2023/11/01 のログ
■ショコラータ > どこで買ったとの話になると、ディアンドルもどきをしたためた店のやけに剥こうとしてくる店員さん、
お客によってはその人目当てで来ることもあるとか無いとかの、高身長ポンコツ美人を話題にする。
もちろん、コルボにその人も攻略してみたらとイヤな事言っちゃうためだ。
男娼コーデは引っ込めたのに、この辺りが遠慮ないのはそれが冗談の範囲で、やはりいささか緊張しているのを和らげようとしてか。
デートっぽいトークなど分からぬ。ピロートークでもあるまいし、いつものやり取りにはいつもの風に。
「不埒にハメ外してる格好がどんなのか気になるけど、いかにも遊んでる風だったら他人のフリしたくなったかもね?
実際そんな浮ついたカッコしても似合わない気がするんだけど…
それは今のこの感じとか教員とかトレーニングウェアとかしか知らないからかしら?
んー… んー、ダボついたTシャツに半ズボンで野球帽逆さにかぶって金の鎖ネックレス?
それとも原色使い倒しの花柄シャツにハイビスカスの花飾り…?
あじゃなくて、白のスーツに先の尖った靴か…!
…ドラキュラ風でいいんじゃない?
――んんや困ってただけだから! なんとなくよ、たまたま話せそうな人がいたから聞いてみただけで!」
あんまり人を褒めるのは得意でなく、カッコイイわよとは言ってあげられないけど。
――不埒なハメ外しコーデのイメージが偏見に満ちているのはさておき、それで悪く無いと頷いて。
楽しみにしてたの?なんて言われてしまったら、めっちゃ意識したくせに別にアンタのためじゃないんだからねってテンプレな。
「……えぇー―…?? 遊ぶのを楽しんでる節が全く無いなんて言わせないわよ?
って思っちゃうんだけど、ちょっとは遊んでるフリしてるだけって部分もあんのかしらね?
なんか…… いや。」
コルボがこうして語る女性にちょっかいかける理由だとか、振る舞いの理由だとかは、
未だ引きずる第一印象が邪魔をして素直には頷けないし、
それ以後に語られた彼のスタンスや、それを元にすすめられた私の出方などともどこか一致しないものを感じてしまう。
全く嘘をついているとは言わないけれど、どこか取って付けたような気がするというか…
私の前で善人になろうとしていない?と半眼で聞きそうになって、そんなのは自意識過剰かと表現を選び直し、改訂できずに飲み込んだ。
「宗教国家ってわけじゃないけど特にウチはね。神様要素薄めで難しい顔して魔術探求に熱心な僧院… まあつまんないところよ。
――あ、ううん、ご飯美味しい! それは絶対コッチよ。地元じゃ標高高くてろくなものとれないから…」
故郷の話には次第に渋面に。しかし食事の話になると、慣れるも何もこちらが天国であると。
果実水買ってくれるのには まった、支払い別 とそわそわひょこひょこ何か言いたそうにしていたが、どうも、と大人しく。
「…たくさん屋台出てるし、ここら辺で済ませてみたいかな。
なんかああいうの、一人で立ち食いとかやり難いし、食事とのタイミングに合わせ難いというか、何なのかしらね。」
単純に買い食いに慣れていないというか。
興味のある屋台があってもなかなか手が出ないのだと、食べたいものはと問われてそんな。
食べるからにはそれらで夕飯としようという感覚で、
言ってから、晩御飯にはどこかに連れて行ってくれるつもりだったのかも?と おや? って顔になった。
…ホテル、と言うのには、あっそホテルねと素っ気なく、ちゅーと果実水吸っている。
今夜ホテルからそれを見るのかね、とそわそわもじもじ。
「――? あれ、故郷って、ここだった?」
そんな話をしたっけと、振ってもらってばかりで出来ていなかったキャッチボール。
コルボの故郷はこの国だったか、それで外国経験があるとかだったか?と問う。
…なお、二人きりなのを良い事になかなか相手を呼ばない。
先生ではなく名で呼んでと言われたのを覚えているが、意識してるみたいにするのは恥ずかしいのだ。
■コルボ > その店の話題になればあの店は駄目だ、男も剝いてくるからそれどころじゃなかったと既に経験済みだったらしく。
指で丸作って笑ってからズボン掴まれたと頭を抱える仕草迄見せてから、よくあそこで買えたなぁと感心しきり。
「あー、そういやそもそもギルドで一緒に仕事してねえもんな。
普段あれだぜ? ぼさぼさ髪にバンダナ巻いてレザーベストに猫背でハンドポケット。
鎖のネックレスなんざ、まだましなチンピラムーブだしな。
花柄はなぁ……、あれはなぁ……、この街でも浮く。あれ着て良いの迷い込んだドライアドぐらいだぞ。
……つか、その流れの中でドラキュラありなんだお前。マジで首筋狙うかもう」
そんな消去法ある? などと首をかしげながら首筋はチラ見してくる有様。
それでも今日のコーデは悪くないと思われてるなら、まあ大丈夫かと。
だが、分かりやすいぐらい尖った振舞いの中にデレた仕草をされると目元を覆う。
ちゃんとした美少女がこれやるとちゃんと効くんだなと痛感してる。
少しだけ目が合わせられない。
「フリも半分、マジも半分。そう言う意味じゃ遊んでんだろな。
……なぁんか最近ショコラータの目線で考えてることが何となくわかる、ていうより、
お前は表情に感情が良く浮かぶな。
……今度、魔本が”使われた”時の状況教えてやるよ」
初めて出会った日。巧みに絡め取って手淫でイカセた日。
本当に好色であれば何故あの時純潔をわざわざ確認してまで奪わず返したのか。
「ただま、俺はお前とこうしてつるんでる時、スケベでだらしない男って風に絡んでくるの、
楽しんでるのもあるからな……。
お前相手には気は抜くことも出来るから、少なくとも飾るこたねえよ。」
己の心象が根底ではよからぬのは薄々感じている。だが、それでも貴女とこうして日々の中で関わっているのは、
貴方の感受性故なのだろうと、それに己は救われていることもあるのだろうと。
手管で染めて女を救っているつもりが、救われているのだという自覚を言外にほのめかして。
「僧院で魔術研究……。秘匿された象牙の塔ってか。
高山地域じゃ点在してるとは聞くし、俺もシェンヤンでそういうところにゃ一時期いたけどよ。
ならよかった。こっちの飯が合わないってなら、なんとかしてでも故郷の飯用意するかぐらい考えてたからな。」
果実水には『今時古いんだろうけど誘ったのは俺なんだから少しは奢らせろよ』
などと、それでも貴女の気持ちは尊重して、どこかで少しは出してもらう落しどころは提示している。
「ギルドの帰りがてら立ち食いに手を出してるもんかと思ったが、
やっぱこう、ショコラータって作法がしっかりしてる感じあるよな。
だったら存分に食ってけ。晩飯は、どこか良いところ連れてってもよかったし、
ホテルでルームサービスも考えてたけど、また次にデートでもそうじゃなくても
誘ったっていいだろ?」
ジャガイモを螺旋状に切り上げてスパイスをかけた串物や手軽に食べられるパスタ類。
砂糖漬けの果物の盛り合わせ等、片手で食べられるサイズのものも沢山ある。
クレープやそれに類似した品、焼いた肉を削ぎ落してサンドしたものなど。
シーフードをふんだんに焼いて様々な種類のソースで味付けしたもの等、
見れば海山野問わず様々な食材に溢れていて、まさに収穫祭、下地であった祭の名残が伺えるだろうか。
仮設舞台の前には座れる席も多数あり、食事を多く買い込んで駄弁りながら突くことも出来るだろう。
……もじもじされると、肩に手を伸ばす。それはちょっと、こっちだって意識する。
「故郷って程じゃねえよ。スラム育ちのクソガキだ。
それが何とか生き残って、腐れ縁でヤルダバオートの鬼神父にしこたま鍛えられて、
それから自立して、シェンヤンで二年ほどさっき言ってた秘匿された山中……。
周囲から隔離された結界の中で過ごしてな。
それからこっちに戻ってきて、色々好きに生きてるって感じだな。
他の国にも冒険者としての仕事柄、出かけることはあるし、色々な国の価値観を知って、
あ、マグメールやべえなって思うようにはなった感じだな。
つうか、コルボなんて取ってつけたような名前、まともな親はつけねえだろ?」
それを気にしてる様子もなく、色々な食事を買いながら、食べながら、話をして。
そんな中で、むしろ、どこか愉快そうに笑う。
「俺みたいな地べた這いつくばって生きてきたような奴が、今じゃ非常勤とはいえ、
学院で教鞭取る側にもなってる。
友人の貴族と魔物対策や魔物被害の治療の共同研究したりよ。
世の中分からねえもんだよ。」
……実のところを言えば、デートを期に、こちらも二人の時は
ショコラータではなく、愛称で呼びたいのもあるが、きっかけをつかめないでいて。
ただ、ショコラ、と訳すのは、あの事件でそう呼ばれていたことは耳にして、
意図的に避けているからさてどう呼ぼうかなどと思っていると、
無意識に果実水をちぅーと吸いながら鋭い視線で顔を覗き込んだりもする。
ご案内:「平民地区・公園【感謝祭にて】」からショコラータさんが去りました。
ご案内:「平民地区・公園【感謝祭にて】」からコルボさんが去りました。