2025/01/28 のログ
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ご案内:「平民地区 商業地域」にリスさんが現れました。
リス > 様々な、商人達が大声をあげて客を呼んでいる。客や冒険者は、呼び込みに対して近づいて、内容を見ている。
 そんな活気が、ここにはある、自分の店とは、別種の活気と言って良いと思っている。

 リスも今回は、露店を開いていた。
 トゥルネソル商会自体は、問題なく回っているし売り上げも出している。
 ただ、しかし、偶にはこういう風にお客様と直接話ができる露天というのも店の、商売の一つの形。
 だから、店長として奥に引っ込んでいるだけではなく、店に出て、直接商売する。
 商売の感をなくさない為のリスなりの学習。

 今回の商品は。
 妹の竜胆が、錬金術の観点から作った回復薬。
 娘のリーナが、治療師としての観点から作った回復薬。
 あと、とある薬師が作った、高価で、最高級の回復薬。

 武器防具としては。トゥルネソルで作っている数打ちの武器。
 風属性の魔法剣に、魔法の鎧。
 それと、冒険者用に様々なものを詰め込んだ冒険者セット。

 冒険者達にターゲットを絞ったラインナップにしてある。
 それ以外にも、いろいろとマジックバックの中に入れてあるが、その辺りは、交渉次第だ。

 露店にアイテムを並べて。
 ニコニコほほえみをこぼしながら、リスは露店の椅子に座り、近くに来る冒険者たちにどうぞ見ていってください、と声をかける。

リス > 「いらっしゃいませー♪」

 リスの声は、大きく響き渡る。商人だから、お客様に来てもらうには声を出すしかない。
 他の商人もまた、大きな声を上げて、客を呼んでいるのだ、客を呼びあう状態となっている。
 冒険者たちは、リスが露店のメインの棚に置いてある武器を見て、古びた様子にあきれたように去っていく。
 メインにしている古ぼけたそれらは上級の魔法のかかった魔法剣に鎧に、魔杖だ。
 風の属性という縛りはあるが、冒険者であれば十二分に欲しいもののはずだ。
 しかし、竜眼を持たぬ彼らには、その魔力を見ることができないようだ。

 魔法使いであれば、魔力を見る技能があるはず、と思うが、人間の冒険者はそれらは持ってない様子だ。
 初心冒険者なのだろう。
 むしろ、魔力のスクロールとか、傷薬とかの方を見るが。
 薬師の高級回復薬に関しては、スルーされてしまう。
 普通に高いから、というのがあるのだろう。

 初心者冒険者に関しては、お金がない、というのが正しいところだと思う。
 料金に関しては―――まあ、相談はできる、それこそが商売。
 とはいえ、彼らにはそこまでの思考がなかった模様。

 これは縁ね、と、見送ることにする。
 強力なマジックアイテムは縁でつながる、というのもよく聞く話だし。
 次のお客さんは来ないかな、とリスは、空色の瞳を動かしてみて。