2023/11/04 のログ
ガーネット > 傷や汚れ一つ無い水晶玉、周囲に祭壇でもあって其処に供えられていたのならおかしくはないが、周囲は石壁や石床の長い年月を経た遺跡で水晶玉を供えていた場所など無い。
おかしいと思いつつも、拾い上げた水晶玉を調べようとと間近で覗き込み、妖しい光を受けてしまう。

光を浴びたせいか、透き通った水晶玉の先にあるはずの遺跡の続きは見えず、代わりに肉色のグロテスクな空間、一度首を傾げ、水晶玉から目を放して辺りを見回すと遺跡が見える。
改めて水晶玉を覗き込んで周囲を見回すとやはりグロテスクな空間、水晶玉がぐにゃりと歪み大きく広がるのに気がつくが、その速度に避けきれるはずもなく、全身を包み込まれ、それまで覗き込んでいた空間に攫われてしまう。

「やっ、何よ、ここはっ」

気がついた時には壁に手首足首を囚われていて逃げられなくなった後、思わず声を上げるが虚しく空間に広がるだけで返答もなく、これからどうなってしまうのかに僅かに震えていて。

肉檻 > 女一人を包み込んだ其れは何事も無かったかのように元の水晶玉の形へと戻ると、カツン――と再び硬質な音を立てて地面に落ち、
通路の隅へと転がっては何事も無かったかのように其処で物言わずに鎮座し続けるだろう。

もし新たに現れた第三者が其れを間近で覗き込んだならば、肉色の空間に捕らえられた女の姿を映し出す事となるのだろうが、
彼女が出した魔法の光源も消えた暗闇の中、新たな第三者が現れる気配は無かった―――

ご案内:「無名遺跡(過激描写注意)」から肉檻さんが去りました。
ご案内:「無名遺跡(過激描写注意)」からガーネットさんが去りました。