2023/10/03 のログ
ご案内:「貧民地区 裏通り」に肉檻さんが現れました。
■肉檻 > 王都の貧民地区に位置するうらぶれた通りの一角。
打ち捨てられ積み重なった廃材やガラクタの山の中に紛れるように其れは転がっていた。
僅かに差し込む月明かりを受けながら、きらりと煌めく拳大程の透き通った水晶玉。
近くに転がる割れた酒瓶の硝子とは異なった、見る者を引き寄せるような妖しげな輝き。
しかし周囲に目立った建物も無く、抜け道に使う現地の住人か、或いは迷い人が稀に通り過ぎる程度の人気の無い裏通り。
その中で、水晶玉はその存在を目に留める者が現れるのを待ち受けるかのように、ただ物言わずに其処に佇み続けていた。
■肉檻 > もしその存在に目を留め、あまつさえ間近で覗き込もうとする者がいたならば垣間見る事が出来るだろう。
透明な水晶玉の向こうに映るはずのうらぶれた通りの光景は無く、代わりに映るのは不気味に蠕動する肉色に四方を囲まれた空間。
その中心で無数の肉紐に肢体を絡め取られ、白濁の海に溺れながらあらん限りの凌辱を受ける一人の美女の姿が其処にあった。
元はこの付近で春を売る娼婦の一人であったのだろう。
露出の高い色鮮やかなドレスは見る影も無く引き裂かれ、
化粧の施されていたであろう整った貌には雄の欲望を叩き付けるかの如く浴びせられた白濁色の粘液によって穢されていた。
その女がどのくらいの間、その肢体を弄ばれ続けていたのかは定かでは無い。
娼婦が一人姿を消した所で、余程親しい間柄でも無ければ気に留めて探す者も現れない。それがこの貧民地区の常だった。