2023/11/11 のログ
ご案内:「◆奴隷市場都市バフート(過激描写注意)2」にヒューゴさんが現れました。
■ヒューゴ > 夜の賑わうバフートを歩く一人の男。
筋肉により盛り上がる胸板に丸太のような腕や足を窮屈そうなスーツの内に納めた巨躯の男。
馴染みの奴隷商を訪れたが引っかかる物も無くその店を後に。
今は普段使わない店を周り、店頭に並べられている奴隷達を眺めている。
男が求めるのは実験台や、自身の護衛として使えそうな奴隷や、密偵等。
男にとっての当たりが少なければそんな日もあるかと、ゆるく首を振りながら奴隷市の奥へと足をさらに進めていく。
ご案内:「◆奴隷市場都市バフート(過激描写注意)2」にクリステルさんが現れました。
■ヒューゴ > 賑わうバフートの奴隷市も奥まで進めば自然とその賑わいも遠くに聞こえる。
そんな小さくなった賑わいを背に男がいるのは奴隷市でもより混沌とした雰囲気が強くなっている。
非合法な薬物や、誘拐されたと思しき奴隷、ときにはすでに壊れた奴隷が一杯の茶の値段より低く売られていたり。
そういったものを見ても仮面の男は特に顔色を変える事も無く足を進めている。
■クリステル > 賑わい深い夜のバフートと少々似合わぬ気配を持ち進む一つの影。
見た目と感じ取れる印象は少々線の細い優男といった感じで、周りを伺うように進んでいるのも似つかわしくないといった雰囲気を与える。
胸を晒しで潰した男装少女なのだから、それもしょうがないとも言えるのか。
本来足を運ぶべき場所でもないのも分かっているが、下級生からの頼まれ事であったために仕方なくやってきた場所、周りの雰囲気に呑み込まれないようにしているが、どうにも頼りなさが伺える。
そんな様子は、近くを通る仮面の男の目にはどんな風に映るのだろうか。
■ヒューゴ > ふと、店先から視線を戻せば近くを歩く線の細い優男。
しかしながら、軍医や数多の人体実験により人体に精通している男は相手が男装をしている事を看破する。
そんな相手にも何か目的があるのは見て取れるが、この場所に飲み込まれない様にと気を張りながらも頼りなさげな雰囲気。
目当ての物が見当たらなかったが興味を引いた少女に男の意識は向けられた。
「君、こんなところを不用心に一人で歩いていると吞み込まれてしまうぞ。」
認識疎外の術がかけられた仮面を纏う男を見れば、その顔は茫洋としてしまうだろう。
しかしながら鍛えられた体からは僅かに暴力の香りを漂わせながらも穏やかな語り口は強者の余裕も見せる。
其れは気まぐれな忠告。
其れを相手がどうとるか…。
■クリステル > 目当ての店には辿り着いたのだが、本日入荷なしと言われて下級生からの頼み事は果たせなかった。
急いでいないとも言われていたため、しばらく通えば良いかとも考えて少々気落ちした様子で店を出ていく。
場所が場所だけに、早めに済ませたかったのだけどとしばらく歩いた先で溜息を吐き、そんな様子を見つめられているとは気が付かない。
雰囲気に呑み込まれないようにと気を貼り直し、しばらく歩いた先で男に声をかけられる。
「えっ、ぁっ、す、すみません。そんなに不用心そうに見えたのでしょうか?」
思わず最初に漏らしたのは小さな悲鳴、直ぐに気を取り直し、声を低めに心がけて訊ねる。
元々見抜かれているとは分かるはずがなく、強がっているが内心びくびくとしているのもやはり見抜かれてしまうのだろう。
認識阻害の術で顔や気配は芒洋と感じ取るが、鍛え抜かれた肉体は見間違えるはず無く、一人で帰るよりも頼りにはなるだろうと漂わせる暴力の香りを間違えて受け取ってしまう。
人を見る目が養われていないのも明らかで、強者の余裕を見せる語り口にほっと息を吐き、見上げる瞳には共に街を抜けるのを頼むかどうかと迷いを見せて。
■ヒューゴ > 何やらため息を漏らしあからさまに窺知した様子の相手、声をかけて見れば、漏れるのは小さな悲鳴と取り繕う様に低くなる声。
その強がりさえも容易く見て取れる少女の社会経験の無さに仮面により隠されていない口元、愉し気に笑みを零す。
「あぁ、護衛一人連れずに歩いているのはどう見ても不用心だな。」
認識疎外の仮面や、髪粉を振り変えられた髪色。
自身のことをいい人とでも思ったのだろう、ほっと息を漏らしながら何やら迷い始める相手に男は少しばかり優しく、甘い言葉を向ける。
「ふむ。探し物と護衛に私を雇うか? この場所にはそれなりに詳しいからな。」
タダで等というのはむしろ相手に警戒心を与えてしまうであろう事は明らかで。
対価を要求させれば相手も言葉を返しやすいであろう。
男のそんな言葉に、人を見る目が養われていない相手には頼りに見えてしまうかもしれない。
相手を見詰めながら観察をすれば男装しているが、白磁の肌、腰から下肢にかけて若いながらも鍛錬の痕跡が見える。
■クリステル > 取り繕う様子と強がってみせる様は、元々見抜いていた少女であることをより強く知らせる事になる、社会経験の少なさも含めて。
仮面で隠されていない口元が、楽しげな笑みを浮かべているのに気が付き、ムッとした様子で即座に言い返すのが、見抜く術になっている事にも気が付けない。
[でっ、でもっ、一人で歩いている人はいますよ。例えば貴方のように」
認識阻害の仮面のせいで、本来とは違う気配で受け取り、憎まれ口を叩かれても良い人だと思い込んでしまう。
躊躇している所でかけられた甘い言葉は、まるで天からの恵みでコクコクと頷いて改めて相手を見返す。
「探しものはもう大丈夫なのですが、街に詳しくてそう仰ってくださるのなら、ぜひとも護衛をお願いしたいです」
俯いてどうするかと迷っていた所での言葉、思わず見上げ直して笑みを浮かべ、対価要求を求めずにかけられた事で信用を増し、ほっと息を吐くと改めて頭を下げる。
手練手管を極めた相手からしたら、なんともチョロいのは人を見る目が養われて無く、社会経験も少ない学生だから当たり前である。
いくら頼られるとはいえ、それは学園内での話、そこに気が付かずにノコノコと足を運んでいる事からもそれは明らかで、鍛錬している様は見て取れても実践的にはまだまだで、簡単に下せる所までも見抜かれるか。
■ヒューゴ > 軽く揶揄ってみれば途端に噛みつくように言い返してくる相手。
言葉一つでのこの余裕の無さに小さく頭を振り。
「確かに歩いているが、私は一人だが降りかかる火の粉は自分で払えるからな…。」
素直にこくこくと小さな頭を前後に揺らし頷く相手の言葉。
値段の交渉すらしないその脇の甘さに社会経験も無く、且つ、育ちの良さが垣間見える。
この素直さであれば、学園などで頼られて自己顕示欲を擽られ、頼りになるところを見せたいとこんな場所にのこのこと足を踏み入れたのであろう等と考えてしまう。
そして、鍛錬した痕跡は見えるが、足運びや周りに向ける警戒心も浅ければ、よく言って道場訓練や道場剣術といったところだろう事も見てしまう。
総合的にはまだまだ誰にも磨かれていない原石。
よくも今まで無事だったものだな、等と深い所で考えながら男はゆっくりと頷く。
「そうか、いいだろう。 さて、どうする? 護衛を伴ってこのまま帰るか? それとも、せっかく護衛を雇ったんだ…深くまで覗いてみるか?」
相手に向ける提案。それは相手の欲を煽るような甘い誘惑。
■クリステル > 「その体つきからしたら確かに仰るとおりですが」
筋骨隆々の身体と己の身体を比べ見て溜息を吐き、最もだと納得する。
そもそも身長はそれなりにあるとはいえ、男装している少女であるのだから、肉体を比べる事自体が間違っているのだが、羨ましげな目を向けて。
信頼を置いた事もあるが、元々値段交渉する必要がない生まれであり、そんな所に思い至るはずがない、そこを突く手段を取れば今後色々と上手く利用出来る事を男に気が付かせるだろう。
鍛錬はしているが道場剣術で此処まで無事だったのはただの偶然、それは男の前で見せている姿からも分かるだろう。
磨けば光る原石なのは剣術等は勿論の事、それ以外の面にもあり、それをどう磨いていくかがこれから後用価値に繋がるとも言えるのだろう。
「そうですね、このまま帰るのも尺ですし、折角の機会ですから案内して頂けますか?」
向けてきた提案、甘い誘惑で欲を煽られて少し迷った後、くすっと笑って告げる。
気が付かないまま無意識の内に、こっちですかと男の目的に都合の良い方へと誘うように歩き出す。