2024/12/16 のログ
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枢樹雨 > インクに汚れた人差し指を、親指で擦る。
掠れた黒いインクが親指もまた汚すが、妖怪に其れを厭う様子はない。
アジ。…改めて羊皮紙上のマンドラゴラを見下ろせば、おどろおどろしい妖怪の類にも見える。
ただそれは、恐れの対象ではなく馴染みあるもの。
そよれりも貴方が語る貴方へと興味が傾けば、離れていた視線が再び碧眼を見遣り。

「幼子は信じて行いを正しそうだね。…大人になっても信じる子がいれば、マンドラゴラがしゃべりだすこともありそうだけれど。」

そう語るのは、人の意識が作り出す存在もあることを知っているから。
しかし残念ながら、マンドラゴラは薬草と分類されている。
魔物とはまた違うのかと、ひとつ答えが出てしまえば、次なる魔物に興味が移る。
ゴブリンと、先に貴方が発してくれるなら、傍らでこくこくと頷き説明を促して。

「人に似た形をしているんだね。……これで性的にというと、男女の交わりと同じ事をするということ?」

服を着て帽子を被って耳を隠せば、人の子として街を歩けない事もないように見える。
注釈で緑と書かれれば流石に難しいかとも思うが、襲われると聞けば羊皮紙から顔をあげ、首を傾げ。

「ゴブリンは男や女といった性別はないの?種の存続に人の子を襲う必要があるとういこと?」

興味を持てば、ついつい重ねてしまう質問。子供のなんでなんでとそう変わりないそれ。
性欲旺盛の文字には気が付くも、それが何故同種ではないところで向くのかと不思議そうに。
そしてそれが定番であるかのように、「ロフィも襲われたことがある?」と経験を聞き出そうとして。

ロフィ > 絵はどちらにしても、枢に理解してもらうための補助だ
別に歪んでしまったぐらいどうってことはない
マンドラゴラの話が終われば、次はゴブリンの話
どうやらかなり知識欲が旺盛なようだ。やはりどこか異国などから来たのだろうか
先ほども、貿易品の事を知っていたようだし…と思いつつ

「そうだな。身長としちゃ、俺の膝丈くらいと思ってくれればいい。知能も大体子供程度だ
…ああ。男女の交わりと一緒
力もそれほど強くないが、ズル賢いから…罠を張ったり不意打ちしたりして無理矢理襲う感じだ
主な住処は、洞窟だったり遺跡だったり」

注釈が付け加えられていく

「ああ、無い…というより現在確認されている中で雌のゴブリンはいない…はずだ
もしかしたら世界のどっかには居るのかもしれないが、少なくとも今のところは知らないな…

で、生々しい話になるが、こいつらの精液は大抵特殊で…異種族でも問題なく孕ませられる
人間限定じゃないから、住処近くの村から家畜の雌やら娘やらを攫って繁殖する
人間は喋れる分、悲鳴を楽しむために狙われやすいのかもしれないな…」

「ははっ、性的には無いよ。罠とかに気を付ければそんなに簡単にやられないさ
それに…男は孕まないから、捕まったら殺されて食われるだろうな…
枢みたいな美人さんなら、絶対攫われるだろうから気を付けなよ」

そっと手を取ろうとしつつ、ゴブリンの腰布の辺りに持って行ってみる
スライムの時と同じように注意を促しつつの、ボディタッチを試みてみよう

枢樹雨 > 「思ったよりも、小さい。小鬼みたいだ。」

てっきり人と同じ位の背丈と思っていたのだろう。ぱちぱちと瞬いては、おもむろに貴方の膝の辺りを見下ろす。
十にも満たないくらいの、子供の背丈。
そのくせ丸みがなく、人と見紛うには難しい緑の肌。
更にその生態も教えられればなるほどと、納得の様子で頷き。

「嫌われ者だね。天性の、嫌われ者。人の子がこぞって刃を向けそうだ。…でも雌が居ないから種が進化したと言うのは面白いね。」

まるで他人事のような感想。
女の身体を持つ自身も襲われる対象であると説明されながら、嫌悪を滲ませるでもなく淡々と感想を紡ぐ。
そして貴方が危惧したように無邪気に好奇心を向けては、貴方が己の手を取るのをただ視線で追う。
その手が描かれたゴブリンに導かれると、既にインクで汚れた人差し指で腰布を擦り。

「孕まない男の身体に興味はないか。知能がないと、行動がわかり易くて良いね。雌のゴブリンが見つかったら大変なことになりそうだ。」

まだ見ぬゴブリンの雌。変わらず声に抑揚はないのに楽し気な気配が滲むのは、その未知なる存在を想像するが故。
その意識が不意に貴方へと向かえば、ゴブリンの腰布を擦った指が貴方の手を握り。

「ロフィはすごいね。魔物の博士みたいだ。此処に居るという事は、冒険者として色々な魔物を見てきたの?」

ロフィ > 「小鬼…ああ、そういう言い方もあったかあ
そっちの方がわかりやすかったかもしれないな…」

もしかするとシェンヤンの方の子かもしれないしわかりやすい例えがあったか、と頷く

「まぁ実際嫌われ者だ。よく討伐依頼も出てるしな…
後は、知恵を付けて魔法を使ったり、何かの要因でデカくなったりする奴もいたり…
多様性が大きいのも特徴かもしれない

んー…雌ゴブリンが見つかったら、すぐに死にそうだけどな…周りはみんな性欲ばかりの雄だらけって状況だから
それか、女王様にでもなってるか…どっちにしろ、想像でしかないけどさ」

手を取っても嫌がられるどころか急に握られれば少し驚く
ただ、次の質問でこちらに興味が向いたことがわかれば、ナンパとしては大成功だろう

「あはは、ありがと
冒険者だから、っていうよりは…趣味みたいなものかな

ほら、今言った通り魔物って色々と興味深いことも多いだろ?
他にも、ワーウルフだとかインキュバスだとか…
あーまあ、下世話な話をするとさ、そいつらがどうやって雌…女の子を虜にするのか、とか
もちろん、世には女性魔物とかも居る。
そういう生体にも興味があるから…
趣味と実益を兼ねてって感じだ」

灰簾石の如き瞳を見つめ
ヴェールに隠されてもまだ滲みだす美麗な顔立ちに目を細める

「それに、冒険者してるとたまに…依頼先とかで枢みたいな綺麗な子とも出会えるしね」

枢樹雨 > 【後日継続予定】
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド」から枢樹雨さんが去りました。
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド」からロフィさんが去りました。