2023/07/29 のログ
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド」にヴァジュさんが現れました。
ヴァジュ > 冒険者ギルドの一角、依頼終わりの人間や依頼の人数が揃うのを待つ者などが過ごす軽く飲める併設酒場。
其処に一人のドラゴノイドが木のジョッキ片手に笑顔を浮かべて。
依頼終わりらしく、報酬を数えたと思われる硬貨の山を見つめ。

「うん、これで数日はあそべるナ…いい相手、いると良いんダガ」

何処か訛りというか響きのおかしい王国語でつぶやきながら。
偶にかかる誘いの声に対しては、相手を暫く見た後で。

「オマエは弱そうだからダメ、もっと強くなったらコイ」

とあしらいながら、数人いる女性棒検者を見つめたりなどして。
この後の事を考えている様子、に見える。

ご案内:「平民地区 冒険者ギルド」にヨハンさんが現れました。
ヨハン > ギルドの酒場はそこそこに賑わう時があれば、空いている時もまちまちだが卿は多く賑わっているらしい。
そんな中、この国では特に様々な種族を見ることが多く、青年はそんな種族たちを眺めていた。
依頼を受領して、終わった後なのか一部の装備を外している。

「……ん、なかなか見ない子がいるな」

と、物色しているような様子の翼と尻尾を持つ女性冒険者を見る。
そんな彼女に声をかける男たちもいるが、どうやら袖にされているようだ。
まぁ、それなら自分も玉砕覚悟で一つ、声をかけてみようか。

「やぁこんにちは。依頼終わりかな?」

そう人懐っこい笑みを浮かべた、優男という外見の青年がヴァジュに声をかける。
着ている服は一般的な旅人の服に、少々くすんだ。そこそこに使っているであろう鎧。
鞘が小さな傷がよく見ればかなりあり、少なくともどの服も装備も新品には見えない。

ヴァジュ > 青年の声に顔を上げ青い瞳を向ける。
暫くの間、青年を見つめ観察するような気配を漂わせた後で。

「そうだ、薬草採ってたら小鬼が出たから、薬草依頼と小鬼退治で儲かったンダ。
これデ、数日は良い飯食えるのが、嬉しクテナ」

普段であれば先ほどの男の様に袖にされるであろうと思っていた他の客が一瞬ざわめく。
女性は嬉しそうに、数えていた硬貨をさして笑みを浮かべつつ。

「そっちも依頼終わりカ……あー、私はヴァジュだ、名前を教えてクレ。
あと、そこ…座ると良いゾ」

更に続いた言葉にざわめきが大きくなる。
袖にする所か、名前を聞いて席を勧めた事に、女性は強い雄になら抱かれ孕んでも良いと常々公言している。
それゆえか、声を掛ける男も多いのだが大半は袖にされるのだ。
こういった風に名前を聞いたり、席を勧めるなどと言う事はそうそうなく、それだけで青年が強いのではないかと周りの客が小声で噂し始めて騒がしくなったのだろう。

ヨハン > おや?と内心で首を傾げる。
ほんの少しだけ、青年の瞳が驚いたように揺らいだのが見えるだろうか。
しかしすぐに、元の笑みのままに促された彼女の隣に座る。

「じゃあ、お言葉に甘えて」

背丈的にはちょうど、理想的な男女の身長差というものになるのだが。
さて、そんなことはいったん置いておいて、笑顔を浮かべるヴァジュに顔を向けて。

「僕はヨハンだよ。薬草と小鬼か、ちょうどボーナスが出た感じでよかったねぇ。
どんなのが好きなの?ここだと、キノコが苦手じゃないなら今の時期だとキノコのシチューが美味しいよ」

なんて、にこやかに言いながらヴァジュの青い眼を見ながら。
笑みを浮かべる彼女に、青年は目を細めながらさらに言葉を続ける。
周囲の喧騒をよそに、変わらない様子で声を続けて。

「それにしてもキミ、他の人たちは見向きもしなかったのに、僕なんかでいいのかい?
ま、僕としては嬉しいけどね。キミみたいな綺麗な上に……強そうな子と話せるなんて、さ」

そう頬杖をついて、種族的にも非常に自分より強そうな彼女のことを見ながら。

ヴァジュ > 「ヨハンか…ん、覚えタ。
小鬼が出たのは運が悪いかもだガ、倒せる相手ならお金増えるからナ。
肉が好きだゾ…でも嫌いはなイ、キノコのシチューか、今度食べてみル」

名前を呟き、覚えたといってうなずいて。
シチューはどこかで食べてみると嬉しそうに笑みを浮かべる。
視線が座るときにもきちんとヨハンを見つめていて。

「ヨハンは体の芯が真っすぐダ、それに動きも綺麗。
武器での戦闘を得意とする人間の感じがスル、それに…周りの声に動じてなイ」

席を勧めた理由なのか、そんなことを言いながら、小さく頷いて。

「自分の心の中にも芯がある感じダナ、そういう人間は強いから好きだゾ。
あ、私は里でも戦士だったからナ、魔物や魔族と戦うのに鍛えられたんダ」

強そうという言葉に、小さめの胸を張る様にして、鍛えられたことを誇る。

ヨハン > 「あぁ、体幹とかよく見てたんだ。さすがだね」

その言葉に納得したように。何度もうなずいて笑みが濃くなる。
お互いに視線をしっかりとかち合わせながらも言葉は続いていき。

「わからないよ?周囲の声に動じてないのは単純に興味がないだけかもしれない。
まぁ、戦いそのものは得意かどうかは別として。武器は使うよ」

そう素直に認めて、彼女の言葉に頷く。

「なるほどね。せっかくだからどういう魔物や魔族と戦ったかって言うのは教えてもらえないかな?」

彼女が胸を誇るのを見て、そちらに視線を一瞬移すが。
それは本当に胸を見るのではなく、その下の鍛えられた体をヨハンは見つめていた。
身長は女性としてはまぁ高め、その体についている筋肉は、実戦やトレーニングで備えられたものなのだろう。
ヨハンの身体は衣類でよくは見えないが、上半身の揺れはほぼなく。見た目こそ優男ではあるが決して油断している訳ではない。

「出来れば、人型以外。あるいは特殊な攻撃と化する相手について教えて欲しいな。
僕って基本ソロだからさ。そういう相手がでたとき、初見だと殺されるかもしれない。
ヴァジュの経験と戦い方。どうやって対処したか、もしくは教わったかをご教授して欲しいな」