2023/12/01 のログ
ご案内:「平民地区 何処かの店舗」にグルエルさんが現れました。
グルエル > どこかのとある店舗の前。
ガラガラと車輪が立てる音をさせながら王国の徴税官の紋章を掲げた馬車がゆっくりとした速度で向かってくる。
そして店舗の前で馬車は止まり、御者席から従者が下りてドアを開ける。
中から現れたのは王城勤めの徴税官が着る官服を身に纏った背が高く、やせ気味の男。
つかつかと店舗の入り口へと向かえば、従者が先んじて店のドアを開き、男は店内へと入っていきおもむろに懐から丸められた一枚の紙を開く。

「私は王城勤務の徴税官、グルエル・リカーフォートである。
この店は未納の税金があり、その徴税及び税を納めなかったことによる追徴課税金を回収に来た。
大人しく払うなら良し、もし払わぬなら店主の身柄を拘束させて頂く。
これは王城より発行された徴税命令書である」

従者は徴税官を名乗った男の背後に立ち、護衛であるかのように店内へと鋭い眼差しを向けていく。
男が広げた命令書は確かに王城から発行される書式であり、押された印もまた徴税の為に発行される書類に押される正式なもの。
しかし、店主、もしくは店にいる者には未納の税金、と言うのは寝耳に水であるかも知れない。

グルエル > そんなはずは、そう言い訳をする女店主へと書類を見せる。
正式な書式で作られた書類であることは、店を経営している店主にも分かり、ぐうの音も出なくなってしまう。
そして税金を未納した、ということで付される追徴課税金の余りの高額さにこんな大金は払えない、と言う女店主に男はいやらしい笑みを浮かべ、待ってやる代わりに……と取引を持ちかける。
取引を断るなら、この店の営業許可を取消しになる上に身柄を拘束させて貰う、そういえば女店主はなくなく取引に応じるしかなく。
従者に入り口を閉じさせ誰も入らないように指示をしてから、自分は女店主と店の奥に入っていき、しばらくすれば響くのは女のすすり泣く声、いつしかそれは女の嬌声に変わり、また一人、無実の民が不正の毒牙にかかったのであった…………。

ご案内:「平民地区 何処かの店舗」からグルエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール周辺」にメイラさんが現れました。
メイラ >  
 王都マグメール外周・周辺
 午後の晴れ


 青い空が続き、日差しの紫外線の強さを全く感じない
 空気中を漂う冷気が目立ち、メイラの体にわずかな刺激を与える。
 唇の内側 白いギザ歯がうっすら開く度、ふわりと紫煙よりも薄く しかし吐き出される色味を帯びる吐息。


   「人里近くまで降りる野獣が増えているとも聞くけれど、大したこともなさそうですわね。
    お前を見たら、怯えるのかわからないけれど。」


 ずっしりとした丈夫な、そして重く、けれど優しい蹄の音。
 首無しの妖馬を愛馬とし、銅板で蓋をされた太い首の半ば
 防寒具の衣を纏う黒馬は馬鎧の一部である馬面を足すことで、そのシルエットを自然なものにしていた。

 攻撃面でも役に立つだろうと着けさせた飾り、いつもとは違う視界と輪郭
 新鮮な気分で、ポンポンと首の付け根を叩いてやる
 周辺を蹄が土を押していく独特な音と共に、やや早く歩くといった感じか
 好きなように歩かせながら、今はコートも袖を通した姿。
 叩きつける冷たい風と共に、長い黒髪が舞う。