2024/02/24 のログ
ご案内:「無人の神殿」に肉檻さんが現れました。
■肉檻 > 其処は神聖都市の片隅に位置する小さな神殿だった。
夜も更けた時間帯の為に元より多くない人の出入りは殆ど無く今は静謐に包まれた空間の中、
規則正しく並べられた燭台の炎によって照らされた絨毯の上を進み、最奥の数段高い場所に設けられた祭壇の上。
天鵞絨の赤い布が敷かれた上に置かれていたのは、大人の握り拳程度の大きさをした真球の水晶玉。
まるで祀られるかのように鎮座する其れは、燭台の揺らめく炎の明かりを受けては妖しげな煌めきを放ちながら、
今はただ無人の静寂に包まれた空間を、祭壇の上から見下ろすように佇んでいた。