2023/11/18 のログ
ご案内:「平民地区・公園【感謝祭にて】」にコルボさんが現れました。
■コルボ > 【待ち合わせ待機中です】
ご案内:「平民地区・公園【感謝祭にて】」にショコラータさんが現れました。
■ショコラータ > 「あ、しないしない、それはしないけど。
目には目を、歯には歯をってのは、やられた以上にやり返すのはストップって節もあると思うのよ。」
同情なんてとんでもないが、性的な暴行はそこが判断の難しくなるところだと眉根を寄せた。
逆レイプなんて本末転倒というかあり得ないわけで、では別の手段で釣り合いをと考えると。
処女性の重んじられる文化にいたり、魔術的な拠り所にしていたりするとまた事情も全然違う。
今はイイ子ぶってそんな事を考える余裕があるが、本番ではきっと潰してから考える程度には凝りている。
飛べんの?との問いには条件として挙げておいて首が横に振られた。
「うんにゃ。壁を作る魔術があるのでそれを頼りに。足場にするのよ。
アストラル体への位相変位… 幽体離脱なら出来る。これも異界渡りだからね。」
言っておいて自分が出来ない気まずさに、疑似的に飛べなくはないと言うが肉体は放置である。ある意味ぶっ飛ぶとも言えるのか。
そも、私達も脅威に対しては専守防衛の姿勢であると頷き―― 『私達』の事なんぞ知らないけどと仏頂面。
「……どっちかっていうと、せっかく評価上がってきてんのに痴漢だった事がいつまでもいつまでも尾を引いてるのよ?」
覚悟の上なんでしょうけど、分かってる?とジト目になって。
…お返し無いの?と意外に思うが、痴漢めいてグイグイ行ったら、
その後の関係が何かの間違いで上手くいってもそんな感じなんでしょうね、とは思ってしまった。
あなたはホスト、私に良く思われたかったらせいぜいサービスしてくださいって。
もちろんそんなゲストばかりでは無いはずだが、イメージだ。
――タイピンの値段にはアレ?って顔をしたけれど、
ご祝儀価格な祭りの屋台で好き放題飲み食いしていたら支払いはそれなりだったろう。
これでも足りないんじゃないの?と思っていると、ピンとこないまま速やかにお会計。
着けてあげる、なんて趣きは一切なく、手短な交換を済ませたらストール羽織ってオウムガイと猫のブローチで留めた。
「ありがとね。」
自分で選んだのだから当然だが、手元に来ても嬉しい贈り物を見下ろして、はにかみつつもニンマリする。
――行くか、と声がかかるとギクリとし。
「……お、おう。」
気恥ずかしさにかまととぶるというか、しらばっくれたくなったが、どこに?とか面倒くさい事は言うまい。
行くぞ、と無駄にキリッと頷いて、ついて行く姿勢。
■コルボ > 「そのやられた以上がどこまでって、被害者からすると線引き難しくなるもんだぜ。」
実際この間は”共犯者”にはやりすぎなぐらいだったしいいぞもっとやれと思ったのは内緒。
俺大人。
「なるほど。相手のフィールドに自分のフィールドを持ち込む考えでいいのか。
……もし迷い込むことがあったとして、それでいいならなんとかなりそうだな。
アストラル体へ、かあ……。それで通用するって物理的な干渉もあやふやな世界もあるのか?」
冒険者目線だとラータ色々出来てるよなぁ、と才能か努力のたまものか分からないが、
手札の多さには話していて改めて感心して。
「かといって、俺がお前にしたこと、正当性があるだのしょうがないだの弁解してたらこういう関係にならなかったと思ってるしな。
あの時あああいう風にやったのは俺のツケだよ、だから尾を引いてるからデートに誘って詫びの一つもしたかったのさ。」
それが直接的な返しになるとも思わんがな、と言いつつ。
返礼がないことに意外そうな顔をしてると感じれば肩を竦めて。
「そこが自分を子供だと思ってるか、一人で成そうとしてる大人になり始めてる奴の違いかな。
逆を言えばギルドでどれだけ腕を認められようが礼を返さない奴だっているよ。
それでも、俺とそう言う関係性になっても礼を返してくれる子はいる。
こっちからすりゃ、一緒に良くなってくれるだけでありがたいのにな。
……だから正直、礼を返されるのは、心苦しい時もあるよ。顔にゃ出さねえけど」
そこまで話すのは、その場で礼を返すことを即座に選べる、それが金銭的な余裕とはまた別で流儀を通す貴女だからなのだろう。
そこまでは口にはしないが。
「……大丈夫か?」
何にとは言わない。具体的なお財布の温かさとか厚みではあるが何がとは言わない。
それに、渡したものを目の前でつけてくれたのが年甲斐もなく嬉しいし、だから、こちらもタイピンを身に着ける。
……最近痴漢めいた振舞いを減らしてるのは内緒だが、これをつけてるとそう言う行動をとるのが減るかもしれない。バフ効果。
「お、おう。……ほんとお前自覚ないのにそういう掴んでくる仕草してくるよな。」
その表情に、年頃の快活さを静かに感じて言葉を漏らしつつ、強張った声で緊張すれば苦笑して。
……しかし、手を繋いで歩き出せば、やがて嘆息一つ。
「……俺の方が気を抜いてたな」
……男子生徒が数人。自分達の後をつけてきている。ラータのほうに視線は行っていない。
多分ここでデートしている自分の相手を見定めて、自分が声をかけた相手なのだからとはき違えている”クソガキ”共。
「撒くついでに、ちょっと眺めてくか。」
そう言うや、手近な路地に入り込むと、伺いもなしに貴女の脇と膝裏に腕を差し入れて抱き抱える。
いわゆるお姫様抱っこの姿勢で、やや屈み、力を込めて、跳ぶ。
作用は瞬間、その分効果を高めた実戦用の肉体強化で建物群の屋根まで跳び上がり、
さして衝撃もなく、それどころか音もなく屋根に着地して、貴女を降ろす。
追ってきた生徒達が撒かれたことに動揺しているのを尻目に、顎で眼下を促して。
幾重にも煌めく魔灯、渦を巻くように流れていく人の歩み。
平和なざわめき、浮世離れした喧騒を、これから向かうホテルでは遠すぎて見られない、人の生活が視野に広がる特等席。
「ホテルまで繋がってるからこの上歩いていくぞ。」
先客は屋根の上に沢山いて、各々にカップルたちが身を寄せ合って光景を見下している。
中には口づけを交わすもの、それ以上のことを下からの死角で行う者もいて、それ等を刺激しないように男は貴女の手を取って、
光を受けながらゆったりと歩いていく。
■ショコラータ > 「ん、まあ私も被害者に言う時は、客観性捨てて満足するまでやっちゃえばって、カンタンになるけどね。」
相手に対してどれだけ親身になるかで変わってきそうだけど。
そんなアドバイスされるまでもなく、
被害者である事を笠に着て上限超過でいつまでもいつまでも補償を求められる気になるようなケースもあるわよねと、
そこまでいくと完全に他人事で可笑しそうに。
へへっと小ばかにするように笑っちゃってから、あれ、私はそのケースではあるまいなと首を傾げた。
「私達の魔術はマナやらオドやらだけじゃなくて、境界のエネルギー的なものを引っ張ってきてるから。
アストラル―― 幽体をひっぱたけるし、異界でも展開できる、通用する。
見た目が地味目でもちょっとトクベツなのよ。」
防衛能力にいささか欠けるが、ちょっとやそっとの冒険者仕事は楽にこなしてくるオールラウンダー。
世界云々よりも、この世界にだってオバケはいるじゃないのとカラカラ笑い。
「……。
基本、したくてするのがお礼だしね。
えー?って思いながらお義理でお礼しちゃう人より、
思い切ってお礼しないって人もスタンスが分かり易くて場合によってはイイ気がするわ。
どうせコルボは『どういうお礼』か察するんでしょ、心苦しく思う事… ああ、分かった上で苦しくなんのね。じゃなるといいわ。」
痴漢、にはもう触れなかったが、お礼云々にはサバサバと。
心苦しいなんて言われるとふと『気にすんなよ』って言ってやりたくなったけど。
すぐに思考が一周回り、その場合は思い当たる節があるんだろうから、苦しむままに苦しめと切り替える。
『大丈夫か?』に何が? で『掴んで来る仕草』にも何が?
ブローチを留める指の動きとか好きなフェチ?と、強張った様子が楽しくて ほれほれー?とパントマイムめいてタッティング披露。
すぐ止めて、手を繋ぐと今度はこちらが緊張する。 しかしため息?
「――おん?」
こちらが特定されたとなると、こんなに変装してんのに!?と逆にショック受けそうだけど。
それらを理解するより早くお姫様抱っこ。
言ってくれればこれくらいの機動ついて行くが?と意地を張りたくなるが、
状況を理解できていなかったのでひとまず身を任せ屋根の上。
「――お。 お? おおー…」
視点の高くなった夜景に良いじゃないのと機嫌を良くし、顎で示された眼下を見下ろすが、コルボ恨まれてんの?って目。
さぞ恨みも買っていそうな感じがするので、それはさておき夜景いいじゃん、ってなるのだからこちらもよっぽどなメンタルか。
「――んん… ん… な、ナントカと煙は高い所が好きってやつね。」
自分も喜んでいたが、移動を開始すると頭上に居た事に気付いていなかった先客がちらほら。
登りたくなる気持ちはよく分かるが、カップル多めだと照れ隠しにバカばっかとそわそわ。
自分達だって、どちらかというとあっち側なのに。
■コルボ > 「だろ? いう側になったらそう言うだろ?」
そも言う相手となれば声をかけなければと思う相手なのだから必要以上にやってしまえと自分の感情も乗ってしまうのだ。
補償を求めると言われれば、相手が受けちまえばいいじゃねえかそれで、と、いつまでも保証している痴漢は
そんなことをこともなげに言う。
お、気づいてないかな。気づかないといいなと目線を逸らす。
「なんかそういうと外部ファクターある分精霊魔術やシェンヤンの仙法に近いもんあるわな。
そもアストラルは星界に至る、とかもあるんだっけか。」
地味目と言いつつそれの用途を”ひっぱたく”と呼称するのが面白くなって顔が緩む。
実際客観的な視覚的効果としては地味なのだろうが、従来の魔術師は内部の魔力だけで能力を判定されがちな分、
理解すればするほど脅威であろうと感じていて。
対応能力の高さは裏打ちされた要素が多い故なのだろうと人となり、その腕前に納得して。
「戸惑いながら返さない奴よりだいぶいいし、大半そうだから俺も違和感なく行ってんだろうしな、俺も。
……なるといいわとは手厳しいことで。でもお礼だから受け取るさ。」
なんのかんのと、こういう時にはこちらの心中を推し量って忌憚ない言葉を投げかけてくれるのはありがたい。
確かに守りは弱いところはあるが、含蓄を感じ取るに本当に年相応かと思う事はあるけれども。
「いやまあいいけど。お前の表情が唐突に来るの可愛いっつってんだよ。
……♪」
手を繋ぐと意識するところはやはり年相応。だがそれを邪魔する無粋にため息を吐いたことにも敏感に反応する
ラータに少し失念していたことに唸り声一つ。
「どうしようもなくはき違えてるガキは俺の口説いた結果を自分達も出来るって勘違いして、最後無理矢理事に及ぶからな。
だからお前のことも教えてやらねえし譲ってやらねえ。」
まだ声をかけて兄貴分ぶって対話する男子生徒はいいほうなのだと。
徒党を組んで教師より偉くなったつもりの、同じ男だから出来るはずと無為な万能感を持つ者には意外とシビアな男は
教師でありながら相手する生徒も選んでると。
「どうしたぁ? そわそわして……。でも眺め自体は良いだろ?
たまにはゆったり、日常でも浮世離れに一つもしたっていいだろうよ」
続く屋根の上、どこまでも漂う周囲の色めいた雰囲気の中で、繋いでいた手が肩を抱いても来る。
そのまま雑談をしながら、ゆったりと、富裕地区のホテルへと向かって。
そこも、この日の為に奮発したのか、富裕層に混じって平民のカップルもそこかしこに伺えて。
豪奢な調度品、受付周辺の喫茶室等にも品のある様相で整えられていて、それなりに宿泊にも出費が伺えるだろうか。
『ご家族でのご利用ありがとうございます』
「いえ恋人です」
などと、受付の言葉に逐一その日限りの関係で訂正してくる。恋人関係らしい。
鍵を受け取れば、再び貴女の手を取って、最上階まで移動していく。
……デートに誘った日取りと、今日の祭を考えれば、よく眺めの良い光景を確保できる部屋が抑えられるのだろうかと。
部屋に入れば、審美眼があれば相応の芸術性を伺える絵画が数点据えられて、
季節の花が活けられた花瓶さえ細やかな意匠が施されて。
そして、部屋の奥にはダブルベッドが一つ。
ベッドのそばには、既に男がチェックインしていたのだろうか、大きな旅行カバンが一つ、旅行用とは思えない鞄がもう一つ。
「シャワー、浴びて来るか?」
と、扉の鍵を音を立てて閉めて、背後から声をかけて髪を指で漉いて。