2024/07/15 のログ
メイラ・ダンタリオ >  
 タナール砦 昼 曇り空
 王国側

 最近のキツい日照りは鳴りを潜め、ぽつりぱらりと雨が落ちるだけの曇り空
 日に焼ける鎧も無ければ汗が流れ続ける部位も無し。
 塩と水を欲しがっていた体は何処にもいない。

 皆が皆、今は只管に狂気と飢えを引き起こす。
 一番先頭でそれをやれば、勢いが失われなければ
 唯の孤高はそれを伝染させ、川を造るようにして押し込み始める。


   「蜈ィ蜩。豁サ縺ュ縲?豁サ繧薙〒縺励∪縺茨シ√??縺ゅ?蠕。譁ケ縺ョ鬆伜沺繧剃セオ縺咏ウ樣ュ疲酪蜈ア繧ゑシ?シ!!
    縺昴l縺ォ蜿悶j蜈・縺」縺ヲ陬丞?縺」縺滉ココ髢灘?繧ゑシ∫嚀縲?ュサ繧薙〒縺励∪縺茨シ?シ!!」


 まるで、まるで呪詛のようだった。
 アドレナリンが最高に高まり、黒鎧が引き起こす能力と興奮の向上
 鎧が筋肉を隆起させる度に黒真銀が押さえつけるような音を立て、武具を震わせる。
 以前は其処に確かに残していたはずの人の貌は、今はもう黒い兜で覆われてしまっていた。

 女型の、乱杭歯が伸び外側へと反り返った異国造形の異形な女兜。
 額に備わる赤い三つ目と、全身に浴びるように帯びた血が、まるで雷撃傷のように全身にびっしりと伝い帯びている。
 それは落ちることも乾ききることも無い血
 血脂が鎧に滑性を帯びた実に単純明快な攻撃軽減効果をもたらすザマだった。

 鎧の中で、ひたすらに叫びつづけるような言葉を無くした言葉。
 でも意味は確かにあって、それは耳をすませば本当にただ叫んで言葉を発しているらしい。
 兜がそう聞こえさせているのか メイラが狂気と鎧のバフで本当に狂神でも降ろしたか。

 両手で握る特大剣擬きの一撃を以って、ただの魔物も魔獣も、魔族ですら怪力と質量という
 二つの回答だけで真っ二つにできるものを増やしていく。


   「■■■アア▬アァ▬ァ゛ァ▬ァ゛ッッッ!!」


 真横に振いあげたそれが、二頭の首を空中へ回せる。
 噴血する首 痙攣するように残った下顎で跳ねる“舌”
 
   ぎゅぼっ

 そんな異音が聞こえるのは叩き斬られたことで広がり、抜けた肺気管空気だまりだろうか。
 防衛か奪還か それももうわからなくなるかのようなせめぎ合い。
 壁に縫い付けるようにして突撃した正眼構えの一撃で、貫かれた分厚い体を見せる魔族を
 残りの部下同輩が槍で一斉に喉や脇 太ももなど血が流れやすい場所と生き胆(肝臓)を狙って貫き砕く。
 戦争 正に戦争だった。

 

ご案内:「タナール砦(過激描写注意)」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。