2025/03/28 のログ
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ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 臨時講師室」にペッツルートさんが現れました。
ペッツルート > 「いいよ、その本は持って行って。
温室にいくつか同じ薬草も栽培されているから、本の通りに作ってごらん。
その後は自分で少しずつアレンジするのもいいかもしれないけど、薬草成分が多くなるとよくないこともあるから注意するんだよ。」

(個室から出ていく女子生徒。魔法の才能はないとのことで、それでも冒険をするための一環で薬草学を学びに来ていた子だった。
1週間の臨時講師期間に与えられた個室。先程まで利用していた椅子を元の位置に戻し、自分の作業用机に戻った。
2,3人くらいなら同時に講義も出来るくらいには部屋が広い。
自分の名前と教えている学問や魔法を表す札は入り口に掲げられているし、ここに訪れる人間が誰かと間違えてくる、と言う事もないだろう。)

「最近は落ち着いているし、うん、悪くない。」

(そうつぶやくのは自分と契約している悪魔の存在。
幾つかの出来事を経て、滅多に悪魔が表に出ることは少なくなった。
それでも気を許すわけにもいかないので、本来臨時講師は断りたい所ではあるのだが。
何分懐の問題もある。横のつながりもあるし、頼まれると断りにくい性格も手伝って今回の臨時講師を引き受けたのだった。
ちなみに薬草学自体の人気は…………魔法と言う便利なものがあれば当然高いものではなかった。
マイペースで授業が出来る強みと言うのはあるが。)

ペッツルート > (窓からは運動場の様子が見える。この国の未来を担う若い子らが活発に動く、仲よく遊ぶように競うように鍛えていくこの学院の基本理念は素晴らしいと思える。
問題は一部の人間が起こすものであり、善良か、あるいは普通の人間側は団結することでその魔の手から逃げている。
それでいい。悪が多くを手にしていてはこの国は遠からず亡国となろう。
窓際に近づき、先ほどの残りの紅茶が入ったカップを口に運んで満足そうに飲んでいた。)

「薬草学自体は、進歩も進捗も鈍いけれど。
学生が興味を持ってくれるのはありがたいね。」


(痛み止め、軟膏、簡単な解毒位なら魔法を使わず、魔力を温存出来る利点がある。
また、冒険者にとっての日銭を無駄に使わず薬草採取などの仕事により日銭を稼ぐ冒険者もいるのだ。
それを廃れさせないための薬草学は今後も細々とであろうとつながっていく事だろう。)

ペッツルート > (その後は客人もなく、静かに薬草の論文を書く作業に没頭して――)
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 臨時講師室」からペッツルートさんが去りました。