2023/09/08 のログ
ご案内:「城塞都市アスピダ 周辺」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 アスピダ
 未だ其処は濃く濃くあり続ける戦場。
 メイラを含む複数の群れが出戻り、アスピダから出る全てを枯らせるような消去法による全滅行為。
 只管に削り、ひたすらに弱らせる。
 血肉が増え続ける場所であり、骸は動く骸となり、動く骸はただの屑になる。

 戦う者達はひたすらに戦うだけでしかなく 内部攻略に至らない
 その現状に変化があるとすれば 賊の瞳と顔に移る 損得 による志の低さ。
 寝返る者らの覚悟を決めた貌。
 そして 空の器 中身無き騎士 エイコーン の投入。

 王国側のとある高出力魔導機械製作者を欲するメイラからしてみれば
 アスピダに先に強カードを出された気分だろう。
 だがそれでも それでもだ。


   ―――まだタナールよりも面倒はない。


   「《―――■■■■■■ァァァァ゛アア゛アア゛ッッ!!》」 


 黒い女型の兜 裏返るような反り返る乱杭歯が伸びた口元
 其処から覗く赤い瞳と、兜の中で響く咆哮と共に、目の前のエイコーンに単身突撃。
 一人が盾を上に構え身を低くするや、その上を足場に一段階更に飛び上がる。
 大剣擬きである剣ではない剣の重量級を携え、エイコーンを足場にするような壁着地
 反動から振り落とす縦唐竹割りの上段振りは、横一文字にエイコーンに重い一撃を与える。

 飛び掛かる瞬間には剣も技術も別のそれを添付済み
 メイラと同格の鍔競り合いを行えないエイコーンの硬い表面を、古代鍛鉄の鉄塊が食い込む。
 そのまま一気に倒れ込み、土の上に少しめり込みながらエイコーンが大の字になれば
 腕 足 腕足 手 足首 一斉に狙いつける行為でただの土饅頭に変えていく。

 エイコーンさえいなければどうでもいい
 エイコーン以外は唯の人型 魔物魔族のタナールよりも、恐れはないと
 タナール経験らは外側では勢いづいていた。