2024/08/31 のログ
ご案内:「設定自由部屋3」にメテオラさんが現れました。
■メテオラ > 【お約束待機中】
ご案内:「設定自由部屋3」にメヒティルトさんが現れました。
■メヒティルト > 王都マグメールの王城。
未だに主定まらぬそこでは、王国の有力な王族や貴族達による宮廷政治劇が昼夜問わず繰り広げられている。
その一環として、彼らは頻繁にパーティを開き、自らの味方を増やし、権勢を見せつけようと苦心している。
今宵もまた、最近羽振りの良いある貴族による夜会が開かれ、メテオラもそれに招かれていたのだが……。
熟練の騎士であるメテオラならば気付くだろう。
夜会の場を慌ただしく歩き回る給仕やメイド、更には談笑する下級貴族のうち、
幾人かがメテオラの隙を伺うように視線を向けていることに。
もし、それを感じてか、あるいは別のやむを得ない理由からか、
メテオラが人気のある場所を離れ一人になるようなことがあれば、
そのうちの三人ほどのメイドが後を追い…。
「……死ねっ!」
隠し持っていた暗器を振りかざし、メテオラに襲い掛かるだろう。
ここは王城、夜会の場。戦場のような武装は似つかわしくなく、剣を抜くのもご法度。
うっかりそのような様子を見られれば、反逆罪にも問われかねない。
つまり、素手で刺客を倒す必要があるのだ。
■メテオラ > 夜会には出ることもあれば出ないこともある。
とはいえ、お得意さんになりそうな貴族の夜会は流石に無碍にすることも出来るものではなく。
故に今日は誘いに乗ってやってきたわけなのだが
「……あらあら、これはこれは。」
違和感の強いものが夜会の中に入り込んでいることを察すれば、小さく肩をすくめて広間の外へと足を向ける。
この動きをしている己に近づいてくるのがメイドであれば、その違和感は答えとも言えそうなもので。
故に、扉をくぐった後、扉の影になる場所に隠れて、閉まる扉を再度開くタイミングに合わせてまずは一人に脚をかけて転ばせようと。
残り二人いるのだから、その場に対峙するではなくて、直後に走り出せば、直ぐに曲がり角を曲がっていく。
■メヒティルト > 「ぐわっ!?ま、待て!!」
まさか向こうに先手を打たれるとは思わなかったのか、先頭にいたメイドは見事に転ばされ、残りの二人は慌ててメテオラを追う。
しかし、逃げ出した先でまた、メテオラを狙う刺客と出くわしてしまうだろう。
「ふん、逃げても無駄よ!」
まるでメテオラの動きを監視しているかのように、的確に先回りする刺客達。
いや、実際に監視する司令塔がいるのだろう。
そして、刺客の一人を倒し、その身を調べれば、
見覚えのあるマークを見つけ彼らの雇い主について知ることが出来るだろう。
そして、刺客達は人間であるが、気配を探れば微かな魔族の魔力を感じることが出来るだろうか。
それは、この城内の一室にいるようだった。
■メテオラ > 「あら、大分広範囲なのね。」
避けた先でも回り込んでくる様子。
とはいえ、歴戦の己にして見れた無力化すること自体は大して難しい相手ではない。
そのために、複数は避けて、単体は無力化してと動いていれば、程なく見つける特徴的な紋様。
「へぇ……こんな所で仕掛けてくるのね。」
小さく肩をすくめるものの、魔力のパスを感知すれば、そちらの方向へと、最短ルートは避けて動き出す。
これでも騎士として王城にはそれなりに出入りしているのだ。
可能性はいくつか思いつく。
故に、遠回りをして仕掛けてくる人数を減らすことで複数人を相手にしない工夫をしつつ、
恐らくここ、と思われるいくつかの部屋を近い順に当たっていくこととなる。
■メヒティルト > 距離が近寄るにつれて、段々と魔族の気配もはっきりとしてくる。
そして、部屋の扉が見える頃には、迷いなく探り当てられるようになっているだろう。
そこは王城の文官の執務室の一つ。最近はあまり使われていない部屋だ。
魔族が忍び込むには絶好の隙と言える。
「……ふん、役立たずどもが。」
そして、扉を開けて中に入れば、机の上に置かれた水晶玉を覗き込んでいた女が顔を上げる。
そこにはメテオラの姿が映し出されており、彼女が常時刺客達に指示を出していたのだろう。
同時に、部屋の扉が閉じられる。まるで、逃がさないとばかりに。
「逃げるかと思いきやまさか貴様の方からこちらに来るとはな…。
呆れた蛮勇だ…素直に逃げていれば生き延びられたかもしれないのだがな。」
貴族の服装に身を包んだ眼鏡の女は立ち上がる。
メテオラに迫る高身長と、服の上からでも目を引く爆乳。
一見普通の人間の女にしか見えなかったが、側頭部に角が現れ、彼女の正体を物語る。
「魔族に素手で勝てるとでも?」
そして、両手に魔術の炎を生じさせると、メテオラに向けて放ち始めた。
■メテオラ > 気配を察知すれば、あとはそちらに向かって最も気配の強い場所を探り当てればよいだけの話。
到達すること自体がそんなに難しいものではない。
扉を開いて飛び込めば、正体を現す女。
小さく笑いをこぼして
「あぁ……そうねぇ、多分、いけるわよ?」
勿論、自信過剰な訳でも適当に言っているわけでもない。
文官執務室であれば、そこまで広い部屋でもない。
故に、魔術と格闘戦技での距離にそこまでの大差がない。
そして、見た感じ、格闘技術に目の前の女が長けているとは思えない。
故に、身構えれば、じり、と徐々に距離を詰めていく。
女の魔術発動に合わせて飛び出して、飛び込んでいけるように。
■メヒティルト > メヒティルトの魔術攻撃は部屋自体を損傷させぬよう加減されているようであった。
見た目は派手だが、メテオラであれば隙を見つけ掻い潜るのは容易であろう。
そして、懐に飛び込めば、メテオラの予想通り目の前の魔族の女は反応すら出来ないようであった。
しかし、繰り出した格闘攻撃は……メヒティルトの身体に届く前に威力が減じ、軽く叩くのみとなってしまった。
「渾身の剣の一撃でも防げる防御結界だ。素手で破れるはずがないだろう?」
そして、メテオラを吹き飛ばすような風魔術の一撃。
高位の魔術師系魔族に得意とする者が多い、己を対象とする物理攻撃の無効化。
彼らはこれにより優位な魔術戦を相手に押し付けるのが常だ。
しかし、メテオラにはそれ以外にも、同じ組織の二人の女魔族を葬った戦い方があるのを、
どうやらメヒティルトは知らないようであった。
「ちょこまかと逃げてないで…死ぬがいい!」
魔術を絶え間なく放ちながらも、無防備にメテオラの飛び込む隙を晒している。
そして、淫魔系の魔族でない彼女は、そうなってしまえば今まで屠ってきた女達より弱いかもしれない。
■メテオラ > 一つ一つ確かめる動き。格闘攻撃は、容易く入るが無効化されている。
魔術に関しては、相手に有利。
ともなれば……とるべき手段は限られてくるが、淫魔の類を連続で倒しているのだ。その分はやりやすいだろう。
そんな風に考えれば、誘いの動きを入れて、そちらに魔術を誘導したうえで、
その動きをフェイントに使って逆から飛び込んでいく。
今度は相手の体を抱き留めて、そのまま押し倒すような意図。
動きに勢いが付く分、とらえることさえできれば、押し倒すこともさほど難しくないだろうか。
「まぁ、別に私も魔術戦に付き合ってあげる義理はないしね?」
そんな言葉とともに飛び込んで、低い体勢からのタックル故に、その豊満な乳房に顔を埋めながら押し倒すことになるだろうか。
■メヒティルト > 戦闘自体の経験が浅いのか、女魔族の魔術攻撃は見た目は派手だが狙いが甘く、避けやすかった。
また、潜入している以上、部屋自体を荒らしたりあまり騒ぎになるような事は出来ないのもあるのだろう。
普段は戦闘をせず、謀略を好む。メテオラが少し前に逝かせ殺した女魔族の拠点から得た情報に、
そのような魔族のことも含まれていたはずだ。
「とっとと、諦めて、当たったらどうだ!」
苛立ちを隠そうともせず、メヒティルトは魔術を乱射する。
火、風、電撃。様々な属性の魔術攻撃が部屋内に迸る。
戦闘経験が少なくとも、それら一つ一つはメテオラを脅かすのに十分なものだ。
しかし、隙だらけの彼女は、再び懐に飛び込むメテオラを防げなかった。
「ぐうっ!?」
タックルを食らい、押し倒されるメヒティルト。
少しズレた眼鏡越しにきっ、と睨みつけるが、魔術を放たれぬよう手を抑えつけるのは容易だろう。
■メテオラ > 押し倒して、腕を抑え込めば、得られた情報から相手が何者か見えた気がした。
「あー、貴女、メヒティルトか」
自分もある程度調べていないわけでもないため、
今まで得られた情報から総合するとどういう相手なのかは明白に見えてくる。
故に、腕を押さえたまま少しにじりあがって
お互いに決め手に欠けるなら、別の手段で決着をつけるべきか、と考えれば、
まずは至近から、そのまま吸い取らんとするかのように唇をさ重ねていく。