2025/03/09 のログ
■サマエル > 「そうなんですか?いや、出来ないものは仕方ないですよ。
一番重要なのはやってみようと思うことですから。
それが出来るなら別の方法をやってみようと思うようになって。
新しい何かを掴めたりするかもしれません!」
などと、説教臭いことを言うが少年がまさしくそういう体験を経てここにいるせいだろう。
だからこそ、同じ境遇にいる彼女を少しでも元気づけたくてこう話していると理解できるか。
「え、いいんですか!?願ってもいないことですが…。
じゃあ、その時はぜひまた来てください。今日みたいなおもてなしで良ければいくらでも。
なんなら、お金に困ったら宿代わりにしてくれて構いませんから」
彼女の申し出を非常にうれしく思って、思わずそう早口でまくし立ててしまう。
それほどその提案は少年にとっては嬉しく、だからこそ気持ちが先に出てしまった。
慌てて「あ、すみません……」と謝罪をしつつ向かう風呂場。
入った瞬間に、彼女の驚いた声が響き、微笑む。
「はい、僕で良ければエスコートさせてください」
そう言いながら、彼女の手をゆっくりと引いていく。
慎重な足取りの彼女を、まずは近くの椅子へと案内して。
鏡があるが、彼女にはそれではよくは見えないだろう。
そうでなくても水蒸気ですぐに見えなくなってしまうのだが。
座る前にお湯で椅子を流して、温めてから。
「背中もお流ししますね。危ないですから…。
石鹸とかも、僕が渡すのでゆっくりくつろいでくださいね。
じゃあ、お湯をかけていきますよ」
と、楽しそうな声で言うと。
熱めのお湯をまず軽く肩にかけて、「温度大丈夫ですか?」と聞いた後。
問題がないようであれば一気に背中からかけていき。
石鹼を泡立てて、直接子供らしい瑞々しく柔らかい手肌で背中を洗っていく。
子供だから、というには。少々いろいろ受け入れすぎなような気もするが。
ここが弱視である彼女には危ないのは、事実だろう。
■サマエル > 【後日継続】
ご案内:「平民地区」からレアーナさんが去りました。
ご案内:「平民地区」からサマエルさんが去りました。