2024/01/04 のログ
ご案内:「王城の地下の一室(過激描写注意)2」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 年明けは、どこであろうとも、賑わいの見せる時期。
そんな時期こそ、色々とあって面白い事が多い。
それが王都の外であろうと、王都の地区のどこかであろうと。
そして、王城内であろうとも。
だから、少女はあちらこちらへと、足を向けていた。
…まぁ、時期が合おうとも、当たり外れは当然あるのだから、絶対にそれに巡り合う、とは限らないが
さて、そんな少女が、今日引いたのは。
果たして、当たりなのか、外れなのか。
「………おやおや、なかなかに、面白そうな。
今日は、どうじゃろうなぁ…」
ぽつりと零すのは、王城内、どこぞの施設の一室らしい、その室内。
どうやら、お偉いさん方が宴を開いている、そんな場所らしいが…まぁ、うん、いい趣味をしている。
乱れに乱れる宴の場所、誰に気付かれるでもなく、ふらりと入り込んだ。
入り込むまでは、その身を隠し、入り込んだのならば、その時が狙える時までは、そのままだ。
その時…もちろん、面白そうな何か、誰か、を見付けた時なのだが。
ふと、その視線が、その賑わいから少し離れる、その姿を捉えた。
妙な気配を感じる、少女の姿…そんなものを感じれば、興味が湧かない訳がない。
その少女が、何を思い、どんな様子で、これを見詰めているのか。
それを確かめる為に、その傍にまで、忍び近寄ってみる。
■セラ > 腕を組み。組んだ腕の上に、豊かな胸を乗せた姿で、壁に背を預けて室内を眺めて浮かべる表情には、呆れと嘲りが入り混じる。
王国が健全であれば、開かれないであろう乱痴気騒ぎの宴の様子は末期的な王国の腐敗ぶりを示して暗躍の余地の大きさを。
そして、そこに雌を用意するだけで金が転がり込み。お偉いさんとのコネも手に入るとあれば、愉悦交じりの笑みもそこに混じるというもの。
問題は、鼻腔を満たすほどの濃密な淫臭に。視覚や聴覚を暴力的に刺激する爛れた肉悦に狂奔する雄と雌の交わりは、胎の奥が疼かせる様にこちらの肉欲も刺激してくる事だが、理性を奪われるほどでもない。
ほんのりと染まる頬。火照って、しっとりと汗ばむ肌。欲情の気配を垣間見せつつも、理性的な様子を保ち。
下手に巻き込まれないようにと、壁際に佇んだまま。室内の様子を眺め続ける。
このような場でまともな理性を保ったままの人間は、有用な人材。あるいは、潜在的な危険因子として目につけば顔を記憶するようにして。
「……おや?」
室内を眺め渡すように彷徨わせていた視線。
それが、先ほどまではいなかったはずの姿を確認し。自分が用意した性処理用の雌ではないし。
宴の空気に呑まれている様子も無さそうだと、誰かの連れなのだろうかと相手の正体について考えを巡らしつつ。
内心の疑問のままに、相手を見つめたまま小さく首を傾げる。
■タマモ > 近付けば、それだけ、何となしだが相手から受ける、その感覚が分かってくる。
人では無い、この感覚は…と、最初は、そんな事を考えていた訳だが。
気配だけではない、その少女の状況、この場の雰囲気に、僅かとも変化を受けていると、そう感じれば…
己に向けられる視線、それに、己を察知されたと、そう気付くも。
ふわりと、その淫靡な雰囲気に隠れ、紛れるように、静かに少女へと何かが覆うように流れ行く。
敏感にそれを感じ取り、それを阻むならば、簡単に阻める…そんな、少女を試すような力だ。
しかし、何らかの要因…大したものではない、大丈夫だと放置したり、気付かずに覆われてしまえば。
少女を、この場所と共に、己の領域へと引き摺り込むだろう。
そうして、己はと言えば、ばれたと分かれば、ゆっくりとした足取りで、少女へと歩み寄ろうとする。
向けるのは、特に敵意はない、好奇や興味の類、それを感じさせながら。
それは、相手からすれば、己と同じ、互いに気付き、確かめるような…そんな動き、と受け取ってくれるだろうか?
■セラ > ふむ、と見た目は獣人系の少女のように見える存在をしげしげと眺める。
ミレー族ではないなと数秒で結論を出して、では何者かと傾げた首を反対側に傾げ。
「……ふむ?」
なにやら、こちらに流れてくる力に気づき。それが、簡単に対処できる程度に感じられた事で攻撃的な意志に基づいたものでないとして。
相手の出方や意図を窺うために、とりあえずは様子見と放置する。
その判断の裏には、魔王である己の力に対する自負があればこそだが。相手に向けた視線を外す事は無く。
相手の仕草や、表情。身に纏う気配にも、敵意などの攻撃的な様子は感じ取れず。むしろ、好奇心の類があるようであり。
見た目からして、妖怪だとか邪仙だとかいうヤツであろうかと、相手の正体についての思索を巡らし。
敵意も感じとれぬ事だしと、こちらも敵意は無いと示すように。組んだ腕を解いて、挨拶代わりに小さく手を振る。
■タマモ > まぁ、少女が不思議に思うのは、当然だろう。
己の姿は、少女ならば気付いたが、そうでなければ、ミレー族と間違えそうなもの。
ここでは、蔑まれ、弄ばれる存在、と見えるはず、なのだから。
そして、自身の力に自信があるのだろう。
力としては大した事もなさそうに見える、己の流す力、それに気付くも様子見のままだ。
判断出来るまで見て、軽く対処でもしようと、そう考えているのだ、と分かる。
…その考えが、もはや、手遅れになるとは考えてもいない。
そうして、ゆっくりと、ここと似せた場所として形作る、己の領域へと少女を閉じ込めながら。
そんな中、挨拶代わりに手を振る様子に、にっこりと笑顔を浮かべ、手を振り返す。
そう、確かに敵意はない。
だが、己の感情、その真意までは探れていないのが少女の落ち度だろう。
そんな事が起こっていると、周囲にはそれに気付けない。
そのまま、この場の宴は、終わりを迎えるまで続けられるのだが。
そうでない二人は、どうなったのか…
ご案内:「王城の地下の一室(過激描写注意)2」からタマモさんが去りました。
■セラ > 何者かと、訝しみながらも後手に回る。
それは、先手を取られても対処できるという実力に裏付けられた自信と自負。
それは、慢心と油断という言葉と表裏の関係にあり。そうだと気づいたのは、相手の領域に囚われてから。
敵意が無くても、危険はあるという実例のひとつをその身をもって知り。
その経験の内容は――
ご案内:「王城の地下の一室(過激描写注意)2」からセラさんが去りました。