2024/06/02 のログ
ご案内:「とある鑑定室」にプシュケさんが現れました。
プシュケ > ここは王都内のとある場所にある鑑定室。

プシュケは学院が休日の時はこの場所にこもっていることが多い。
ある程度鑑定でやり取りがあったり、鑑定士として仕事を依頼したことがある人、プシュケと個人的に知己である人は特にアポイントもなくやってくることもある場所。
そうでなければ特に気にも留めないだろう場所だが、ごくごくまれに、なんらかの幸運により武器や防具などの装備を求める冒険者が紹介状を手にやってくることもある。

そんな幸運を手にしたものは、なんらかの糧をもって帰れるというのがギルド内でまことしやかに語られている噂。

そこで、プシュケは依頼があった物品の鑑定をしていた。
この物品は、一旦家に依頼として送られてきたもので、それをこの部屋へと運び込んでいたのだった。

ここには色々な器具も置いてある。
手袋、差しピン、超小型ハンマー、金鑑定具や、各種テスターなどなど。
それらを駆使して色々な物品を鑑定する少女は、少し難しい顔をしながら手元にある経箱を鑑定していた。

プシュケ > 「そりゃぁ、経箱は宗教的に有用な遺物ではあるけれど……」

大きくため息一つ、ひとりごと。
宗教遺物は美術品であると同時に、工芸品。
その方向性での鑑定はすぐに終わった。終わったのだが……

「……いやな気配があるのよね。」

顔をしかめてまたひとりごと。
魔力や魔術的な知識はないが、少女には持って生まれた『眼』がある。

その『眼』に従うことで、呪いのアイテム等は上手に回避してきた。
今回のこの物品にも同じような気配があるのだが、同時に少し、雰囲気が違う。
それで少し悩んでいるというわけだった。

プシュケ > 「…………そうね。何事も周到に。」

ぽつり、そう呟けば、紙とペンを取って書付を始める。
さらさらと認められる文字列。
必要事項を書ききれば、たたんで封筒にしまい、封蝋でしっかりと封をする。
その上で、魔力遮断の手袋をつけたままに木箱へと戻せば、そこに封筒を入れて箱を閉じる。

その後で、テーブルベルを鳴らせば、程なく入ってくる使用人。

「この箱を、依頼人へ返却してくださいね。鑑定結果は、箱の中の封筒を見るように、と。」

必要事項を過不足なく伝え、使用人が箱を持って出ていけば、ゆっくりと伸びを一つ。
その後で、手近にあるものを一つ手にすれば、それを楽しげに見つめていた。

箱の中の手紙に認められたのは、『本品の価値は、〇〇〇ゴルド。△△時代の遺物と考えられます。なお、不穏な魔力が感じられるため、一度魔術鑑定を行うこともお勧めいたします。』

ご案内:「とある鑑定室」からプシュケさんが去りました。