2023/09/11 のログ
メイラ・ダンタリオ >  
 城塞都市アスピダ城壁外
 マグメール側天幕群

 戦争に行って帰ってくるという行動ではなく、何日も駆り出される身であるマグメール勢
 戦を行う側とは別に、天幕で治療されている者や身を休めている者などがいる中
 戦の音が聞こえるのがはっきりわかる。

 こちらまで延びてこないかと恐ろし気に思うのが、怪我を負う者
 ほんの一時間前よりも、弱くなってしまった身ではなおさらか。
 逆に他の者は、身を休めることを妨害されたと怒り狂うかもしれない。
 この長いアスピダの中で、もうまともな奴なんているほうが珍しい。


   「まだまだ物足りないけれど、一度王都にも帰りたいですわね。」


 そんな中、五体満足 何度も血を浴びて帰ってきては湯水で洗い流し、鎧を整えた姿でまた血を浴びにいく。
 何度も何度も攻め直しては戻ってくるメイラ・ダンタリオとそれに伝染されてしまったイカレ達。
 メイラは現在、いつもよりも髪は有れておらず、血の匂いも薄い。
 湯水で身を整え、鎧も綺麗にされているようだとわかる中でミシリとギザ歯がジャーキー状の干し肉を齧る。

 味気の濃く設定されたまだ完全に乾いていないそれ
 グジグジと咀嚼しながらアスピダ以外の事を考えている様子に、遊びたいのかと同輩らにちゃかされる
 それに眉を顰め、ブチリとギザ歯が噛み砕くジャーキーを見せて脅し。


   「食いちぎりますわよ 向こうにエイコーンがある以上、同じような手札が欲しいだけですわ。
    アスピダに有って、王都には無いわけがない 手に入れたい人材がいそうですのよ。」


 友人である錬金術師とは違う
 それとはまた毛色が違いそうな者が王都の地下には潜んでいる。
 エイコーンのような劣化模倣野郎で好き勝手にされている以上
 メイラはアスピダをお預けにさせた原因その③に該当しそうな人物を探していた。


   「一度補給部隊に混ざって帰るタイミングを探すべきですわねぇ。」


 騎士傭兵が増え、賊が減り しかしアスピダはまだ開かれない。
 この膠着した戦場に 一定の緊迫感と嘆きが増大しただけだ。

 

ご案内:「城塞都市アスピダ 周辺 天幕」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。