2023/11/10 のログ
ご案内:「平民地区・公園【感謝祭にて】」にコルボさんが現れました。
ご案内:「平民地区・公園【感謝祭にて】」にショコラータさんが現れました。
■コルボ > 「存外裏表ないチンピラのほうが率直に腹探らなくていい感触もあるしな。
でもま、俺はやらねえけどいい顔して平気で催眠洗脳魅了かましてくる奴もいるから気をつけろよー。
あの最初は、……ナシはナシだけどあれで下手に先生生徒だったらこうしてデート誘えねえから
俺的にはアリです。」
絡め取っているつもりはないが、距離感が近いこの関係は好ましく思っている。
嘘を吐かない、取引に損益と駆引は持ち込んでも人間関係に勝ち負けは持ち込まない。
じっとりとでも、相手を確かに見定めようとする視線にウインク一つ。
「……お前は強いよ。判断力も対応力もある。それは手合わせして分かった。
今は過信もしなくなったしはしゃぐには冷静さもある。
後は少しでも違和感あれば叩き込む遠慮のなさがあればいうことないけど、それはこの間感じて安心してんだよ。」
ゆったりと、秋の昼下がりで少し日差しは暑いけれど、過度に熱狂することなく、二人の時間は楽しめてると思っている。
このぐらいの距離感が丁度いいけれど、色々葛藤してる節は見えつつ、こちらもラータの口に串を捻じ込んで半分食べさせてから、
自分が残りを、それこそ間接キスもいとわず頬張って。
「人間目線で言えばな。房事……、要はヤッてる時に男と女で魔力を循環させる房中術ってのがあっちの淫術の一種にあってな。
それがらみで性に奔放だったってか。
行く前は、確かにエロありきじゃなかったけどその代わり……、目的の為だけに動いて、後は空っぽだったな。」
どっちがよかったんだろうな、と苦笑いをして見せる。
誰だって若い頃は己に無力さを感じて、むやみに力を欲して、流れ着いた先で思い知って。
けれど、その先に、肌を重ねて対話する、落ち着いて相手と向かい合う術を得たのだと。
「ま、探し物、ていうが物体じゃあねえけどな。
てか、世界の”外”ってそんなんなんだな……。対話できる仲間がいるもんかと思ったが、やっぱ異文化との交流は難しいわな……。
……にしても、そんな世界を感じて、か。だからじゃないか?
もしかして、だけど、そんな訳わかんない世界に何度も行って、正気保てるかおかしい経験して、帰ってきて。
その時に口にするチョコレートが家に帰って来た、家族のところに帰って来たって実感するのか、とかなのかもな。
……腕の良い魔術師、秘匿を孕む家系って名前にも本来の意味じゃなくて暗喩を含むところもあるしよ。
それに、魔術師が意味のある言葉を名に冠するはありだと思うし、その中では可愛い名前だと思うよ。」
何よりも大事なもの。己を取り戻させてくれるもの。帰るべき場所。
今となっては確認できる術があるのだろうか。推測ばっかで悪いけどな、と言って。
逆に聞け、と言われると、
「普段と印象違うコーディネイトぶち込まれて内心そわそわしてんだけど、俺もカジュアルな感じにしたほうが
よかったかなって思いながら、さっきラータに褒めてもらったからすげえ悩んでるけど実際どう思う?」
逆張りコーデは、想定以上に突き刺さっているのだ。
「新鮮か。よかった。
あだ名かー。もっと短くコルもあったし、コリーとかも呼ばれたことあったな。」
そう言う話の合間合間に、射的に立ち寄って、ちょっといいかと呼び留めて、代金を払い、
半身に片手で構えて的を撃ち抜く。
ぬいぐるみを一つ渡されればいるか? と声をかけて。
そちらの歩調に合わせてゆったりと歩いて回りを眺めて、露店などは、特に目に留まったようなそぶりを見せれば、
そこに自分のほうが用があるというように立ち止まって、バレッタなどを手にして。
日が暮れてきて、周囲の建物にも徐々に明かりが灯り、夜の帳が、秋の黄昏時ということもあり、すぐに降りて来る。
徐々に魔灯が輝きを帯び、色とりどりの光が会場を照らしていく。
■ショコラータ > 「そこらへんの防衛魔術は必要だと思った。
けど常時張っておくなんて真似出来ないと不意打ちってあるもんね。」
催眠洗脳魅了コワイ。が、それに対処しようとして術を会得しても、これまでの経験からいくと間に合うのかどうか。
やられていると感じたら即術者と思しき相手をぶん殴るくらいの気構えが一番の自衛になる気がしないでもない。
気をつけろって言われてもね、と腕組み。
コルボとしてはあのファーストコンタクトがアリだったのだと言われると、
んなわきゃねーでしょとウィンクにジト目を深くして。
「遠慮なくやるのって難しいじゃない、違ったらどうしようってのがあると猶更さ。
めっちゃごめんなさいする覚悟を決めてやるしかないんだけどなかなかね。
…この間? のは、まあ、八つ当たり半分の勢いだわね。」
ちょっと荒んでいて、人違いでボコってしまっても『あ、ごめん』で済ませるつもりなのだからキレたら怖い女子。
アタマの沸騰していない今は良識人ぶって、教員としてはソコ諫めるところなんじゃないのと思うけど、
自己責任を説いて来たコルボが味方してくれるのは納得で、
自分ですら後ろめたさを感じてしまうような事を肯定してくれる友人というのは得難いものだ。
――距離感の掴み方がちょっと分かっていないのかもしれない。
家族?って感じに気安く食べ物をシェアする様は兄妹のようかもしれないが、そう見るには色素がちょっとあまりにも。
「……趣味と実益ってやつね。どっちが趣味でどっちが実益なんだか。」
魔力を高める術として色を知り、それが人生を彩った。
そう聞くと良い話じゃないかと思うけど、遊び人のスタンスは不誠実ではなかったとしても私の感性に合わぬ。
しかしそれくらいの事でもなければ人と向かい合えなかったのだと思えばやはり過酷な人生か。
良かったんじゃないの、と言う仏頂面は当人でなく明後日の方へ向けられている。
「――おん? 生きる意味とかそういう?」
探し物が物体ではないと聞けば、哲学はじまりますかと冗談めかすけど違うと思ってる。
外側については、所によっては対話できるどころか別の私達なんかもいるけどね?とした上で、平衡世界の多元宇宙のなんて話は控え。
…母親の心情予想には、いい話にしようとしてんじゃねーわよとそっぽを向いていた。
なお母親は存命である。しかしながら当方非行少女にて、新年には帰ろうかしらと思うのが精一杯。
「…そんないいもんじゃないわ。子供が先立つのも覚悟の上なら、適当にもなんでしょうよ。」
そしてこっそり感慨深く聞いていたくせに、出て来るのはかわいくない言葉で。
「――え、そっち!? ああ言わせて良かった。だから別にお世辞なんて言わないって。
二人で雰囲気統一しなきゃいけないわけじゃなし、好きなの着ればいいでしょ。それで良いわよ。
こっちはこっちで変に構えたみたいで落ち着かないし… 変装なんだからね? そこらにコクマー生もいるだろうからって。」
実家での確執とかそんな事を見抜かれてるみたいに思う節もあったが、口に出させてみればファッションか。
そっち!?とキョトンとしてから、気分転換にはなるが私はいつもの私が好きだとそわそわ。
――射的やるなら並んでやろう。取ってもらうだけの女子ムーブはつまらない。
命中するのに倒れないから貰えないルールで、ぬか喜びからのふくれっ面コンボをキメるお約束は省略だ。
コルボがぬいぐるみを仕留めたら、いらないなら貰ってあげるわ!とそのクマーを引き取って。
コルボがバレッタを見繕いはじめると、自分で使うのかな?と覗き込み。
…どうもそうではない気がすると、クマーもらったしお土産とかいいのよと、立ち去りたそう。
なんだかんだで飲食の大半はコルボにたかっているだろう。
お返しに何か贈ったりするタイミングなのかな?と思えば自分も目を走らせるが、コルボが何を使うのか分からない。
「――お、カワイイ。」
何かに乗っているネコのシルエットにひかれてそのブローチを手に取った。
丁度魔灯に明かりが切り替わって、煌めき具合の変化なんかもプラスに働いたのかもしれない。
背中を向けたコミカルな猫が、何故かオウムガイに乗っている。ナンダコレ、とデザインに笑って、しかし嫌いじゃない。
コルボの趣味には合うかしらとチラチラして… こういう空気は落ち着かない。
■コルボ > 深く視線を落し込まれるとへったくそな口笛をピーヒューと。絶対お前上手く吹けるだろうという雰囲気がありありで。
「でもその結果お前の貞操が危険って言うのもあるんだぜ? 割とその辺許される風潮あるってか。
警戒するとしたらそれで後々いちゃもんつけられて、だからやっぱ、やっちまっていいのさ」
全面同意の迷わずやれという背中を押すムーブ。
キレてる感じは元気があっていいな良しという有様。誰も止める人がここにいない。
それに、あの場にあって味方をしたのは、肯定したのは友人だからという理由ではなく、
肯定すべき振舞いをしたのが友人だったという方が先で。
だからこそ、イイ女だと、友達でよかったと誇れるのだと。
周りと肌の感じを気にせず、破綻した距離感で気安くする様は懐に隔てる様子はなく、
むしろ距離はグイグイ詰めて来る。
「どっちもだな。人脈の幅も増えるしな。
……少なくとも、俺はテクニシャンだとか、気持ちよくしてやってるとは思わねえよ。
性交渉、って言うだろ? 対話なんだよ。相手がいるから、相手のおかげでこっちも気持よくなれるから応える。
俺は、そう言う感じだよ。そう言う意味じゃ、あの時のお前に対しても対話みたいなもんさ」
房中術を行わずとも、お互いの仲を深める行為だと思っているのだと。
だからあの時言う程興奮も抑えられたし、行為にまでは及んでいなかったのだと。
過酷なことは、何かと察してくれている、その聡さに何故か、ありがとなと呟いて。
「……ある意味哲学かもしれねえ。探してるものに関して過去の文献に事例がないからな。
ま、それこそ”外”から来るものらしいからな。」
ほのめかす言葉が、元より己より外に心得がある貴女へようやく口にしたのは、何かしらの存在だとほのめかすのは、
巻き込みたくないから。手を貸すよりその情報を知って己の身を守ってほしいから。
「そういうの踏まえた上で俺はお前の名前好きだよ。」
と、可愛くない言葉にどこまでも本音で踏み込んでくる。ただ、帰る場所があるなら大事にしてもいいんじゃないかと、宿なしのカラスはぽつりと呟く。
「なんかな、他にもあった気がするんだよ。でも最初からこれが、こう、渦巻いてさ。それどころじゃねえのよ。
でも、それならいいんだけどさ。てか眼鏡のワンポイントにそういう普段と違う雰囲気はほぼ反則だぞ……。」
めった刺しだったのだと。それは痴漢の側面の一つ。忌憚ない距離感で本音で話す。
本音だからこそ飾る必要もなく、貴女が自分を子供だと思おうと、俺は良いと思うのだと胸を張るのは大人の振舞いで。
だからこそ射的で唖然とした顔から膨れ面をする様にも指さして笑うし、ほらよと貰ってあげるというぬいぐるみを手渡して。
「……? 今日はお前以外の女見てねえからな?」
何をしてるんだろうという様でバレッタから別の装飾品を手に取っている時に見られれば首をかしげてそんなことを言う。
だから、貴女に似合うものはないかなどと、見繕っていたのだと。
「……。」
魔灯に照らされる貴女を、ブローチを手にしている貴女を見て、しばし動きが止まる。
どこか浮世離れしたデザイン。それが、国の外から来た貴女に似合う気がして、自然と、頬に手が伸びて。
「買うか?」
と、それだけ告げる。食事もなんだかんだ支払わせてくれて、デートにも応じてくれて、贈り物の一つぐらい用意させろと。