2024/06/29 のログ
ご案内:「タナール砦(過激描写注意)」に宿儺姫さんが現れました。
宿儺姫 >  
時として拮抗していた戦線は一方的なものになる。
それは立てた作戦が功を奏した結果であったり。
強大すぎる単騎戦力(イレギュラー)であったり。
原因は様々なれど、広大な魔族の国の軍勢が相手であったならば、後者である可能性は跳ね上がる。

今宵、人間の軍は圧倒的劣勢。
さぞ強大な存在が紛れているに違いない。
そんな強者の匂いを嗅ぎつけた女鬼が、崩れた見張り台から戦場へと飛び込む。

巨躯のオーガ兵を着地と同時に文字通り叩き潰し。魔族の軍勢を臨む。
結果的に人間の軍としては思わぬ救援戦力──と思いきや。

「くくっ…大将首は何処か──!」

吹き荒れる暴風が如く暴れ始めた鬼の破壊の余波は人間の軍にも確実にダメージを与える。
実に傍迷惑は存在であった。

宿儺姫 >  
其れでも、人間の軍にとっては撤退に転じる大きな機会。
突然舞い降りた暴れ鬼に魔族の軍の尖兵が気を取られている隙に体制を立て直していた。

鬼はと言えば気にも留めず、敵意を剥き出しに向かい来る魔物と正面からぶつかる。

怪力乱神の鬼と言えど、獰猛に突撃してくる魔物の群れを相手どれば物量には押されはじめる。
眼の前の魔獣を力任せに捻じ伏せようが、後続はいくらでも現れる。
そのうちに背後から吐きかけられた灼熱のブレスに灼かれ、強靭な爪の一撃を喰らい…。

「ぐぬ…っ! ええい、邪魔よ!!」

キリがなければ消耗するのみ、渾身の力を込めて叩きつけた両拳が、石畳みごと真直に巻き起こる衝撃波となって軍を割る。

雑魚を突破し、統率者を屠る算段。
一気呵成、地を蹴り砕き、叩き割った魔物の軍勢の中央へと飛び込んだ。

ご案内:「タナール砦(過激描写注意)」にラストさんが現れました。