2023/12/26 のログ
ご案内:「ダンジョン(過激描写注意)」にルーカスさんが現れました。
■ルーカス > メグメールの表街道から外れた場所に位置するとあるダンジョン。その中階層に男は一人で何かを探すようにあたりを見回している。
高難易度ダンジョンというわけではないがそれなりの攻略難易度が設定されるその場所に、あろうことか鎧や剣といったまともな装備一つ身に着けず、周辺には仲間の影すらない。
その男がまるで百戦錬磨の筋骨隆々な男であれば話は違うだろうが、ローブ越しとはいえどお世辞にもそのような体つきではないことは一目瞭然か…
そんな男めがけて、背後から二足歩行のモンスターが飛び出してくる。二足歩行でなければ一見狼とも似ているそれは、三つの赤い瞳を見開き、大きく鋭い鉤爪を背後から振り下ろす――
「……」
背後の獣ははじかれたように勢いよくダンジョンの壁へと叩きつけられる。舞う砂ぼこり、衝撃でぱらぱらと砕け落ちるダンジョンの一部。
衝撃でぴくぴくと痙攣しているその獣を、ワインレッドの瞳は静かに捉えながらそちらに向かって歩みを進める。
――――ローブの裾から生えた禍々しい八本の触手を揺らしながら…
■ルーカス > 普段なら外に出すことのない己の一部。
けれどこんな魔物が活発化するような時間にダンジョンへ出向く冒険者など滅多にないから、見られることはまぁないだろう。
青の触手は先へ行くにかけて紫色に色彩が変化しており、艶めかしくランプの明かりを反射させてはゆらりゆらりとそれぞれで蠢いている。
「お前じゃない……でも、爪は素材として使えそうだな。目も、何かにつかえるかな……」
独り言のように呟きながら、触手を魔物へとゆっくり伸ばす。
魔物の右手に触手が絡みつくが、魔物は気絶してしまっているらしく抵抗する素振りはない。
バギッ、ゴギッ…
鉤爪のついた手を手の甲側へと倒し、可動域の限界まで折り畳んで骨を断つ。
骨が断たれたその手を今度は捻るようにして手首から引きちぎるだろう。ブチ、ぐちゃり、ねちゃり…と静かなダンジョン内で嫌な水音が響く。
切断面からは赤く熟れたような肉と断たれた骨が覗き、その下にはボタリと垂れる赤い鮮血が水たまりを成している。
■ルーカス > 切断された魔物の手を顔の前へ持ってくると、舌を口から覗かせて、まだ瑞々しく血を垂らす手首の切断面へと寄せた。
舌先で鮮血を感じた後に、まるで恋人へ口づけでもするかのように肉の断面へと唇を寄せる。
ぢゅう、と音を立てて啜った血液を口内に含んでこくりと飲み込めば、美しい顔は眉をひそめるだろう。
魔物の手を顔の傍から降ろし、紅に濡れた唇を舌で拭う。
■ルーカス > 痛みか、それ故の危険信号を察知してか、先ほどまで痙攣して気絶していた魔物は意識を取り戻したようで、気が付くと切断された手首を抑えながらうめき声を零してのたうちまわっている。
魔物にちらりと視線を向けて数秒、揺らぐ触手のうちの一本が鈍い音を立てて魔物の胸へと勢いよく突き刺さる。
――しばらくすれば魔物は動くことすらなくなるのだろう。
その代わりに激しく噴き出した鮮血はダンジョンの床一面を真っ赤に染め上げる。
引き抜いた触手の先端は鮮血にまみれているも、しばらくすれば触手の側面に吸収されるし、ダンジョンの床に広がる血液もしばらくすればダンジョン自体に吸収されて、ダンジョンの一部となるはずだ。
(肉体もその内…あぁでも、その前に目玉も回収しておこう)
■ルーカス > すでに死体となった魔物の傍へと歩みよって目の前にしゃがみ込む。
二本の触手は先ほどと同じ手順でもう一方の手をねじり折る中、空いた触手は魔物の目元へうぞうぞと近寄っていく。
双の目玉、それに額にもう一個。まずは一番右の目玉を…
触手の先端は目玉の中心を貫き、ごぼっ、と音を立てて頭から目玉を無理やり引き抜く。本来ならば目玉を埋めているはずの眼窩は外気に晒され、その中からは血液に混じったナニかの液体がどろどろと溢れて零れた。
まだ温かく瑞々しい目玉を口に含む。
歯を立てれば容易に崩れるゼリーのようなそれを、舌のうえで転がしゆっくりと味わう。
(血はまずかったけど、こっちはまぁまぁだな)
じっくり噛みしめ、舌の上に崩れた目玉だったものを飲み込めば、中心の目玉もくり抜いて口の中へと運んだ。
■ルーカス > 目玉三つ、腹ごしらえも済んだところで目的のものを探しに行こうと立ち上がる。
食事をしながら分解した肉と爪は、爪のみバッグにしまって、肉はポイ。
その内死体と一緒にダンジョンが吸収してくれるだろう…
血まみれた口元を拭って踵を返しては再び歩き出す。
目的の魔物はどこに居るだろうかと視線を先へとむけながら、禍々しい触手を背後に揺らして、ダンジョンの更に奥深くへと足を運ぶ
ご案内:「ダンジョン(過激描写注意)」からルーカスさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 身分混合クラス 大教室(過激描写注意)」にセリノさんが現れました。
■セリノ > 昼休み後の講堂。授業の内容は基礎魔法学。席の埋まり具合は8割ほど。
魔術とは学問である。肌感覚や天性の才で使いこなす者もいるが(特にミレー)、大抵の凡人は一から理論を学ぶことから始まる。
マナを行使して現実を改変する……一口にそう言っても、実行するのは簡単なことではない。
何をどうやってどう改変できるのか、その結果何が起こるのか、あらゆる術式に正確な理解が必要だ。
さもなくば自ら行使した術で自らを傷つけることになりかねず、あるいは非効率的なマナ利用により過度に消耗したり、etc……。
……まあとにかく、どこまでも勉強の必要な分野だ。それはひとかどの魔術師であるセリノにとっても変わらない。
冒険で得た金を学費とし、身分混交クラスにわざわざ通っているのも、半分以上は己の魔術をさらに鍛えるためと言っていい。
他の科目は多少おろそかにしても、魔法学系のクラスにだけはマメに通い、真面目に受講する。
……だが。いまセリノはピンチに陥っていた。
(……………………うう…………………トイレ……………いき……たい…………)
下腹部に熱い蟠りがパンパンに満ち、尿道口を今にもこじ開けんとする。ローブの下で、ぎゅ、っと両脚が締まる。
トイレに行こうと思えば行けるが、ハードルが高い。
下手に真ん中の卓に陣取ってしまったせいで、数人の背後を通り抜けねばならない。なかなか恥ずかしいヤツだ。
それ以上に、講義の内容が今とても重要な箇所なのだ。震える手でペンを紙に走らせているが、板書の速度も早く、油断ならない。
残念ながらセリノには「後でノート写させて」と気軽にお願いできるような友達はいないのだ。
終業まであと10分程度……耐えるしかない。
(………いやいやいや……! もうあと3分も耐えられそうにないんですけど……!)
■セリノ > ぷしっ。
(!!!)
尿道を熱く細いものが駆け抜ける感覚に、ぞわりと全身が粟立つ。
辛くも大決壊は抑え込み、パンツのクロッチをわずかに湿らせた程度で済んだ。これをセーフととるかアウトととるかは人次第だけど。
しかし、少女の短い尿道では、これ以上の水圧をとどめおけないことは明白である。
(…………もう、駄目……! 奥の手、使うしか………!)
ぎゅっと1秒目を閉じて涙腺から涙を絞り切ると、セリノはインク瓶にペンを置き、ローブの袖からこっそりワンドを取り出した。
一旦板書の書写は後回し。講堂にさえいれば後からでも挽回はできる。そう割り切って、セリノは秘密裏に魔術の行使を始める。
まずは、小規模な念動力。仮想的な手指を己のローブの内に生じさせ、少しずつ下着を下ろしていく。
回りに気取られないように焦らず丁寧に。しかし限界も近づいているため、どうしても緊張の汗が滲んでしまう。
それでもなんとか10センチほど下ろしたならば、今度は己の股間を覆うように『力場の膜』を形成する。
微弱な魔力でも作れる、紙のように薄い不可視の膜。なれど魔力によって編まれたそれなら、水気も匂いもシャットアウトできるはず。
膜の形状を操作して小さな袋、否、水風船を形作ると、それを己の秘部の中程に開いた孔へと充てがって……。
(…………………………………………ふぅ…………………ぅ………)
しゅーっ……。かすかな水音が体内を伝わる。衣擦れにも似た、本当にかすかなせせらぎ。
おへその下を苛んでいた刺すような内圧が、みるみるうちに解放されていくのを感じる。しかし安堵のため息すらも堪えて。
ローブの外には音は伝わっていないはずだが、どうしても不安になり、脂汗を垂らしながらチラチラと周りの生徒の様子を伺ってしまう。
女学生セリノ、講堂のど真ん中にて堂々と排尿中。
魔法で作った力場の水風船の中に、どんどんと黄色の温水が溜まっていく。
すべてローブの内側で起こっていることなので周りにはバレないはずだが、魔力感知や聴覚に長ける者には気づかれるかも。
あるいは、もし不幸な事故があってセリノの術の集中が乱されたりしたら……。
■セリノ > 30秒近くかけて、すべてを出し切ったセリノ。当人にとっては数分にも感じられる緊張の連続であったが。
魔力膜の封を閉じてしまえば、それを維持できている限り、恥ずかしい匂いは外に漏れないはず。
とはいえ、割れ目の中に残る残滓を拭ったりする余裕まではないため、ある程度妥協するしかない。
姿勢をただすフリをして自らの手でローブ越しに下着を上げると、じわ、とクロッチに水分が染みる感触。
この程度なら匂ってもわざわざ指摘されたりはしないだろうと楽天的に考えて。
――そう考えるようにしないと恥ずかしさで死んでしまいそうな状況。
もちろん、すべてが解決した訳ではない。
ローブの中には、薄い魔力の膜のみで保持されたおしっこの水風船が残っているのだから。
講義終了と同時にトイレへと駆け込み、これをあるべき場所へと廃棄する。それまでは術を維持しなければならない。
維持自体は、ほんの少し意識を術式に向ける程度で何分何時間でも続けられる。しかしどんな横槍で破られるかもわからない。
尿意から解放された後もセリノの心は全く休まらない。汗びっしょりの手に再びペンをとって、必死に書き取りを再開する。
魔術とは実に便利なものである。うまく工夫すれば、こうしてトイレ問題すら解決できるのだから。
心臓が飛び出るほどに焦ってはいたものの、こうも迅速的確に『エチケット袋の術』をやってのけたセリノ。
察する方もいるだろうが、セリノはすでに過去に何回かこの蛮行をおこない、成功させている。
仕方ないじゃん、五感が鈍っているんだもの。尿意の限界にもギリギリまで気づきにくいのだ。
(……おしっこを直接消し去る術とかあれば、こんな恥ずかしい方法取らずに済むのに……)
いま講師が懸命に黒板に走り書きしているのは転移魔術の理論。
セリノもある程度習熟しているが、理論は堅牢であるに越したことはない。懸命に板書を写し、復習に備える。
講師の描く難解な図式や古代文字を適切に理解したならば、セリノの魔術もより磨きがかかることだろう。
例えば『膀胱から直接トイレにおしっこを転移させる魔法』とか『蒸気すら残さず排泄物を消し去る魔法』なんかも……。
■セリノ > 『よし、今日はここまで。かなり駆け足で教えたから、教書と照らし合わせて各自しっかりと復習しておくこと!』
教師がチョークを置き、授業終了を宣言する。ガタガタガタ、生徒たちが我先にと立ち上がり、講堂を出ようとする。
焦ることはない。平常心を保ちつつ、普段通りの素振りで筆記具やノートを片付けていく。
そして、席から講堂出入り口までの道に邪魔者がいないことを確認してから、そっと立ち上がって。
1歩1歩確かめるような足取りでセリノも退出する。
ローブの中に、パンパンに張り詰めた魔力の水風船があることを、万が一にも気取られないように。
――これが露見したら、あるいは突然割れてバシャッと漏れたりしたら、乙女の尊厳の終焉である。
(……こ、このくらい、他の生徒もやってるはずだし……! た、多分……!)
そう自己弁護しつつも、やはり緊張と気恥ずかしさで汗はタラタラ。肌は火照るのに、身体の芯が冷え切っている感覚。
ヘタしたら、自覚もなくこの緊張感にやみつきになっているのかもしれない。
トイレに向けて廊下をじりじり歩く間も、絶えず周囲の視線に気を配って。怪しく感じる者もいるかもしれない。
あの角を曲がればトイレがある。人の気配は遠くからでは感じられず、順番待ちの列はなさそうである。
もう少しでこのスリルから解放される――。
■セリノ > 女子トイレの戸を開ける。
中にも人の気配がないことがわかれば、早足で手前の個室へと駆け込み、鍵をかける。
薄暗い個室の中で、がばっとローブの裾をたくし上げれば、脚の間にシャボン玉めいて水風船が浮かんでいる。
「……うへぇ……」
訂正しよう。ふよふよとした浮かび方こそシャボン玉だが、見た目はひどくかけ離れている。
その球体を構成する液体は澄んでいるものの黄色く、まるで大ぶりのオレンジのよう。
ちょっと長く我慢しすぎたせいか、普段よりも色が濃い。もちろん、自分の排泄物なんてまじまじと見続けたいモノでもない。
しばらく柑橘類やオレンジジュースを見たら思い出してしまいそうで、苦笑いになってしまう。
「………で、でも。講堂で漏らすよりは……ね……」
はあぁぁぁ。心底安心したようなため息をひとつ吐くと、セリノは水風船を維持する念動力を操作し、便器へと下ろしていく。
そして術の編み上げを解けば、ばしゃっ、と重たい水音を立てて便座の中へと黄色が飛散した。
鈍った鼻にも刺さってくるほどのアンモニア臭に不快感を覚えるが、自分が有機生命体である以上はこの手の匂いからは逃れられない。
「………う、やば。さっき出したばかりなのにもう次が……あっ……んっ……」
『次弾』が膀胱に溜まりつつあるのを感じ、ぞくりと全身が震える。
寒さのせいか、ちょっと昼食時に暖かいお茶を摂りすぎたかもしれない。
セリノは急いでパンツを脱ぎ去って屈み込む。しょわわ、とささやかな水音が奏でられ、解放感にほんのり笑みが浮かぶ。
水分や食物を摂取し、代謝を行う以上、誰もが排泄行為と折り合いを付けなければならない。
その方法は人それぞれ。悪辣な呪いに苛まれし若き魔術師セリノの『折り合いの付け方』は、大体こんな感じ。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 身分混合クラス 大教室(過激描写注意)」からセリノさんが去りました。