2023/08/02 のログ
ご案内:「冒険の1ページ」にドラゴン・ジーンさんが現れました。
ドラゴン・ジーン > 君は酒場で出会った二人の女冒険者からの依頼を介し、今は鬱蒼と木々の生い茂る森の中に居る事になる。既に冒険者としてのグループを結成しているという呈だ。既に空模様はとっぷりと暮れた夜の色に塗り潰され、暗澹たる暗がりの先陣を切る仲間の一人が手に翳すランタンが闇夜を拭って周辺を照らし出している。君は冒険者二名に挟まれて、成している隊列の真ん中を歩いているものと想像して欲しい。

『ちょっと途方に暮れてたんだよね、正直に言うとさ。二人だけで上手くやれるものか…でも依頼金についてはもう受けとっちゃってたし』

『仲介者が居ない時はこういう時困っちゃうよね、相談出来ないって事だし。全部自分達で考えないといけないって事で』

『そんな訳で今日は宜しく。依頼自体は害獣駆除みたいなのと変わらないし、パパッと終わらせた後はまた何処かの酒場で打ち上げでもしよーよ』

『…ほら、件の遺跡が見えて来た。此処にお目当ての畑や牧場荒らしのゴブリンが居るって話』

そんな風に交互に仲間達が話しかけている内に、木々は拓け、目の前にそれが見えて来る。シダや蔓草などの草飾を纏っている古びた建物だ。周囲に聳え立っている樹木の根が表面に絡みついて半ば融合しているように窺える。外部に露出しているのは入口となる部分だけであり、一見した感じには白い石に見える構成物質でそれは建っている様です。そして門構えとなる場所には奇妙な刻印が刻み付けられていることが解るだろう。
…もしも君にある程度の博識があるならば、それが邪悪な神をかつて崇めていた、今や存在しないカルト教団のものだという事が把握出来るかも知れない。不気味な雰囲気を醸している遺跡前で二人の冒険者は固唾をのみ込んで顔を見合わせ。その後にじっと君の方にへと一瞥を配る事になる。訴えかける視線の意味は『先導を宜しく』だ。
……これらの誘いは無論において罠だ、怪物の胎より産まれた子供等の一部は知性を宿し、直接的ではなくこうして人の形をなし、人語を喋れるというアドバンテージを生かして新しい誘導の方法を試しているのであった。

ご案内:「冒険の1ページ」からドラゴン・ジーンさんが去りました。