2023/07/30 のログ
■ヴァジュ > ヨハンの言葉に対し、少し考えるそぶりを見せる。
少しして、瞳を見つめたままクスリと微笑んで。
「そういう風に言う人間ほど、図太いんだゾ」
興味がないのかもという言葉にそう返す。
そうして続くヨハンの問いかけに。
「構わないぞ、戦いの事を、敵の事を知ろうとするのも大事ダ。
人型以外ト、特殊な攻撃ダナ」
ヨハンの視線に欲情などを感じなかった事で、更に気に入ったのか、素直に魔物などについて話し始める。
「里近くだと蜘蛛の魔物なんかとはよく戦ったゾ。
あいつら糸もあるシ、動きは速いシ、追いかけると巣があって面倒ダ。
上位種とか変異種にはアラクネっていう人蜘蛛もいるゾ…人の姿に釣られると巣にはまるから気を付けロ!」
そう言った後で、森の中で下半身が隠れた女に近づくときは全般的に注意だゾ、と言って。
上半身が女性の魔物をいくつか挙げていく、そして大半が人の部分を持つ者が魔法や罠等を使う頭の良さがある事も伝えてくる。
「一人であってやばいのハ、他だと麻痺毒や催眠持ちダナ。
虫型の魔物に多いんだゾ、蜂なんかは麻痺針で刺して動きとめテ、巣にとかナ。
催眠は蝶や蛾なんかだナ、羽が大きいのは怪しいと思エ」
蝶や蛾は鱗粉も注意だと、そんな事も伝えて、其の後で。
「こういう話であってるカ?」
と問いかける。
■ヨハン > 「蜘蛛か。大型だと人にとってはその糸一本だけでも千切るのは厳しいからなぁ。
巣まであると、罠があると見ていいし。そこにたくさん仲間も潜んでいるかもしれないか。
ああ、人の姿を取るのは蜘蛛だけじゃなくて、いろんな魔物があったりするからなぁ。
見分ける手段がほとんどないから、勘とカマかけで気を付けるぐらいしかないか……」
下半身が隠れている、と聞いて。やはり完全な人型にはなれないのが多いのかと思いつつ。
懐から紙を取り出して、聞いていることをメモしていく。
そのメモを見れば、続いて自分の中の疑問なども書き記しているのがわかるだろう。
「毒と催眠ね…。対処法が少ないんだよな、催眠だと目を合わせる、声を聞く。それだけでも終わりだし。
毒は受けなければいいというけど、呼吸気管に入ってくるタイプだとずっと息を止めるわけにもいかない。
魔法とか解毒とか、解呪とかが常備手段にするには、ちょっと難しいんだよねぇ。
いろいろ参考になったけど、対処法となるとやっぱ装備ぐらいしかない、か」
ヨハンはそう言いながら真面目に考え始める。
そうして考え込もうとしたところに、かけられた問いかけに顔を上げて。
「うん、十分だよ、ありがとう。
いろいろお礼をしたいけど、なにか欲しいものとかあるかい?」
■ヴァジュ > 「一人だと気を付ける事は多いカラ。
近くに人とかが住んでれバ、情報が聞けるかもだケドナ」
ソロ冒険者などなら注意し過ぎて困る事も無いし、依頼先に村などがあれば情報収集も大事だと。
魔物についての事前知識を集めているヨハンには今更かもだがそう告げて。
「欲しい物…あるゾ。
強い雄の種が欲しいんダ、ヨハンは其の及第点だと思うんダケド、その前にしきたりとして立ち会いしたいナ」
欲しいものと聞かれて種をと答えるのは、種族の違いなのか。
とはいえ、それも無条件ではなく立ち会いをしたうえで、きちんと実力を見たいという条件はあるのだが。
「ヨハンがそれはダメというなラ、さっき言ってたシチューか他に美味い物でも奢ってくれても良いケド」
ダメなら美味いもいのをと真面目に告げる。
■ヨハン > 「え、いいけど」
種が欲しいと聞いて、ヨハンは淀みなく承諾を答える。
勿論、性欲や欲情の気配はそこにあった。だがそれ以上に。
「キミのような経験豊富な異種族と戦えるなんて嬉しい機会だ。
いろんな戦い方を教えて欲しいし、どんな風に戦えばいいのかを学ばせてほしい。
セックスはお眼鏡にかなってからでいいよ。立会いなんて、それこそ光栄だからね」
そう、さっきまでのナンパしてきたときとは全く違う。
ギラギラとした闘争心が覗く視線と、好戦的な笑みを浮かべる。
女を抱くことは大好きだ。そうやって何人も体を重ねたことがある。
だが青年にとっては、後半の立会いという言葉に強く惹かれていた。
戦いたいから、というのはあるが、その根底にあるのは…経験を積みたいというのが大きい。
彼の目的が、なんなのかはさすがにわからないだろうが。
■ヴァジュ > 「…あは、ヨハンって戦闘狂?
どっちにしてモ、私も戦うのも好きだかラ、まずは立ち合いお願いネ」
淀みの無い答えに、闘争心が覗く視線に好戦的な笑みをみて此方も笑みを浮かべる。
話が早いし、戦闘に積極的なのも高評価だ。
「それじゃギルドの修練場を借りル。
あ、ヨハンの戦闘って他の人に見られて大丈夫カ?」
うきうきしながら、修練場を借りようと手続きに行こうとして。
途中で気づいたように尋ねる、人によっては自分の戦闘を見られることを嫌う事もあるので、一応の確認を。
乗り気なので大丈夫とが思うが、念のための確認ではある
■ヨハン > 「いや、戦闘が好きなわけじゃないよ。痛いのはあんまり好きじゃない。
僕が好きなのは成長することさ。見聞して、それを自分の糧に出来る事。
それを自分の剣に籠めることが出来るのが一番好きで、一番うれしいんだ」
そこにあるのは執念か。あるいは憧れか。夢か。…狂気か。
彼の言葉には自然と熱が入り、目の輝きが増していく。
彼女の笑みを受け、ヨハンは立ち上がり。
「問題ないよ。全然問題ない。むしろ見てほしい。
僕の動きを見て、誰かの成長につながるならそれに勝る喜びもない」
その確認に二つ返事で応えて、彼女に手を差し伸べる。
手袋をつけているが、確かに大きな掌に見えるかもしれない。
うきうきとしたその気分を隠さずに、ヴァジュの耳元に口を寄せて。
「ちなみに、戦ったらそのままベッドに行っても大丈夫だよ。
体力には、自信があるから」
と、囁いて。
■ヴァジュ > 「そうなんダ…でもそう言うのも面白いネ。
成長を望む気持ちが強いのハ、凄く良いよヨ」
ヨハンの言葉に笑顔を深めて頷く。
痛いのは好きじゃないと言いながら、戦闘技術を育てるのは好きらしい。
「それじゃ普通に裏の借りル、其処なら自由に見て貰えル。
ヨハンのそういう考えハ、技術を残したい少数流派の人みたいだネ」
指し伸ばされた手を取って立ち上がる。
自分よりも大きな掌に包まれて、どこか嬉しそうにしながら。
ギルドの職員に置いてあった硬貨を何枚か渡して、場所を少し借りる旨を伝える。
「…いいネ、そういう雄の部分は凄く好感が持てるヨ、全力でいくからネ。
うん、私も余程じゃなければ立ち合いの後すぐでも平気だかラ」
囁きに嬉しそうに答える。
これまでと違うヨハンの雄として気配に対して機嫌よさそうに、行こうと、ヨハンの手を引いて裏にある修練場へと向かっていく。
■ヨハン > 向かっていく修練場でヨハンは自らの装備を整える。
銀色のスタンダードなロングソードに、小型の丸盾というスタンダードな剣士スタイル。
青と黒を基調とした、目立たずに動きやすい服装で各部に鎧を身に着けて。
基本は軽装。旅をするうえで、あまり装備を持つことを考えていないからだろう。
替えの剣もなく、この一本と一部ナイフなどを持ってがヨハンの基本スタンスらしい。
「よし、と」
そう言いながら、相対するヴァジュの姿を見つめる。
真剣な眼差しを向けて、剣を鞘から抜きながら、とんとんとブーツでグラウンドを叩く。
今すぐにでも始めたいという気持ちを伝えるようだが、まずは深呼吸。
「そっちはどうだいヴァジュ。準備は」
そう微笑みながら、好戦的な姿を見せるがその言葉の裏には確かな真剣みがある。
あくまでこれは立会いであり、本物の殺し合いではない。
だからこそ、彼女のその動き、そのすべてを見ていきたいのだ。
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド」からヴァジュさんが去りました。
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド」からヨハンさんが去りました。