2024/04/12 のログ
■エレイ > やがてカーテンが開き、客が現れれば男は笑顔で迎え入れ──
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王城 下位食堂」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
■メイラ・ダンタリオ >
王都マグメール 王城
食堂場
王城内での住人は先王を除き、周囲に住み群がる血筋の王族であり本来の主がいない座
見回りの兵や務める侍女のほうが、座に座ることができないその他王族よりも余程“らしい”。
侍女や使用人スペースでの食事処のように、地下実験のような城の中で何かしらをやっている者らの食事処。
其処にメイラはいた。
「―――(あぐっ)。」
城という場で珍しく食事をしている。
城下町や富裕地区での食事ではなく、城の中。
戦場から戻り 喰べ 寝て 犯し 回復する 獣のようなルーティンとは違う城詰めと思える行動。
メイラという存在はその他王族や肥え豚貴族からすれば目障りな部位が多いせいか、毒を混ぜられる可能性も十二分。
しかし、その毒が混ざり者であるメイラにキチンと効くかと言われれば、それもまた不明瞭。
盛った運んだ実行した それらに関わる者は誰であろうと、動き出す性質を理解していれば
やろうとするのはごく一部だけながら。
「―――(ごぎゅっ)。」
脂身 皮 スジ 一切が無い芯肉やヒレの肉塊
分厚いそれらはザッと塩と香草、香辛料を振りかけただけであり、純粋な赤身肉を演出している。
二本歯のフォークとナイフで斬り落としていく端から離れていく肉塊らは、順次ギザ歯の中へと押し込まれ。
細かく噛み砕かれると同時 杯の中を満たす酒精で肉も脂も、口の中から消えていく。
堪能 余韻 という表情ではなく、アスピダでの疲労と痛めた体を取り戻すような補給
それを示すように顔付きは圧がかかり、ナプキンで口元を拭いていく姿。
金無しのタカりや貧しさを現すどころか、仕事の最中にただ喰らっただけのように
王城で管理されている芯肉を消費していく姿は何処にも悪びれがなかった。
■メイラ・ダンタリオ >
何枚も皿を積み重ねるようなことはしない。
適度な焼き加減を得る代わりに厚みを減らす ではなく
断面はレアではなくむしろミディアム。
完全に焼きつくした白い色ではなく桃色であればそれでいいように。
肉の塊を処理し終わり、皿には香辛料の砕けた塵と肉汁のみとなった。
疲労の蓄積を確認し、取り掃うかのように拳を造り、二の腕が膨張する。
ミシッビキッと包まれた黒鉄の五指掌が悲鳴を上げ、その先の力瘤は限界まで膨らみ、力を示す。
命も肉も取り込んで 胃袋の中酒精で溶かし込んで煮込んで吸い付くして
最後に、口の中から零れ出る 溜息 という名の体の中に残る不純物が出ていくのを感じる。
熱っぽい肌 気だるげな脳内 チリつく鼻腔 メイラの体へ回復が見えれば首を鳴らし、フンッと鼻を鳴らした。
「王城の肉も拙くはありませんわね。
あの御方の居わした場のせいか、敬遠していたけれど。
地底人共には過ぎた肉ですわ。」
地底人 地下での実験を行う博識なブックマン達への皮肉
完璧しか欲しくは無いように、エイコーンに試しの一振りすらまだでていない。
実験と改良が現場で施されない以上 今のアスピダとエイコーンには全員が進展という二文字が見えない。
「早く わたくしに
あのクシフォス・ガウルスを 殺 さ せ て 。」
ご案内:「王城 下位食堂」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。