2024/03/17 のログ
ご案内:「無名遺跡」にE・T・D・Mさんが現れました。
E・T・D・M > ダンジョンが居る
ダンジョンが在る

固定観念に囚われてはいけない
ダンジョンとは死と隣り合わせの恐ろしい場所などと
丁寧にリフォームした床面は蹴躓いて転ばないよう平らに均した
壁は漆喰を塗り込んで固めた純白が拡がり、美しい額縁に収まった名画の数々が飾られている
天鵞絨の滑らかな絨毯が敷かれ、大理石の台座の上には鶏卵型の丸みを帯びた壺が乗っている
誰がどう見たって貴族のお屋敷にしか見えない風景
採光窓が存在せず、暗がりを照らすのがランプの淡照明だけしかない事を除けば

大規模施設はそれに見合った手間暇を要する
詰まり管理をしなければならない
管理を行うには当然ながら人の手が必要となる、猫の手ではいけない
ばたばたと網の目のように錯綜する通路を行き交うメイド姿の従業員達
迷宮内の清掃中の風景。沈殿した埃を掃い、集め、取り除く、清潔を維持する為に
不衛生が理由で被写体となる人物が病に罹ってはならないから

E・T・D・M > 創り上げたメイド達は迷宮の一角の支配者の手足のようなもの
記録の底を浚った造形は、良く見れば王国内で観た事のある顔ぶれも在るかも知れない
人種や種族、肉付きの良さも個体其々だが、共通する一点は皆メイド服に装っているという事
自分自身の造り手たる魔術師の趣味なのか、大半が普通のハウスメイド達が袖を通すクラシックスタイルではない
家事炊事には到底向いているようには思えない開ける肌の面積の過剰なフレンチメイドのそれとなる

人間とは不思議なもので
自分に似ている存在となると手出しに大分躊躇いが出て来る
姿形の造りが麗しいならば猶更の事
張り付けたようなメイド達の笑顔は仮面のような代物、本物の天然表情筋にはかなうまい
しかしながら肉のゴーレムとはいえ、殺さないという選択肢を採択する者も居る
もしもそんな人物が居るならば、次の瞬間には取り囲まれ
あっと言う間にその衣装を着せ替えられてしまうかも知れない
すなわち従業員達の着込んでいるメイド服に

E・T・D・M > そして有無を言わせずに仕事をさせるのだ
全体でたった今取り組んでいる清掃業務に
場に馴染ませようと、異様なシチュエーションに取り込む為
良く見れば調度品の数々は非常に衝突しやすい位置に配置してある
迷宮内ならば掌握しているメイド達はすり抜けて躱し、避けて回る事も容易いが
此処に慣れていない者ならばどうなるか…

つまりはこれはシチュエーションプレイの一環なのだ
お屋敷で高い物品を壊してしまうメイドという手垢のついた定型の
今も水晶眼による撮影は続いている
忙しなく姦しきメイド達もこの映像作品のエキストラ、そして同時に撮影者でもある

E・T・D・M > 迷える客人が訪れた際の台本と脚本も用意してある

シーン1、邂逅
ジュディ(人造メイドの一人の名前)は来訪者にへと駆け寄る
この際多少相手が警戒していたとしても強引に以下の台詞を捻じり込むこと

『まあっ!業者は何時人を派遣してくれるんだろうってヤキモキしていた所よ!』
『貴方が今日仕事をしてくれる予定の人ね!見て頂戴、これだけ人が居ても全く人手が足りないの!』
『もしも今日中に清掃が終わらないと大変!お客様が沢山来られるのに!』
『早い所仕事を始めましょう!あら駄目よそんな恰好じゃ!此処ではちゃんと制服があるの!』
『こっちに来て!着替えましょう!歓迎するわ!』

ジュディは来訪者の手を取り地下屋敷の一室の中に連れ込む
直ぐに相手をメイド服にへと着替えさせる作業に入る
着脱に関して来訪者が難渋を呈する場合は応援を加える
メイド達の数に物を言わせた人海戦術で進行するように

全て上手いこと運ぶかは来訪者次第だ
毎度ながらに素人出演の作品なので柔軟なアドリブを要する

ご案内:「無名遺跡」からE・T・D・Mさんが去りました。