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聖バティスタ派騎士修道会の所有する大教会
聖女が信託を賜る託宣の間や浄罪の間、複数在る懺悔室や懲罰房など
教会に必要な施設・要素を揃えている他、大型の孤児院を併設し子供達が祈りを捧げる光景も見られる
そして地下にはヤルダバオートの地下娼街に繋がる大型の地下施設があり、麻薬を精製する工場や拷問室など、とても表沙汰に出来ない場所も存在する

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参加者(0):ROM(1)
Time:13:05:58 更新


ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」からヴァンさんが去りました。 (05/13-22:25:39)
ヴァン > どうやらなんとか説明ができたようだ。小さな紙包みを門番に渡すと、男は足早に立ち去って行った。 (05/13-22:25:38)
ヴァン > この場所を訪れたのは十日ほど前だったか。
前回と変わらぬ服装で敷地前に立っていると、門番から訝しげな視線を向けられた。ばつが悪そうに頬を掻く。

聖堂内での落とし物を見つけたはいいが誤って王都まで持ち帰ってしまい、再び聖都に来たついでに顔を出している。
明日の準備もあるし、長居をする用事でもない。聖堂内に立ち入る必要もないだろう。

「あー……ちょっといいかな」

意を決して門番に話しかける。男の説明が悪いのか、門番が聖堂内に詳しくないのか、事情を説明するのに時間がかかりそうだ。
(05/13-21:34:04)
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」にヴァンさんが現れました。 (05/13-21:32:32)
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂 応接室」からプシュケさんが去りました。 (05/12-18:09:52)
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂 応接室」から聖バティスタさんが去りました。 (05/12-18:09:39)
聖バティスタ >  
「あっはは…っ素晴らしいわね、100点だわ」

自らの執務室に戻った聖女は無邪気な子供のような愉しげな笑い声を響かせていた。

「私に畏怖しながら、殆ど完璧に近い答えを選択してみせた…。
 クスクス…♪ 子供といっても差し支えない身でそんなことができるなんて──」

大仰に、まるで舞台の上で語るように聖女は言葉紡いでゆく。

「あー……たまんない。
 こんな腐った王国でもあんな子が生きていけるのね~。
 や、だからこそ、カナ…? あーほんといい子見つけちゃった♡
 アノ子に視させる呪物なんか集めておいておこうかなぁ~♪ どんな反応してくれるのかな? 面白そう~♡」

誰もいない執務室にはただただ、聖女の愉悦の声が満ちていた──。
(05/12-18:08:43)
プシュケ > 己が懸命に手繰り寄せた糸。
そこを追ってこられたらきっと全力で逃げ出したことだろう。
明らかにおかしいと思われても、きっともう耐えられなかった。

でも、聖女は己の提案から食い下がることはなく、残念ではあるがそれでよい、と受け入れた。

懸命に探した答えが正解だと言われたような感覚は、己に強い安心感を覚えさせる。
そんな中で、聖女が己の手を取る。

小さく、柔らかく、温かい。

極限状態にあった自分にとって、その感覚は強い安心感を与えてくれるもの。
ふわり、表情が弛緩して……その弛緩したという事実がより強い恐怖を呼び起こし、表情が安心感と恐怖がないまぜになった表情で固まった。

この安心感に縋りたくなった己の心を察したから。
聖女はこれらを駆使して信徒を増やしているのかもしれない。

故に、この手は温かく、柔らかく、安心感を与えてくれる、恐ろしいもの。

然して、普通の挨拶と同じ程度の時間に手を握って離れ、その後に辞去の言葉と部屋を出ていく聖女を見送った後で、張り詰めた糸が切れるようにソファに体重を完全にゆだねた。

同時に全身が小刻みに震えていく。
弛緩して、安心して、だからこそ先ほどまでの恐怖が一気に襲い掛かってきて。

両手で顔を覆って自分の表情を隠しながら、しばしの間体を恐怖に振るわせて……

その後、ようやく落ち着きを取り戻した後、王都へ帰還の途へとつく。
その間も、今日感じた恐怖を忘れることは出来なかった。
(05/12-18:04:57)
聖バティスタ >  
クス───クスクスクス。
クスクスクスクスクスクスクスクスクス───。

聖女の内心で意地の悪い嘲笑い声が木霊する。
なんて賢しい子──持たざる者には得られぬ、年齢不相応な資質。
この歪んた王国に在ってふさわしい少女──。

そう…断る理由はない筈。
でも、少女は出来得るならば、この手をとりたくはないだろう。
闇の潜む組織などこの地には数あれど──信仰と救いを喰いモノとするこの騎士修道会が腹に据える闇はよりおぞましいものである。
その片鱗どころか、発生源とも言える聖女の内面を知覚してしまったのであれば──。

まだ幼いと言える時分…賢明に生きていることの伝わる誠実さ。
どうすれば切り抜けられるのかと賢明に考えいるのだろう、その様子が──余りにも可愛らしくて。
ついつい、そんな提案をしてみたくなってしまったのである。

「──そうですか。ふふ、残念ですが仕方がありませんね」

返答は、絶対的な拒否ではなく、己の関わり得る範囲を可能な限り絞ったもの。
やはり賢い──より欲しくなったのも事実ではあるけれど、聖女は食い下がるようなことはしなかった。

「破格の報酬を用意しますよ…と言っても、
 貴女は報酬で仕事を選ぶ人間ではなさそうですしね。
 では、貴女の眼が必要な時にお仕事を依頼させてもらおうかと思います。
 ──よろしくおねがいしますね。プシュケ…。」

少女の申し出を受けた聖女はその手を取り、微笑んだ。
プシュケの手よりも少しだけ小さな手。
数々の奇蹟を起こす聖女…そんな噂をもつ聖女の手は──ただの小さな、年齢相応の普通の手にしか思えないもの。
けれどその奥に或るものを視てしまった少女にとってはそれがより、不気味なものにも思えるだろう。

「──では、私はこれで。
 貴女のような素晴らしい子が、この国にいてくれるのだと思うととても嬉しい気持ちになりました。
 調度品の真贋の見極めもお見事でした。──ではどうぞ、ごゆっくりお寛ぎになってくださいませ──」

再び胸元へその白い指を揃えた手をあて、深く一礼を向け──最後にもう一度薄く微笑んで、法衣を翻し聖女は応接室を後にするのだった。
───聖女がその部屋を出れば、その応接室の空気も大きく和らいだものとなるだろう。
(05/12-17:53:32)
プシュケ > 「…………っ」

気付かれている。明らかに、自分が聖女のことを『視た』ことを。
安心させるような言葉の中に散りばめられた、『私はお前のことを理解している』というかのような。

そういう腹芸自体は王族である以上苦手ではないし、自分に対して防御的な意識になるからこそ、自分に対して向けられるものであればより敏感に察してしまう。

ぎゅっと目を閉じて、堪えるような様子を一瞬見せれば、すっと離れていく感覚。
少し驚いたような表情を浮かべつつ恐る恐る目を開けば、子供らしいにこやかな笑み。
そして向けてきた言葉は

「…………」

この組織の顧問鑑定士にならないかというもの。
可能な限り、拒否したい。
だが、単純に拒否する理由が見つからない。
気付かれているとしても、それに己が過敏な反応をしてしまってはいけない。

そのような思考が頭をめぐる。
廻った結果、しばしの逡巡の後、ようやくゆっくりと開いた口は……

「現在も、数々の鑑定会等ございますので、顧問として務めさせていただくことは難しいかと。
とはいえ、必要に応じてご依頼いただく分には……お受け、いたします。」

最後、受けると告げるところでふた呼吸ほどの逡巡を。
それでも、仕事としては受けるという所までが落としどころと判断した。

結果として、騎士修道会と縁がつながれてしまった。
これからも、幾度となく顔を合わせることとなるだろう。
だが、拒否したらどうなるのか。その恐怖に打ち勝つことが出来ず、ギリギリ最低限の縁を紡くことを選んだ。

プシュケの目から見えた聖女は、虚無の穴から前半身だけ出している、真黒の猫。
その前に引き出されたものを甚振りながら、その虚無の穴へと引きずり込んでいく。

それだけは避けようと、少女なりに頭を巡らせた。
今でもこれが正解かどうかはわからない。
が、己の申し出に聖女が応じるのであれば、差し出された手を握ることになるだろう。
(05/12-17:36:38)
聖バティスタ >  
「……貴女が、プシュケさんがそう視るのであれば何か事情がおありなのでしょうね…?
 あるいは…彼自身も謀られていた、か……。
 安心なさってくださいな…彼や彼の家が傷つくようなことを我々は致しません」

僅かに震えた少女…プシュケの右手。
それを見逃す聖女ではなかったが、表情や声色には出さず…安心させるような言葉を続ける。
神は全てをお許しになる──その言葉通りに、制裁を行うつもりはないということを言外に伝え──。
同時に、少女のもつ"鑑定眼"が芸術品に限らないということを見透かしているような言葉をそこへと加えていた。

「そこで提案があるのですが」

す…と聖女はプシュケから離れ、にっこりとした子供らしいにこやか笑みを浮かべて見せる。

「プシュケ・イフレーア・カルネテル。
 我が騎士修道会の顧問鑑定士の席に座る気は御座いませんか?
 貴女の眼はとても素晴らしい…。この修道会には芸術品の寄与や献品も多いのですが、
 悲しいことに悪意に唆された品々も多いのが現状なのです…」

そう言葉を続けると、悲しげな表情を見せ…小さく頭を横へと振る。
長く眩い銀髪が揺れる様はどこか儚げにも見え、その聖女の異質とも言える神秘さをその部屋の中ですら体言する。
その神秘的な雰囲気に覆い隠された本質が色として見えてしまうだろう少女の眼には、無意味な仕草に過ぎないのだが。

それは、恐らく黒…。
すべての色を混合した汚泥のような"黒"である。
およそ聖女という存在と、その見た目からは余りにもそぐわない色を見せるバティスタは再び、可愛らしく微笑んで。

「貴女のご協力を得られませんか?プシュケ…。
 あなたのその鑑定眼を、きっとより多く役立てられると思いますよ」

そんな誘い文句は、追い詰められつつある少女の耳にはどう聞こえるのか───
にこやかな聖女はその小さな手を少女に向け差し出して、そう言葉を括る。
(05/12-17:22:18)
プシュケ > 名乗りとともに階梯を口にするバティスタ。
それにより、目の前の彼女がこの修道会の長であることを理解する。

……この少女が?

ぞくり、と背筋に恐ろしさを伝える寒気が上がる。
内心で、上手く笑え、上手く笑えと自分に言い聞かせながら、
聖女の礼を受け止める。だが……

「…………っ?!!」

ゆっくりと近づいてくる聖女の顔。
応接室の来客用ソファは一人が深く腰掛けることが出来るつくりのため、後ろに逃れることが出来るようなものでもない。

気付かれた?気づかれている?

心臓が早鐘を打ちながら、引きつった笑顔とともに、恐怖をねじ伏せて何とか耳に届かせることが出来た言葉に対して返事を返す。

「……はい。なぜ、このようなことをしたのかと……とても良心的な、かた、だと、おもっておりました、のに……っ……」

恐怖のあまり叫び声を上げなかったことだけは賞賛されても良いかもしれない。
だが、顔が近づかれることで、己の体が石になったかのように重く感じる。

己はもう、張り詰めた水風船のようなものだ。
そんなことを考えながら、微かに右手が、恐怖に震えた。
(05/12-17:08:42)
聖バティスタ >  
──ああ、なるほどね、この子の眼…そんなに"良い"んだ。

聖女の内心にむくりと湧き上がる嗜虐心。
もう少しこの子を突付いてみたら、怯えた顔なんかも見られるかしら。
それはきっとすごく、唆る顔に違いないけれど──。

(わたくし)はバティスタ…この騎士修道会の長を務めております…。
 以後お見知り置きを…可愛らしい鑑定士、プシュケさん」

慎ましい胸元へとその手を揃え、一礼を向ける。
王家の娘…それならば、繋がりを作っておくのも何も悪くはない。
──眼が良すぎることは、留意しなければいけないけれど。

ああ、でも───

「──大丈夫ですか? 笑顔にあまり元気が感じられませんよ?…ふふ、連れて行かれた彼のことがまだ心配なのですね…」

聖女の悪い癖が顔を出してしまった。
己の仮面の裏を見たのだろう様子の少女にゆっくりと顔を近づけ、そう言葉を手向ける。
不安に揺れる少女をより強く、揺さぶるように──。

──あっはは…っ♡ この子には私がどう見えたのかしら…♪

聖女の内心は、楽しげな玩具を見つけた歓喜に満ちはじめていた。
(05/12-16:59:29)
プシュケ > 別室へと連れていかれた彼については聖女の言葉に安心していた、はずだった。
だが、『視て』しまったがゆえに、その言葉の信用は揺らいでいる。

何が起こるのか、何をされるのか。
それは、彼にしても同じことであり、己にしても同じこと。

自らの軽口を軽口と笑い飛ばさずに、受け止めてくる聖女。
聖女としてその行動は正しい。間違っていないのだ。
どのような言葉でも信じ、受け止める。
否定をせずに、助言を付け加える。
全てにおいて正しいのだが、その正しさがむしろ不安をあおってくる。

だが、己の不安を知られてはいけない。
その一心でいるがため、優れた目を持ちつつも人生経験が少ない少女はいつもの俯瞰したような感覚を持ち続けることは出来ずに自分の状況を整えることのみ。
近視眼的な反応をしてしまっていることに気付かない。

「……失礼いたしました、名乗りもせずに。
プシュケ・イフレーア・カルネテル。イフレーア・カルネテル家の末子でございます。

私も御名をお伺いしても?」

問われて名乗らないことは不審に過ぎる。
故に、自らの出自を知られるリスクよりも疑われるリスクを重いと見て、問われた名を答えた。

そして、あいさつの範囲内と目の前の少女の名前も問うてみる。
自分がどのような笑顔を作れているのかなど鏡がないこの場ではもはやわからずに。
(05/12-16:46:36)
聖バティスタ >  
「──大丈夫ですよ。彼の身に酷いことが降りかかることはありません。
 己の過ちを認め、悔い改めれば我らが御神は全てをお許しになられます」

別室へと促された男のことを気にかける少女の内心を見透かすかのように聖女は言葉をかける。
鑑定眼を持つ少女の言葉の責が少しでも軽くなるような、そんな言葉を。

年端も行かぬ少女が、しかし十分過ぎる程に鑑定士としての矜持をもっている。
年齢関係なく、己の仕事にプライドを持って望む者は仕事上での信用に直結する。
そんなこともきっとこの少女は理解しているのだ。
──このような年齢の少女がそんな考えを持つ。
それには、大抵"特別な理由"が或ることを聖女は識っている──。

「そうですか。見てしまっては不都合のあるものもこの世の中には多いでしょう…。
 眼を瞑りたくなるような世俗も…眼を背けたくなるような現実も──」

そして、見るにおぞましい邪悪も。

理解を示すような言葉を紡ぐ聖女バティスタは、自分を見た少女の様子に気づいたような素振りは見せはしない──、
しかし、その心…胸中を見透かしているようにも聞こえる言葉は、より不安を煽ることにはなるだろうか。

「…貴方の優れたその眼を必要とする人も多いでしょう。
 まだ若く大変でしょうが…ぜひその力を誠実に、皆々の役に立ててあげてくださいね…。
 ──お名前をお尋ねしても?」

当たり障りのない、"如何にもな聖女"のような言葉…。
その異質さを視てしまった少女にとって、その言葉どのように聞こえるのかは定かではない──。
(05/12-16:37:54)