2024/02/25 のログ
■肉檻 > その妖しげな煌めきを、間近で覗き込もうとする者が居たならば垣間見る事が出来るだろう。
透明な水晶玉の向こう側に透けて見える筈の神殿の風景は何処にも無く、
代わりに広がるのは悍ましく蠕動する肉と粘膜に覆われた生物の体内を思わせる空間。
その中心部で四方から伸びる肉色の触手に絡み付かれ捕らえられていたのは、
この都市に仕える敬虔な修道女だったであろう、哀れな一人の女の姿であった。
その身に受けた行為を一目で想起させる程に全身を白濁色の体液に塗れさせ、
触手が蠢く度にその肢体を煽情的にくねらせる様は、今にも悲鳴と嬌声が聞こえて来そうな程に淫猥で。
彼女がそのような憂き目に遭ったのは単なる事故か、何者かの悪意の産物かは不確かであったが、
その違いは"其れ"にとっては些事でしか無く、只管に、貪欲に目の前の得物を貪り続けていた。
静寂に包まれた神殿に新たな"獲物"が現れる、その時までは―――
■肉檻 > しかしその時が訪れるのは未だ遠い先の出来事。
静謐に包まれた神殿の裏側で人知れず繰り広げられる淫猥で背徳的な捕食行為。
"其れ"が新たな獲物を手に入れる瞬間までその行為は続けられるのだった。
ご案内:「無人の神殿」から肉檻さんが去りました。