2025/05/18 のログ
ご案内:「タナール砦(過激描写注意)」にヨハンナさんが現れました。
■ヨハンナ > 激戦の後のタナール砦には、マグメール王国の旗が翻っている。
今回、王国軍は見事に魔族の軍勢をここから追い出し、砦を奪還することに成功したのだ。
しかし、勝利からそう時の立っていない要塞内は所々が崩れ、煙が立ち昇り、
王国の兵士の亡骸や魔物の死体はあらかた片付けられたものの、血の跡が生生しく残っている。
兵士達は一刻も早く砦の機能を回復させるべく、また砦のどこかに魔族の残党が潜んでいないかを確認すべく、忙しく過ごしている。
「…今回は捕虜が多いですね」
拘束された魔族の捕虜を、槍を片手に護送する兵士の一団を見ながら、騎士団長のヨハンナは呟く。
彼女はこの砦の攻略戦に参加し、攻略後は魔族の逆襲を警戒しての防衛戦力として一時滞在している。
人間とは異なる存在にして敵対する魔族の捕虜を取るのは慈悲からではない。
その多くは最終的には王国内に送られ奴隷とされるのだ。
もっとも、知性の低い魔物に至っては、捕虜にすらされず皆殺しにされるのが基本なのであるが。
「……私も見回りましょうか」
己の騎士団には指示を出してあるし、今ここに居る兵士の多くは自分の部下ではない。
つまりは、少々手持ち無沙汰だ。
彼女は既に鎧を脱いでいるが、剣は腰に下げてある。
ヨハンナは徐に、砦内部に危険や問題が潜んでいないかを見て回ることにした。