2025/02/08 のログ
■ベルナルド > 瞬間的に分からないことがあるとしたら、それは経験の差であることは自分も過去に過ぎてきたポイントだから良く分かる。
なので、弟が咀嚼して飲み込むまでゆっくりと待つのも容易いことだった。
「だね。ならやっぱり、リシーには単純に算術の基礎を教えるよりも、ちょっとだけ裏口を教えてあげようかな。」
はっきりとは言わないが、これは弟の性格や特性を考えると有用な方法なのだ。
自分は一つの答えを求める方だからこそ、決まった道順で覚えた方が身につく。
だが、弟は想像したり考えることが好きだからこそ、逆に道順を無視して覚えても、興味を示せば自分で考え始める。
だからこそ、ショートカットをさせても良いという考え方だった。
明るく鳴った表情がまた暗くなるのは家の勉強の話になるから。
その後で、弟の返答を全て聞いてからなるほど、と頷いて。
「リシーのその感覚は大事なことだよ。
だから、こわいと思っていいし、はずかしいと思っていていい。
そこが悪いとは思う必要はないし、思ってはいけない。」
弟はどうとらえるだろうか。
悪いと思っているのだとしたら、真逆の事を言われたのだから。
その後で更に紡ぐ言葉は
「リシーがそう思っていることが分かったから、暫くは俺と『勉強』をしようか。
母様や他の人には俺が言っておくから。
そして、暫くは色々と話をしよう。
リシーが知りたい単位のこと、地図で距離を測る方法。
ちょっとした悩みの相談や、他愛もない雑談。
そして、同じベッドで寝る。それだけの『勉強』を。」
悪戯っぽく笑って弟の瞳を改めて見やる。
しばらく一緒にサボろうか、と言うかのような、そんな言葉で笑って見せて。
■リュシアン > 【後日継続】
ご案内:「カルネテル・ヴィスコワニティ邸」からリュシアンさんが去りました。
■ベルナルド > 【中断、後日継続】
ご案内:「カルネテル・ヴィスコワニティ邸」からベルナルドさんが去りました。