設定自由部屋です。サイトの世界観に合う範囲で、自由に場所などを設定してお遊びいただけます。
ご自身で考えられた施設や都市、村やダンジョンなどを考えて頂いてももちろん問題ありません。
王国外、つまり外国なども舞台にして構いませんが、あくまでこのサイトのメインの舞台は王国内になります。
あくまで外国等の舞台は副ということでお願いします。
参加者(0):ROM(1)
Time:15:48:05 更新
ご案内:「平民地区 酒場」からエアさんが去りました。
■エア > しばらくして陶器のマグカップに注がれたココアと、
白いお皿いっぱいのチョコレートが届く。
運んできた給仕さんに幾らかのチップを渡すと、冷えた体にココアを、乾いた口には甘いチョコレートを。
今夜は雨が止むまでゆっくりとした時間を過ごす。
寮母や寮の友人用に贈答用のチョコレートを忘れずに注文しようと心に決めると、後は自分がチョコレートを楽しむだけで。
■エア > とある貴族に招かれた社交パーティーの帰り道。
唐突に雨に降られて駆け込んだのは何時もの酒場である。
店名のひとつでも覚えた方がいいとは思うが、いつも店に入る前に看板を見損ねる酒場。
この店は冒険者や様々な職業の人間が利用する酒場だが、
気に入っているのは店の雰囲気ではなく、ここのお店がだすチョコレート。
富裕地区で購入できるチョコレートとは違う、一流のパティシエとは違う、雑で適当で甘ったるい、この店自慢のチョコレートが好きなのだ。
今夜は少し雨水を吸った服装なので、店が汚れぬようにと出入り口に近いテーブル席を借りて、
温かいココアとチョコレートの盛り合わせを注文する。
特にチョコレートには黒胡椒を少しかけてくれと、一般的ではない注文を加えつつ、
両手をすり合わせて暖を取りながら、注文の到着を待つのだ。
「唐突に降ってきたもんなぁー………。」
出入り口に近しい席なので視線を店内より外せば、窓から外を眺める。
切れ込みのないのっぺらとした真っ白な仮面の奥で瞳を細めて、シトシトと雨の降る平民地区通りを眺めるのであった。
ご案内:「平民地区 酒場」にエアさんが現れました。
ご案内:「獄」から絶望の獄さんが去りました。
■絶望の獄 > 冷たい鉄の軋む音が地下に響き、薄暗い通路の奥から新たな影が引きずり込まれた。
鎖の擦れる音が湿った壁に反響し、僅かな魔力すら通さないコンクリートの床に裸足の柔らかな足音がぽつりと落ちる。彼女――新参者の女は、全裸で看守の手に引かれ、絶望の獄の中心へと踏み入る―――。
――。
首に巻かれた魔道鎖が鈍く光る。能力を封じられたその身体は、かつての力を失い、ただ白い肌と柔らかな曲線だけが剥き出しにされている。
鉄格子の檻が連なる広間に足を踏み入れると、重い空気が肺に絡みつき、甘く腐った既に囚われた女たちの吐息が鼻腔を満たす。彼女の目は怯えに揺れ、視線がさまよう先には、鎖に繋がれた女たちが蹲っている。ある者は膝を抱え、虚ろな瞳で床を見つめ、ある者は這うようにトレイの粥を啜り、唇から白濁を滴らせている。天井から滴る水音が沈黙を切り裂き、微かな嗚咽がどこからか漏れ聞こえる。看守の手が彼女の肩を押さえつけ、膝をつかせると、冷たい床が柔肌に食い込む。鎖が短く軋み、自由を奪う音が彼女の耳に刻まれる。
そして、遠くから響く重い足音。凌辱者たちの影が通路の闇に浮かび上がり、欲望にたぎった雄肉の気配が空気を震わせる。屈強な体躯に漲る筋肉が薄明かりに照らされ、汗と獣のような熱気が彼女へと忍び寄る。彼らの目は獲物を値踏みするように新参者を捉え、唇の端に冷たい笑みが浮かぶ。その視線に貫かれ、彼女の柔らかな胸が震え、硬くなった乳首が冷気に晒される。鎖を引きずる音が一瞬止まり、広間に淫靡な緊張が満ちる。これから彼女を待つのは、肉と肉が絡み合い、吐息と喘ぎが響き合う果てしない地獄。
「ここが貴様の終点だ。」
看守の冷淡な声が響き、新参者の身体が小さく震える。檻の中の女たちは一瞬だけ顔を上げ、新たな獲物に目を向けるが、すぐに興味を失ったように視線を落とす。彼女たちの表情は枯れ果て、絶望に慣れきっている。新参者の唇から漏れるかすかな息が、湿った空気に溶け込む。既に全裸を強いられ、羞恥と屈辱が彼女を苛むが、それはこの絶望の獄では始まりに過ぎない。
凌辱者たちの足音が近づき、雄々しい肉体が彼女の眼前に迫る。欲望の炎が燃え上がり、彼女を淫靡な奈落へと引きずり込む瞬間が、すぐそこまで――。
ご案内:「獄」に絶望の獄さんが現れました。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
■エレイ > やがてカーテンが開き、客が現れれば男は笑顔で迎え入れ──
■エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。
その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。
なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。
「──さーて、今日もブブイーンと張り切ってやりますか、ねぇッ……と」
その中の一室に腕をグリングリンと回しながらやってきたのは作務衣姿の金髪の男。
知り合いからの依頼という形で臨時のマッサージ師としてやってきている冒険者、という立場は今も変わらないのだが、
もうすっかりここの一員として馴染んでしまっていた。
そんな自分に時折疑問を持たないでもないが、男自身としてもなんやかんやこの仕事は
気に入っているのでまあいいか、とあまり深く考えないことにしたのだった。
「今日はどんなお客が来るかねぇ……」
ともかく、男は施術台の傍のスツールに腰掛け、腕組みしながら客待ちを始める。
出入り口のカーテンが開かれ客が現れるか、あるいは魔導機械の通信機を通して客室への
出張依頼が来るか。
いずれかの訪れが、今日の男の仕事の開始の合図となるのだろう。
もしかしたら、受付を経ずに紛れ込んで来てしまうような珍客が現れる、なんてこともあるかもしれないが。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
ご案内:「王都――沃野の轍亭」からジェナスさんが去りました。
ご案内:「王都――沃野の轍亭」からドリィさんが去りました。
■ジェナス > ――出会いとは偶然、縁もまた然り。
現実逃避というなの酒に逃げた事が思わず幸運を呼び、
見目麗しき美人と酒を共にすることができた上に、
財布に優しい事になるなら、それは重畳である。
奢られる事を拒まず受け入れながら、暫くは美人と酒を堪能する事だろう。
けれど明日は明日で仕事がある。
杯が乾くまでの付き合いの後に別れ、酒場を後にする前に、名刺の代わりにメモ紙になりそうな紙を受け取ると、
そこに名前と仕事場となる場所の地図をさらりとかく。
それを去り際に渡して、都合のいい日に来れば大抵いると告げると、酒を堪能したのちに支払いを済ませて酒場より立去るのだった。
少し上機嫌に鼻歌を歌いながら。
■ドリィ > 「4個! そんなに貰えたのに――…なんてことかしら。
こーれーはぁー… もぉ、自棄酒するしかないヤツ!」
天を仰ぎながらに、さも残念そうに呻いてみせれば、
マスター、同じのもう一杯!――…なぁんて一声を。悔しがりという口実である。
「魔術師と似て非なるものだと聞くけれど――…どちらもあたしにとっては魔法だわ。
“彼の者が汲んだ水は掌中にてたちまち美酒に変じ、
息吹き掛けた石塊は黄金へと―…” ――…ね。貴方の掌で、水は酒になる?」
女が諳んじるは錬金術師を謳ったサーガの一節だ。
勿論、詩は伝説を謡った昔噺であり誇張を孕むもの。
けれど、知らぬ錬金術の神秘性はそんなことすら起こり得る愉快をも想起させるものだから。
好奇を孕んだ猫めいた双眸が、青年の穏やかな容貌を覗き込んで問うた。
更に、質問に返るは――――まさに、ビンゴ!というより他無く。
「あるの!? ――――…やだ。先生、最ッ高。
瓶に、香――… 携帯もできそうだし全然、アリ。
それじゃあ、ぜひ今度、あらためて見せて貰えるかしら。」
なんということ。これは本当に幻の酒が飲めてしまうかも。
美酒のためなら相手の下心の一つや二つ、謝礼だと思えなくもない。
己に酒を持ってきた店主に、女は続けざまに宣った。
「マスター、先生にももう一杯!――モチロン、あたしの奢りで!」
女は更なる好奇を以て、識るべくして言葉を繋ぐだろう。
酒縁が思わぬ幸運を呼べばこそ、杯は未だ暫く乾くことなく――。