そうじゃない…。お上りさんに来たわけではないからな…」
はた、とこの街に来た理由を思い出し、中央区の大きな建物へと足を向ける
ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」」にネヴェドさんが現れました。
ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」」からシンマさんが去りました。
■シンマ >
「大体、男なら上に噛みついてナボだ。が……。
俺より上の序列の連中がアルデバ以外ほぼ女ってのがヤリづらいぜ…」
女をボコすのはやや気が引ける少年悪魔
戦い以外の部分で絡め取られるような気もするのが余計に気が重い
「まァそういうことだ。闘技場でアイツら見世物にして遊ぶつもりはない。
………いや、あんまり調子に乗ってるようだったりしたらもっぺん言いに来い」
途中、少し考え直したようにそう言付けた