2024/12/28 のログ
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ご案内:「◆古砦(過激描写注意)」に宿儺さんが現れました。
宿儺 >  
マグメール遺跡群のうち、砦跡の様な場所が在る。
如何にも、魔物が住処にしていそうなその場所はまさにそのまま、魔物達の巣窟である。
ことさら、人間に近い生活様式と形態の近い者達にとって都合が良い。

「────!!!!!」

猿轡を噛まされ、凶暴な唸り声をあげる女鬼が古戦場跡に罪人が如く磔になっていた。
両手両足をかなり頑丈で重い枷と鎖に囚われ、軋ませることこそ出来るものの、断ち切ることが出来ない──。

それを囲うのは多くの小鬼(ゴブリン)、小さいものもいれば、戦士としての風格を持った巨躯の者もいる。
豚鬼(オーク)巨鬼(オーガ)の姿も少数ながら見られ、そういった軍勢の隠れ家となっていたことは明白だった。

──不運だったのは、特別知恵のある者がこの群れを率いていたこと、
古に人間の残した無力消沈の魔法陣と矢毒を併用した戦術に不覚を取った女鬼。
絡め手に次ぐ絡め手に、その身を囚われていたのだ。

身体を申し訳程度に覆っていた襤褸布は小鬼どもに全て引き剝がされ、剥き出しに晒された浅黒い肌の裸体にはいくつかの浅黒い殴打跡の刻まれる。
羞恥心などというものを持ちえてこそいないが、鬼という種の牝としての肢体を晒されている屈辱に歯噛みし、
唸る程度には体力も遺って入るが、如何せん──その身に力が籠もらぬのであれば、人間に比べて遥かに頑丈な玩具として小鬼どもに、あるいは巨鬼どもにまで粗雑に扱われるのは目に見えている。

宿儺 >  
小鬼どもはまだ女鬼の気迫に押され、近づけずにいるようだ。
しかしそのギラついた、敵意剥き出しの眼に意気を押されぬ者。
棍棒を手にする赤褐色の豚鬼(オーク)が近づく。

人の牝に比べれば遥かに屈強、上背もあろう牝鬼を遥か見下ろす巨躯。
筋骨に覆われた野太い腕などは、牝鬼のウェスト程もあろう太さ。
それでも、戒めがなければ力負けはしないだろう。───しかし今は。

振り上げられた鈍器が傾いた陽光に翳り、そのまま、振り下ろされる。

バキンッッ、という激しい音が響き、赤黒いどろりとした鬼の血が石畳を汚してゆく。
そしてその血溜まりの上に硬質な音と共に落ちたのは──牝鬼の片角。

「…、ぁ───」

剛力の要を叩き折られ、その屈強な肉体から力が失せていく様子を、取り囲んだ有象無象も本能で感じとる。
その手で叩き折った豚鬼の咆哮と、それを囃すかのような小鬼の集団の下卑た笑い声が、これから余すことなく貪られるだろう牝肉を取り囲んでいた。

ご案内:「◆古砦(過激描写注意)」に酗酒さんが現れました。
酗酒 > 「おぅおぅ、なんだぁ?
今日は宴かなんかでもやっているのか…?」

(多くの魔物の笑い声や方向が聞こえる中。
入り口から一人の男、一匹の鬼が入って来る。
相変わらず瓢箪を咥えながら酔っぱらった様な目つきをし、フラフラと歩きながら小鬼たちの中へと歩いていく。
最前線へ現れ、巨大な豚鬼の横へと立つと目を凝らして拘束されている者を凝視する。)

「んーーーー…?

…ギャーッハッハッハッハッハッハ!!!!誰かと思えば、宿儺じゃねぇかよ!?
まさか、こんなところで捕まって角を折られているとは…あぁ、こりゃ滑稽滑稽…
だーっはっはっはっは!!!!」

(鎖に囚われている存在が宿儺と分かれば、驚いたように目を見開いて大声を上げて笑った。
その場にいた魔物と比べ、遥かな大音量で笑い声を上げれば煽る様に女に話しかける。
まるで、その場にいる魔物を取り締まるリーダー化の様に溶け込み、大笑いを上げる男だが、小鬼や豚鬼からすれば見知らぬ存在。
敵意のある視線を向けられるばかりである。)