2023/11/26 のログ
エレイ > やがてカーテンが開き、客が現れれば男は笑顔で迎え入れ──
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
ご案内:「富裕地区・ホテル『スプレンドル』」にコルボさんが現れました。
コルボ > 【待ち合わせ待機中です】
ご案内:「富裕地区・ホテル『スプレンドル』」にショコラータさんが現れました。
ショコラータ > ――割り切っている。
このコルボは痴漢の遊び人であり、その評価が多少八つ当たり気味に維持されているものだとしても、
とにかく常にお付き合いしている女性が複数ある状態だというのは承知している。
理解はしている、が面白くはない。 この関係を手放しで受け入れられはしないのも、そこが原因だ。
こちらは肌を重ねるのなら一人の男と、相手にも当然それを求めるスタンスで、コルボのお付き合いはイレギュラー。

こういう関係もアリ、と思っているのは事実だけれど、複雑なのよ、と冷たくなるのも主観的には自然な反応。

表情バリエーションを一番見ているとの言には『ネガティブなやつもね』と、
制圧されて痴漢されてる顔や、それに怒る顔ってのは普通見ないわよねと、やはりジト目が返るのだ。

――ただフロントについては、言われてみると『ご家族』評価ってかなり失礼かもしれぬ。
ホテル利用の気恥ずかしさが先に立って家族の方が気楽に思えたが、違うじゃん、とそこは同意して。

――え、いいじゃん夜景、と思ったが、ここまで来てしまったらちょっとそわそわしてゆっくり夜景な気分ではないか。
鞄については、何の事?と、思い至れぬ風に首を傾げて…
え、カゲキなコトする気じゃないでしょうねそんな趣味無いわよって身構える。

下着はアメニティと見ると入浴後・帰宅時で履き替えるくらいの事はしそうだけれど、
うっかり使用済みを持ち帰らずに使い捨て感覚で置き去りにしかねない反面、必要以上にお持ち帰りという感性も無い。
どんなのあるの?と一応漁るものの、手に取るのはその時必要な一度に一つだ。

――時間をかけての入浴は、かえって緊張を高めてしまったかもしれないが。バトンタッチのタイミングでプレゼント?

「んえっ… え、じゃあさっきのブローチいらないじゃん何立ち寄ってんの…!
 い―― いやいや、お招きありがとうって言い難いじゃん…」

いつか勧めてくれたパステルカラーのリボンとなれば、わざわざ用意してくれたそれを有難く受け取るけれど。
手ぶらの私が『お招きありがとう』って言い難いじゃないのよと、もごもご。
コルボにプレゼントが少ないとしたら、先回りし過ぎてるのもあるんじゃなかろうかと。

「――ま、まあ、ありがと。いい色じゃない… っん…」

銀の縁取りも好きだ。
このリボン、今着けて欲しい?と考えるけど、ゴロゴロしようって時には適当じゃないか。
不意のキスに おう とちょっと身を引いてしまいながら、ちょこん、一人取り残されて。

――そうだ身支度。もう一度ポニーに結った方が良いのだろうか。
ドレッサーには手ぶらで来ても何とかなりそうな用意があるように見えるが、少しくらいお化粧乗せるのがマナーか。
そも、このままバスローブで待つのは正解なのか。
……このまま、してしまっていいものなのか。

嫌ではない、と確認する。
むしろ公開初体験の後となっては、それ以前よりずっと『やり直したい』との思いもあって。

コルボが出る頃には、ドレッサーの前、髪はすとんと下ろして、アメニティのネグリジェに着替えている。

コルボ > やはり、まっとうなのだと改めて思う。
だとすれば、純潔を強姦魔に奪われた上での今日のこの日は幸か不幸か、などと思う自分が情けなくもある。

……なんというか、選ばれる一人の男に自分が当てはまるなど、この数年考えもしていないわけで。

だからこそジト目は痛くないし、それをいつも通りの元気さが伴ってると受け止めもするが、
応えられもしないのだと。

尚痴漢されてる顔に関しては「宝物にします」と返す。駄目かもしれない。

「過激なことはしないってか、ラータがしたいならするけどさ。
 ここは防音、気配断絶も仕込まれてるからどうとでも好きなこと出来るが、
 ちゃんと可愛がることだけだぜ? 今考えてるのは。
 鞄の中身は、淫術治療や魔物対策治療の治療薬とか、避妊薬とか、そういうのだよ。」

話しつつ、会話してる間は夜景を眺められるように移動するよう誘導する。
眼下には祭の会場が灯りに包まれて遠くからも全景が一望でき、終盤に差し掛かって夜空に上がる花火を堪能も出来る。

アメニティはパステルカラーではあるがシンプルなデザインばかり。割合としては白が半分、他が半分。
……その他の部分に、スリットが入ったり胸元が隠れていないいわゆるセクシーランジェリーも混ざっているのは王都の特色故か。

「デートしながら買い物もしたかったんだよ。それに、俺は今日の為にラータが普段とは違う印象で
コーディネイトもしてきて驚かせてくれただけでだいぶ嬉しいのに、
 むしろこっちが来てくれてありがとうだろ。
 ……それに、どれが似合うかなって色々考えて自分の意志で選ぶのは楽しかったぜ?」

古い言い方だが男が女をもてなすのがデートだろうと、もごもごしてるラータの頬を撫でて、受け取ってくれることに嬉しそうに微笑む。

「今度学院につけてきてくれよ。リボンなら、俺のプレゼントって足はつかないだろ?」

 と、一人ひとまず置いていき、しばしの時間を伴って身綺麗にして、一度外に出ようとして、
 少し唸って、また戻り、コートに忍ばせていたコロンを、手製の薬品……、
 淡い媚香作用のあるそれを身に塗り込んで。
 におい自体は柑橘系。ごく普通の身だしなみ。

 逡巡、葛藤はある相手を、今回を”初体験”としたい相手の迷いを、少しはこちらへ傾けるのも気遣いだろうと。

「準備してまってくれてたんだな」

 ドレッサーの前に、バスローブ姿で近づいてきて、、しかし途中で件の鞄にしゃがみこみ、少し考えて、
体の相性をあげる副次効果に手を伸ばしてから、止めて、
己の精を受ければ魔力回復、魔力成長を促す副次効果を備えた避妊薬を手に取る。

ただし、濃度は通常の倍、一度膣内射精を受ければ魔力の増強に寄って一時的に高揚を得られる副作用もあるだろう薬品。

ずっと、自分の体に引きずられることは、今日はどこか気が引けて。

後ろから腕を回して、一応避妊薬な、とそれを手渡して。
抱きすくめられれば、清涼感のある媚香がネガティブな感情を解して、男の体温を意識させるだろうか。

「……月並みな台詞で悪いけど、忘れさせてやるからな」

軽率な痴漢にとっては小細工も言い回しもない、ある種の宣誓と共に、包むように抱擁して。

ショコラータ > 人柄や能力において問題なしと判定出来ても素行から受け入れられないケース。
王都流のお付き合いとして踏み切ったが、その理由が不慮の事故から破瓜に繋がるなんて事を避けるためだったのであれば、
もう今更こんなおままごとを続ける必要はなくなるのだけど、今度は消毒というか口直しというか仕切り直しを求めていて。
痴漢されている顔を宝物なんて言われると『お前もか』って咄嗟に爪先を踏ん付けようとしたかもしれないが、
成功したとて柔らかいスリッパでは何でもないか。

「――な、ない! だっ だいたいどんな事よ知らないっ!
 …淫術? あ、キルシュナのは別に後遺症とかは… 自覚は、無いんだけど?」

淫術治療?なして?と首を傾げて、公開レイプ時の異常な状態を気遣われているのだと察するが、
その後持続的な変化は自覚していないと首を振った。 こういう所にはとりあえず持って来る薬箱なのかもしれないけれど。

「贈り物なら選んでよ。これ買って、はちょっと苦手。コルボだって私に選ばせたじゃない。」

一緒に買い物は相手を知れて楽しいかもしれないが、
贈ってもらったノーチラスと猫のブローチは自分のセンスでコルボへのお返しにどうかと思った物。
好きだからいいのだが、ありがたいのだが、父親でも夫でもないのに、なんて考えてしまうのは恋愛偏差値の差か。
ブローチも嬉しいが、贈り物ってのはこうでないとと、しばらくリボンケースの蓋をパカパカしていた。

着けて来て、なんて言われると着け難くなってしまうあまのじゃくだが。
むしろ進んで着用したくなるきちんとした製品ならとっておくという感性は無い。
そのうち学院でも目にする事があるだろう。

現実逃避に花火を眺めたり、身支度どうしようとウロウロして、とりあえず着替えて髪を整えたところでコルボも出て来た。
――なんだか湯上りから少し経った身体は『おやすみなさい』モードに入っている気がして現実感が無い。
…いよいよしちゃうのか、と思わずぼんやりコルボを眺め、手渡される『避妊薬』に急にドッドと心拍を上げた。

しても赤ちゃん出来ない薬とか危ない気がして嫌だが、安全日を選んで日程組んでいるとはいえ間違いはある。
まるっきり完全に遊びが前提の関係であれば、避妊は絶対。 …なら、しちゃダメじゃん、としみじみポーション?見つめ。
――腕みたいな剛直に刺し貫かれて膨らんでいた自分の下腹部を思い出し、グビリとあおる。

後ろから抱く手にしゃちほこばって、どう動いていいのかが分からない。
――コロンかな? コルボの香りを確認するように すぅ と吸うが、それが何か効能のあるものとは知れなかった。

「――! …ん、うん。 お、お手柔らかに… じゃなくて、や、優しくして…?ってガラでもないんだけど… よ、よろしく。
 あ。 あ、あの、私… 色々言ってるけど、嫌じゃないからね、分かってると思うけど…」

なんで後ろから?ともぞもぞ腕の中で体の向きを正対に直して、
遠慮がちに腰に手を回してから、そっと背を抱き直す。

…ちゃんと抱き合うのもはじめての男としちゃうのってどうなんだと思うけど、
思い返さない日の無い異常事態の記憶を軽くするために、一から純愛している時間なんて無いわけで。

コルボ > 「んー、温泉で媚薬風呂に浸かったみたいな、薬盛られた時を安全な状況で一度経験しておくとか、
 今日は優しくするつもりだけど、いっそ俺に本気で抱かれてみるとか?
 後は、儀式めいたドロドロのセックスで淫術防御の指南とかもハードめになるな。

 縛られてたっぷり可愛がるのはまた今日は違うだろ。
 俺はキルシュナの使う淫術の大系も意図も知らんからな。
 ラータは後遺症があるタイプだったとして、残るの嫌だろうから準備だけはしとくかって感じだよ」

 一応過激なの、と言われれば準備なしに出来るのこの辺だなぁ、と。
 淫術治療に関してはスカウト特有の徹底した安全対策、推測しうる状況への対処を用意する。
 わりと常日頃からマインドマップを広げていくタイプ。

「んー、そこは、なんかすまん。お前がつけると可愛いなって思ったから」

 急にストレートに言う。想像するとつけて欲しくなったのだと。

 いざ、風呂から上がって抱き着いて、避妊薬を渡せば明らかに反応が変わる。
 そわそわが滅茶苦茶に増えている。触れてるだけで鼓動が伝わってくるが、渡されたものを素直に吞んでくれる辺り
信頼はしてくれてるのだろうと、今更ながら二嬉しくなって、
 鏡に映る顔が微笑んでしまう。

……下腹部に意識が向けば、媚香が徐々に、ずぐりと、そこへ熱を流し込むだろう。

「優しくするし、気持ちよくするけど、興が乗ったらお前もしたいことしてくれていいからな?
 分かってるよ……。色々言うのもラータの可愛さだと思ってるしな俺。
 つーか、人とのやり取りに全部素直に言わないと駄目なもんか?」

 お互い様だろう? とお互い斜に構えるところが共通しているのだろうと。
 ラータの方から向き直り、腕を回して来ると、自然と肌が密着する。
 ……バスローブ越しに、男のモノが、それこそあの日の凌辱の日に見かけた男子生徒のものより既に大きなものから
脈動と熱が伝わってくる。

 初めて会った日にコルボがレイプまでしなかった、一瞥したズボン越しに想像できる余程のサイズから、
 あの頃は女の子として手加減されていて、今は一人の女性としてデートに誘って今ここにいるのだと実感させるだろうか。

「……あー、ちょっと俺も緊張してる」

 そう囁いてから、頬を撫でて顔を傾け、唇を重ねる。
 やさしく、ゆっくりと、しかしリップノイズを響かせて事の始まりを意識させるように。
 何度も、何度も触れ合わせて、やがて、男の腕が腰に回ると引き寄せて、唇を深く重ねて、舌先で唇をなぞる。

 穏やかに、しかし着実に、肌を重ねる前の前戯として、しかし無理に強いることはなく、
 貴女の方からも舌を伸ばしてくるなら、ゆっくりと絡ませて、そのままリードするように。

 まだネグリジェをすぐに脱がせるような無粋はせず、指が髪を漉いて、頭を撫でて、
 媚香の僅かな高揚に忌避感を失わせる静かな空気で女を求める。

「……行こうか。」

 そう言うと、ホテルへ来る前に屋根へ上ったように、しかし今度は女性をエスコートするように、
 体を抱き抱えて、ベッドに連れていき、丁寧に横たえさせる。

 ベッドへ上がる前に、男のバスローブが床に落ちる。
 目の前で、既に反り返った男の逸物。淫水焼けして黒光りする肉凶器。
 凌辱と淫気に充てられて扱いていた男子生徒達と比べるべくもない、反り返り、脈打ち、
かの巨根と比べれば流石に埒外ではないとはいえ、
 並より遥かに長大で、あまり陰茎を見たことがない少女からしても、女をよがらせる形状だと考えさせられるカリ高の雁首が天を突く。

 それが、横たわる少女の顔の上に影を落とすほどで、男からすれば特に見せつけるわけでもなく佇んでいたのはほんの僅か。
 ベッドに上がればよりそって、ネグリジェを、身に着けていれば下着も脱がせにかかり、
 再び何度もフレンチ・キスを繰り返しながら胸に指が触れ、そっと肌を撫でて。
 太ももどころかわき腹に裏筋が当たれば、煮えるような熱と蠢くような脈動が伝わってくるだろう。

 ……そんな男の手つきが、時折全身を撫で回す中で、乳首やわき腹など、敏感な部分を愛撫する折に強く刺激する。
 それが色めいた反応であれば、徐々にその割合を増やして少女を高める。

 相手を染めるのではなく、相手の欲を引き出す、相手と向き合った逢瀬の手管で。