2024/08/16 のログ
ネクラリス > 自己評価低く相手がそこまで好意的に解釈してくれる自信は無いが、
しかし一抹の疑念があろうが無かろうがお家にお招きである。
そこに少し気を許すと、こちらはだんだん距離感を怪しくして詰めてもいいのかな?となってくる始末。
もっとも本題には全く入っていないので、荒ぶる童貞霊達に ステイ!ステイ! と念を送りながら自省しているが。

「ぁの実家がグレープやってて…! っへへ へ、ヘレナさん……」

グレイブ即ち墓場ではないんだぜと、聞かれてもいないのにテンプレートになっているご挨拶。
道中のトークに困るコミュ障は何とか口を動かそうとするものの、自分が奴隷ギルド職員というのは悪い印象にならないかとか
相手の職業を聞くのはこんな格好している人に無神経というか、触れちゃダメな話題なんじゃないかなともんもん。

「――す、ステキですよ! ホントですよ! そんな眼福毎晩何人に拝まれてるかっ! ぁの、ホント…」

気を遣われたと思われていそうで言葉を重ねるがロクな事言わない。
むしろそういう感性でないとなかなか褒めにくいかもしれないが、肉体美は本当とまごまご。
ケン坊が存在アピールするのには、それを止められるとアピールするために折々に「しっし」を入れて。
そのままついて来てと言われると、じゃあお喋りしながらじゃなくてもいいかなと、少しほっとして無言の追従。
前はとっても気になるが、お尻を背中を見つめてとことこついていく。

「――ぉ、おおお邪魔します…… っふふひゅ」

――部屋に彼氏居やしないだろうなと。
宿に入る段になるとまた心配が首をもたげるが、通された部屋が一人住まいな感じであればほっと――
できない。
さて本題をどう切り出すか、最初から言ってたら逃げられそうなので、聞かれないのを良いことに部屋まで来てしまったが、
通されたから断られないなんて事は無く、ドキドキバクバク他人様の部屋を見回して。

「……は?えぁっ あっ、それは、それは悪いのであの…… んぁれ…… ぉ、お一人、ですか?」

お食事すすめてくれるとそんなつもりでは無いと両手を振り――
しかし多いな?と量を意識してみると、他にも誰かと食べるのだろうかと。
そんなやりとりを経て二人と分かったら、勃起しているペニス、その向こうの淫紋をチラッチラしながら。

「ぁの、あの、で、除霊… っくひ 除霊なんすけどぉ…… もう、あの、未練で。未練でどうしようもない亡霊なんで…
 つ、付きまとわれるくらいなら、一発スッキリさせてあげたら昇天するからソレが一番っていうか…
 ぁの全然ヘンな事ではなくて! っひひ、ひっ カミサマ天使とかホトケサマやらから取りこぼされた人の昇天って、
 これ慈善事業っていうか絶対天国ポイントにプラス1とかそんな感じの…! ぁ、あ、あのだから… だけど…
 あああいつらでもチン ペニス無いんで、っふふ ふ そ、そういう依り代用意してあげて っひひッ す、するんだけど…」

モジモジモジモジ、そわそわムズムズ身を揺すりながら、もごもご言った事を正しく解釈できるだろうか。

ヘレナ > 受け取ってもらえなかったが、実際来客に出すようなものではない。
ともかくお腹は空いてるので、椅子に座りネクラリスの話を聞きながらかじり始める。
座っていても隆々と勃起したものの存在感が衰えないどころか、むしろ股の間からそそり立って強調されて見えるぐらいであった。
勃起と淫紋の具合からそろそろ射精欲求が強まってくるのだが、何はなくとも腹ごしらえ。
一口はそれほど大きくないように見えてそもそもが巨体なので、手に持ったバーガーは見る見る体積を減らしていく。

「? はい、一人ですけど、何かありましたか?」

そして一人かといわれれば、寝泊まりの出来る最低限の部屋だし、自分の巨体と合わせて二人以上となるといくらなんでも生活空間としては手狭だ。
幽霊絡みで何か関係のある質問なのかと思い、少し緊張するが。
ただ確認しただけで特にそれ以上何がある訳でもないらしい。
特に問題がなかったのならいいやと、パクパク食事を再開する。
並行してネクラリスの講釈に相槌を打っていたのだが。

「一発? ……スッキリ?」

奥手で知識も詳しくないヘレナが迂遠な表現を理解するのには数秒のタイムラグがあった。
自分が絶倫ペニスのせいで一発とスッキリがすぐに結びつかなかったのもある。

「はっ、へ!? あっえっ、わたっ私が!?」

説明の仕方も分かりづらいところがあったが、聞く方にも前提の知識や素養が薄いため大幅な誤解を生みながら話が進む。
ヘレナの解釈は、亡霊の手で自分がスッキリ、すなわち射精するものだと勘違いした。
そもそも亡霊を射精させるといった発想など出てくるはずもなく。
顔どころか全身を羞恥で赤く染めながら、あわあわとどう答えるべきか焦る頭を働かせ。
今までの悪戯のようなタッチもそういうことだったのかと勝手に納得すると、どうせ射精など毎日するものなのだしと結論を出してしまい。

「そういう、ことなら……。えと、どうしたらいいか、教えて下さい……」

よく聞いていればネクラリスの説明とは齟齬のある解釈なのだが、聞き取りづらい上に未知の分野だったのがいけなかった。
何をするのか誤解したまま、ネクラリスの提案に承諾してしまう。
相変わらず顔をまっすぐ見るのは難しいので、頑張って口と鼻の辺りに視線を上げた。

ネクラリス > おっとお食事を始めてしまった。
コレ食べ終わるの待った方が良いかなあ、腹ペコキャラかわいいなとまごつくが、
こちらはお口がフリーなので伝える事を伝えておこうとする。
この期に及んで美人局というのはもうほとんど心配しておらず、
生活感からも単身を確信すればしどろもどろに同居人の前では出来ないと思われる除霊法を。

ちゃんと説明したつもりだ。
肉体を持たない亡霊はもはや大願成就する術を持たないので、依り代として私に模造男根を生やしてあなたに挿入するねと!
――実際にはそんなところまで全然説明出来ていないのだが、分かるよね!? 分かるよな!? と察して頂ける事を期待していて。
伝わっていない事を確認しないまま、ヘレナの受け入れる言葉に ぎゅむっ と拳が握られ がばっ と顔が上がって。

「――っえッえ、ぃっ いっ いいんでうかっ!? ホントにっ!? ほんと、嫌じゃ……」

こんな格好している人だから、そういう部分開放的なのかなと思う。
明らかに魔術痕跡のある淫紋など気になる部分はあれど、私が挿入するのは模造男根。さほどの心配はしておらず。
相手にとってはさほど重大な事ではなかったのかもしれないが、
商売女でもない一般女性に自分が受け入れられたように思うと、なんだかじわっと視界が滲んだ。
勘違いしたまま、事は進む。

「……ぁ、ァ、ありがとっ… ござい゛っ まずっ… ぁ、ぁ、あいつも、喜びます… 喜んでまふっ… じゅ、準備、しますねぇ…♡
 ――ああ、の… っひゅふふっ♡ わっ 私、あの、お水…」

風呂付のような部屋ではないか。
でもせめてカラダ拭いた方が良いですよねと、相手の事はどうでもあまり気にしないのだが、悪く思われないようにお水頂けませんかと。
――体型爆盛りの肉襦袢は標準装備だけれど、模造男根はそうではない。
ある意味では生の男性器ではないという安全性アピールのために、準備はヘレナに見える場所で行われる。
幸いヘレナもほとんど裸であるし、恥じらいは多少緩和されながら部屋の隅にてストリップ。
カラダに纏わりつく柔らか素材のワンピースを脱ぎ難そうに脱いだら、首から下は男好きのするむっちり造形美。
するすると下着も取り払われると、ここではまだ普通の?女体。

「えと、私の、っふひ か、カラダ… 貸すんですけど、さ、先っぽだけなんで、アイツらにはそれで充分なんで…」

もごもご言いながら、バッグから取り出すのは肉の詰まっていると思しき瓶。
こんな事もあろうかと!模造男根の素材は常備である。
適当な所に、無ければ床にでも腰かけて、お股を広げた。
顔は真っ赤で目は興奮にとろんと潤み、緊張にはふはふ息をつきながら女陰を晒す。
インクと思しきものに指先浸して何事か紋様のようなものをお股に描けば、がぽっと肉瓶の口をそこにつけ。

「――っはッ はッ はひっ っく、くるぅっっ……♡」

これまで無かった器官に新しく神経が接続される違和感。
手を後ろについた体はぐぐっと仰け反り、首も反り、ガチガチと食いしばった歯を鳴らして
ムクムクと、瓶を押し退けナマコのように形成された男根が、見る間に人体と遜色ない表皮を形成して大き目なチンポとなった。

「――っはふッ ふぅッ ふっ こ… ここに、憑かせますぅ…♡」

ヘレナ > 具体的にどういう感情なのかよく分からないが、何故か喜んでいるようであった。
ここで若干の違和感を持つものの、門外漢の分野であるし専門家には口を出さず推移を見守ろうと。

「えと、体を拭く、ぐらいなら、汲み置きの井戸水が……」

当然備え付けの風呂などはないので、基本的にはこれで体を拭いている。
儀式の前には体を清めるもの、というのは一般教養レベルで何となく知っているので自分の飲み水を取りに行きがてら桶に水を張って差し出し。
食事を再開すると、この場で服を脱ぎだすので慌てて目をそらした。
正直気になるが、親切で手伝ってくれている(と勘違いしている)相手に不義理など言語道断なので背後に衣擦れの音を聞くだけ。
体を貸すとか先っぽだけとか、これも意味がよく分からないが説明が苦手なタイプだというのはよく分かった。
同類のよしみというわけで、あまり何度も聞き返しては気の毒と思い分からない部分は棚上げとしておき。
しかしそうして背後に音を聞いているだけでも、素肌を晒している女性がすぐ近くに、部屋の中にいると思うだけで精液の充填が早くなっているのを淫紋を通じて自覚してしまう。
とはいえこれからする事を考えれば、それもかえって好都合なのかと良いように解釈してドキドキとネクラリスの着替えを背後に聞いていた。
……どうにも妙な声や音がするけど、大丈夫なんだろうか。
気になったタイミングの直後、準備が終わったようなので食事も終えて振り返る。

「ぬぁっ……!? ななっ、なんですかっ、それぇ!?」

期待していた裸体のネクラリスの姿はあったが、その股間にある意味では見慣れた見慣れないものがついていて思わず悲鳴のような叫びをあげた。

ご案内:「平民地区」からヘレナさんが去りました。
ネクラリス > 【継続】
ご案内:「平民地区」からネクラリスさんが去りました。
ご案内:「夜会」にロゼールさんが現れました。
ロゼール > 【お約束待機中】
ご案内:「夜会」にキュリアスさんが現れました。
ロゼール > 室内へと至れば、必要十分の最低限が揃った部屋。
まさにヤリ部屋と言うに等しいその場所に小さく失笑にも似た吐息が漏れる。
とはいえ、今回の主催の力量を考えればこれでも頑張った方、か。

ドアのないクローゼットの側のベッドの前まで至れば、

「あら、大して酔ってないわ。飲んではいるけれど。」

キュリアスの問いかけに涼し気に告げる言葉。
ここに至るまでも足取りはしっかりしているし、瞳も特に変化がない。
確かにほとんど酔っていない状態なのだろう。

そのままキュリアスに背を向けたまま両手を肩の高さまで左右にあげる。
言葉で返答は告げぬまでも、この猫がどこまで察することが出来るかどうかを確かめるように。
無論、二択を投げておいて、一択を否定していれば答えは一つ。
あとは、そういう場とは言え、貴人が他者のいる夜会に出席しているうちのひとときなのだから、
行為が終わった後のことを考えての仕草。

キュリアス > 涼し気に飲んではいれど酔ってはいないという彼女の言葉。
まぁつまらなそうに見物をしていた彼女の姿を考えれば納得がいくだろう。
悪酔いするような飲み方をするタイプには見えないし、酒には特に飲みなれているはずで。
あくまで純粋にお酒の味を楽しんでいたと考えられる。

「それでは失礼いたしますにゃ。ご主人様」

そういいながら左右に広げた彼女の両手を眺めつつ、彼女の背後に回って。
両手の指先から、手の甲、そして肘から脇下まで、触れるか触れないかの瀬戸際ギリギリで撫でるフェザータッチをして。
ナイトドレスの上に着ているボレロを背中側から脱がせていき、
それから背中のファスナーに手をかけて、ゆっくりと下ろす。

「奇麗な背中ですにゃ。こういう美容の秘訣は雄ながら知っておきたいものですにゃ」

そういいながら、後ろ髪を片手で掬い、かすかに香りを楽しんだ後。
ドレスを少しずつ下ろしていき、背中と、そして胸を露出させていき。
半分程度までおろせば、肩に顔を寄せ、肌の香りを楽しむ。

ロゼール > 簡単な返答とちょっとした仕草のみで察して着衣を下ろしていく動きにへぇ、と言う様な表情を浮かべる。
まだ着衣の全てを解いてはいないものの、少なくとも外衣を汚したり、皺にしたりはしない動きは内心評価して。

「あら、そう?ありがとう。そうねぇ……適切な栄養としっかりとした休息かしら。」

キュリアスの誉め言葉に礼を告げてから、続く質問には冗句めかして口にした言葉。
更に質問してくるならもう少し答えるかもしれないけれど、

髪は綺麗にきちんとした香油で手入れがされていることが知れる香りが漂って。

ドレスが途中まで下されれば、背中が露になって、更に胸がまろび出てくる。
豊満な、巨乳を超えたほどの質量が二つ。

肩に顔を寄せて肌の香りを楽しんでいれば、気付くかどうかはキュリアス次第だが、
いくつかの薬品の香りが感じられるだろう。
薬品とはいえ、どちらかと言うと生薬の類。
そして、香水として使うものと、それ以外も。
恐らくは、それが肌の手入れに使われているものだろうという推測は容易いことかもしれない。

なお、キュリアスが肌に触れた時には、特に堪える様子もなく、心地よさげな声や吐息を漏らしていた。

キュリアス > 衣類を整えておくために、尻尾で近場においてあるハンガーを音を立てずに手繰り寄せて。
脱がせたボレロを手際よく、そして丁寧にラックにかけて。
こういう衣類一つ一つにも非常に気合を入れているのは理解しているらしい。

「にゃるほど。できて当たり前なそれを出来ているからというわけですにゃあ。
 みんな無理して何か特定のモノばかりを好んだり、睡眠を疎かにしがちですからにゃあ。
 ご主人様はそういうことに余念がないからこそと。いったところですかにゃ?」

そう聞きながら、非常によく手入れされている髪質と香りと感触から理解して。
ここにかけられている労力は平民や常人ではとても理解できぬものだろうなと。
何度か髪を掬っては戻して、漂う香りを堪能した後は…。

まろび出た非常に豊満なそれ。栄養の塊とすら言える質量へと肩から視線を落として。
空気を揺らしながら、揺れるそれを眺めながら臀部ギリギリまでファスナーを下ろしていく。
ここから触れてもいいが、まだ早い。そう考えて、一度視線を外して。

「でも、栄養は当然として…健康そのものにも、人よりもずっと気を使っているようですにゃあ。
 マグメールじゃなく…これはシェンヤンのものも使っておりますかにゃ?」

そう聞きながら。生薬は無論、薬膳のようなものまで手を出しているのではないかと考えて。
彼女の趣味や手は多岐にわたる。そこから様々な自身に合うものを特別に手を伸ばしていてもおかしくはない。
なによりも…。

「あぁ…そういえば、ご自身でもそういうのを作っているらしいですにゃあ?
 勤勉。かつ迷信に振り回されず、しかし常識にも囚われない。
 にゃるほど、この世界で生き残れているわけですにゃ」

つつ…と、背筋を人差し指の爪先でゆっくりと擽るように。
うなじ辺りから、臀部の別れ先。爪先で神経が特に集う敏感なそこを耐えられるギリギリの刺激を狙って撫でる。
そうして、「脱がせますにゃ」と、耳元で優しく鼓膜を震わせながら、ドレスを前へと下ろしていき。

ロゼール > 巧みに脱がせたものを扱う手管。奴隷の首輪をつけているにしても、キッチリと教育されている様子。
ならば、後はある程度任せても良いだろうと観察をやめて。

「そうね。出来ていて当たり前のことが出来ていないということは、自ら自分が二流だと言っているようなものよ。
食事、睡眠もそう。人目のある所での身支度もそう。
一流とは、当たり前のことを当たり前にこなせることがスタートラインなの。
その上で、その当たり前をどれくらい高い位置に設けられるかもあるわね。」

そんな返答を返していく。
髪を楽しむ様は、普段であれば不敬であれど、今宵キュリアスには伽を命じたのだから
それもまた一つの愛撫とも言える。
故に、楽しむ様子はこちらも楽し気な表情を浮かべていて。

「シェンヤンのものは、情報として走っているけれど、薬効と中毒の間がだいぶ近いみたいでね。
だから、専門家を呼べるならともかくそうではないから使っていないわ。
主に、マグメールで当たり前に手に入る各種の薬草の類ね。

……あら、詳しいのね。
そういう意味では奇人の類にも類するかもしれないけどね。」

問いかけには丁寧に答えを返していく。
知ってはいても安全性が取れないと判断した場合は手を出さない。
知識をきちんと手に入れて、自分で取捨選択し、自分に対するベストを追求する。
そういう方針はキュリアスにも知れたようだ。

「ふふっ……くすぐったいわ。」

背筋を擽る指の動きにそんな返事を返しつつも、脱がせると向けられた言葉に頷けば、
ドレス全てを脱ぎ去る動きを己にも課す。

ドレスが完全に脱がされることで、熟女のきちんと手入れをされた、熟れた性臭にもにたフェロモンめいた香りが漂うか。

キュリアス > 彼女の強い意志と言葉。巷で語れられる淫売としての噂とは全く別の面。
これを、誇り高い。と呼ぶのだろうとキュリアスは思う。
自身とは違う在り方。貴族として、上に立つものとしての姿がこうなのだろうと。

「そういう意味じゃこの国ではご主人様と並べる人間はそう多くはないにゃあ。
 怠惰で、暴食ばかりする貴族が本当に多いこと多いこと。
 その中では、まぁ周囲からの噂や視線はともかく、ご主人様はそのスタートラインからずっと高い位置にいるんだにゃあ。
 ぼくちゃんとは視線は違うけど…最低限のお眼鏡には叶ったようでなにより、だにゃ」

彼女からの、鋭い視線が外れたことを感じて微笑む。
だんだんと表情が柔らかくなって、楽しんでいく様子を見ればとりあえずはと感じた。
しかし、そこで満足してはならないのだろう。彼女に命じられた伽はまだ始まったばかり。
ここから加点される為にも、これだけで済ませてはならない。

「奇人がいればこそ、その道がさらに開けるものだにゃあ。
 誰もが失敗するとわかってても結果が出ないと発見の道は狭くなるにゃ。
 勿論、そういう失敗もしないほうがいいに越したことはないけど。
 …でも、”やり方”は奇人というほどじゃないにゃ。むしろ堅実を突き詰めているようにも思えるにゃ?」

解析、理解、実践。それらを確かなものとして行う姿勢を感じられて。
それが神経質にもほどがあるレベルだったとしても、やり方そのものは奇人変人と呼ばれるものではないと思う。
自分のやり方に沿って、その中で極力安全性を確保して危険性を排除するのは堅実そのものと言える。

「ふふ、触れ合いが大好きなものでして。ちょっと触れ過ぎましたかにゃ?」

そう聞きながら、彼女の露わになった身体を背後から微かに見て。
彼女の手を取って、寝具へとエスコートしていく。
非常に整って、かつふかふかに体重を乗せれば深く沈み込むほど柔らかなシーツ。
フェロモン漂い、この年齢の女として最高潮の体を保っている彼女の姿は非常に美しく。
まさしく目の保養。芸術品とすら呼べる存在感をはなっていた。

「美しく体ですにゃ。その胸も、肉付きも自分の体のバランスに合ってて。
 スタイルもとても整ってて、もう……今すぐにでも犯し、食らいたいぐらいですにゃ」

本心を吐露するが、乱暴なものは少なくともこの場に沿うものではないと理解して。
あくまで伽を命じられた側な以上、自身よりも彼女を優先するのが課せられた事。
彼女を寝具に座らせるように促した後、彼女の手の甲に唇を落として。
手の甲からゆっくりと、腕を登って何度も唇を落としていく。

「ちゅっ…ちぅ……」

そこから肩へと登り、首筋、顎下…そして……。

「今宵は唇をもらっても、いいですかにゃ?」

そう、目を合わせて問いかける。

ロゼール > どちらかと言うとあまり外には見せない部分。
白鳥が水面下で必死で掻いている足のような部分。
少し話しすぎたかと小さく笑うが、王族貴族の連中は、一部を除いで理解することのないものゆえに、結局は捨て置けばよいことだった。

「あら、ありがとう。
別に、怠惰をすることも暴食をすることも悪くはないのよ?
時としてそうしたいときもあるでしょうし、あえてそうすべき時もあるわ。自分の体と対話していれば。
ただ、それを当たり前にするのはいただけないし、そうしたいとは思わないわね。
いつでも美しくあるのは、夫のためにも子供のためにも当然のことでしょう?」

それが当然と思えないものが多いのが、今のマグメールなのだろう。
とて、他人がどう考えるかは実は妃は興味がない。
それは自分に跳ね返っていくからだ。

「奇人というのは、人々の理解の範疇外にあることをいうの。
だから、やり方がいかに堅実であっても、そうすることが人々の理解の範疇外にあれば奇人と言えるのよ。
だから、私は奇人。王侯貴族の間ではね。」

堅実と言えるのであれば、キュリアスの感覚と己の感覚はさほど離れていないのだろう。
だが、自分の周囲の王侯貴族をもって、そうでないならばそのグループの中では奇人なのだと。

「あら、触れ合いなら私も大好きよ。もっと触って?貴方の触れ方は気持ちいいわ。」

返した返事の後、手を取られればエスコートされるがままに寝具の方へと。
そうしている中での褒め言葉とキュリアス自身の本心が言葉で見え隠れするも、
抑えて丁寧な愛撫を向けてくるキュリアスの動き。
それを心地よさげに受け入れていく。

手の甲からゆっくりと腕を登り、肩から首へ口から顔の前までやってくれば、赦しを乞う言葉を紡ぐ猫。
ふ……と緩く笑み浮かべれば、その頭を両手で抱え込んで、こちらから唇を重ねる。
舌を差し入れて、深く深く、淫らな水音を響かせるほどの口づけを。
自分主導で丹念に、たっぷりと、5分程度繰り返してからようやく唇を離せば、
互いの唇をつなぐ銀糸が寝台に落ちるか。

その後で、そっと彼の両頬を包むように両手を添えれば

「貴方が丁寧で礼儀正しいのはわかったわ。
でも、夜を楽しむのなら、本心のままに貪ってくるのも私は嫌いじゃないけれど?」

甘く誘うような声色で、そんな言葉を唇が触れ合うほどの至近で紡いで見せた。

キュリアス > キュリアスは気づいていないようであるが、彼女の真の姿を少しばかり見てしまったらしい。
本人のあずかり知らぬところだが、意外にも素直な姿を見れたのは幸運とすら言えるか。

「自分だけじゃなくて、伴侶や子供の為、ですかにゃ…。
 それはまた、あなたを噂する人たちに爪の垢を煎じて飲ませてやりたいですにゃあ」

誰もかれもが、今のマグメールでは溺れ切ってしまっている。
別にそのことをどうこうするつもりも、何か言うつもりもないが。
そういう人間ばかりとなると、こうして輝こうとしている彼女を見ると思うことはある。
とはいえ、今考えても詮無き事。自分はただの猫であり奴隷。そういうものだ。

「まぁ、価値観という意味じゃ真の意味でご主人様と合う人は確かにあまりいなさそうですにゃ。
 なら、奇人。ということにしておきましょうかにゃ」

冗談めかして言うと、彼女もまた楽しそうに笑っている姿を見て。
自身の愛撫を受け入れてくれる彼女を眺めながら、自身の情欲が高まっていくのを感じた。
そうして、唇への赦しを乞うが……浮かべた彼女の微笑みに、一瞬、自身の時が止まった様に感じて…。

「っっ…」

次の瞬間には、彼女のほうから自らの唇を奪っていた。
響く、湿気と水分の多い水音。ぬちゅり、ぬちゃり、という卑猥な音が口腔から響く。
人と違い、舌の上には猫特有のザラつきがキュリアスにはある。
さらにそれは肉厚ながらも柔らかく、そして長い。
唾液はほんのり甘い香りと味がして舌を絡ませれば、酷く相手の興奮をより煽る。
まさか彼女の方からは予想ができず、主導権を握られたまま、ほんの5分なれど長い時間がたったように感じて。

「んぁ…」

呆けた顔から一転、彼女の顔が離れていき、銀糸は濃厚な接吻で強く粘り。
一瞬だけ橋がかかって、それがぽとりと雫となって寝具を濡らした。

「…遠慮し過ぎましたかにゃあ。じゃあ……少しばかり、箍を外させていただきますにゃ」

丁寧にし過ぎたことを反省して微笑み、彼女の頬に手を当てる。
そこから顎へと指を伸ばして…今度は自ら彼女の唇を奪い、そのまま寝具へと押し倒す。
彼女の背中に手をまわして倒される衝撃から少しばかり守りつつ、唇はそのまま。
主導権を自らが握り、長舌で彼女の舌を包みながら唾液を彼女と交換しつつ。
後頭部を軽く撫でつつ、大きな乳房を手の甲で撫でるように触れて、乳輪を指先で捏ね始める。

ロゼール > こちらから仕掛けてくるとは思わなかった様子のキュリアス。
虚を突いて、驚かせて、仕掛けられたことに満足感を感じる。
今日は彼には驚かされてばかりだったから。

口づけて感じる甘みはより興奮を煽る様子。
なんらかの薬品かとも思うが、少なくとも違和感や忌避感を感じずに、
効果がこの程度ならば良かろうと気にしないことにする。

そのまま顔を離したことで、呆けた表情を一瞬でも見えればくすっとこぼれるのは笑い声。
そして、己の言葉に返ってきた彼の返事。

「ええ、少しばかり、好きにして頂戴?」

彼の言葉の一部を使ってそんな返事を返していけば、
押し倒してくる強い腕。
その腕を受け入れて寝具へと倒れこんでいけば、
改めて、今度はキュリアスからの口づけを。
当然のごとく受け入れれば、積極的だが乱暴とは遠い手の動き。

頭を撫でて、乳房へに触れられ、先端を捏ねるその動き。
目を細めれば、心地よさげな吐息と小さな声が漏れていく。