2023/10/09 のログ
ご案内:「夢現の領域」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 夢か現か、今、この場所は、そんな領域。
普段であれば、招いた者、その者を通じて世界が作り上げられる。
しかし、今回は、己の気分ですでに出来上がっていた。
窓も扉もない、そんな密閉空間。
そこに招かれた者は、強制的に体を火照らせ、無理矢理に感度を引き上げられる。
明らかに、その相手を弄ぶだけの為に作られたものだ。
理由は…まぁ、大したものではない。
今回は、最初から最後まで、飛ばしていこう、そんな予定なのだ。
たまには、そんな遊び方も良いだろう?みたいな。
もっとも、それも、誰かが招かれなければ、意味はない。
その時は、運が無かったと諦めよう。
■タマモ > 「む…」
不意に、ぴくん、と少女の耳が揺れる。
見た感じでは、この場所に、何かある訳ではないのだが…
しかし、少女の視線は、どこか一点へと向けられた。
「やれやれ、仕方あるまいか。
まったく、面倒な事じゃのぅ」
はふん、溜息を吐き、そんな呟きを零す。
ぱちん、と指を鳴らしたならば。
次の瞬間、ぴしり、とひび割れるような音が、空間に響き。
そして、何かが割れる音。
その音と共に、少女も、その空間も、消え去るのだった。
ご案内:「夢現の領域」からタマモさんが去りました。
ご案内:「とある診療所」にアティルさんが現れました。
■アティル > 【お約束です】
ご案内:「とある診療所」にリーナさんが現れました。
■リーナ > 平民地区にある施療院。
リーナがナースとして働いている場所で、夜の間はドクターが休んでいる。
施療院自体、終わりの時間でもあるので、少女は施療院を閉める為の作業をしていた。
施療院の清掃、使い終わった道具の洗浄に整頓。
やる事は沢山ある、と言って個人の施療院なので、特段時間がかかる、と言うわけでは無いのだ。
白いナース服、たゆんとした胸を揺らしながら、小さなナースはちょこちょこと、右に左に。
片付けが終わってしまえば、ふぅ、と息を吐き出して。
ドラゴン故に、肉体的な疲労はないが、精神的な疲労を感じて、軽く額を擦って。
最後に扉を閉めて終わりかしらぁ、と、とこり、とことこ、玄関の扉の方へと。
■アティル > 小さなナースが今まさに玄関の扉に近付いていた時。その診療所に運び込まれてきた急患が一人。
従者と思しき初老の人物が背中に背負った男が急患なのだろう。
背負われている男はといえば、髪の毛はかきむしったのか四方八方にぼさぼさに乱れ切っている。
顔色は青白さを通り越した土気色に迫る物。
額に浮かぶ汗は脂汗であり、明らかな異常を伝える様に呼吸も弱弱しい物となっていた。
『申し訳ありません……!どなたか、どなたかお医者様は……!
毒を、毒を呑まされ………!』
初老の人物が扉を開くなり声を発してから視線を巡らせていた。
ナースの少女を見つければ、その儘最後の力を振り絞る様にして患者。
悪名も黒い噂もあるフィラスメンタ家の現当主。前当主の長兄である事を伝えると共に、何度も初老の人物は頭を下げて彼の治療を頼み込んでいた。