2024/12/15 のログ
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド」に枢樹雨さんが現れました。
■枢樹雨 > 平民地区。大通りに面した冒険者ギルド。
広い敷地内はそれに見合った人の多さで賑わっており、魔導機械による灯りが夜を感じさせない明るさで建物の中を照らしている。
その片隅。数多の依頼が貼りだされた掲示板の前。
妖怪は中央に陣取りしゃがみ込んで、下の方に並ぶ依頼をじっくりと目で追っている。
背中は長い濡羽色の髪で覆い隠され、整えられた毛先はぎりぎり床に触れないほど。
頭にある鬼角は白い薄絹にて隠れており、背後から見れば華奢な人物が熱心に掲示板を眺めている様子で。
「すらいむ大量発生…、まんどらごら採取…、ごぶりん退治…、」
淡々と抑揚のない声。それでいて涼やかな、転がるように鼓膜へと落ちていく声。
誰に向けるでもない小さなその声が、依頼の表題となった部分を読みあげていく。
固有名詞だけどこかたどたどしく、口に馴染まない様子で呟いては、僅かに首を傾げ。
「挿し絵は、ないのか…」
この国に流れ着いてかれこれ半年以上。
思えば一度たりとも魔物に興味を向けた事がなく、同じ人外でありながらそれらの名称も知りもしない。
スライムとは、マンドラゴラとは、ゴブリンとは。
いったいどんな存在なのかと思案したとて、今この場に答えはない。
次いで他の依頼にも目を向けてみるが、見慣れない単語は増えていくばかり。
誰かに聞いたら答えをくれるだろうかと、おもむろにギルド内を見渡して。
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド」にロフィさんが現れました。
■ロフィ > 冒険者ギルドは男にとってちょっとした小遣い稼ぎとスリルを味わい
更には冒険者の女の子なんかを口説いたりする場であった
本業の者からすれば、憤慨ものだろうがこれが男の生き方だ
「ふぃー……、ん?」
ただ、先日他の依頼で装備が一部破損してしまった
戦えないことは無いのだが、安全のため武具の修理依頼を出して
修理されている間に、一旦ギルドでのんびり酒でも飲むかという魂胆だ
ギルドに併設された酒場に入り、適当に注文した後に今日は誰が居るかな、と辺りを見回したところで
依頼が張られている掲示板の前に誰かが居るのを見つける
確かシェンヤンなどに見られる着物を着ており、頭には白い薄絹
体格からして、ぱっと見では冒険者とは思えない
ただ、女性だ
…ならば、この若者が声をかけないことはありえない
きょろきょろとし始めたところで取っていた席を立ちあがり、掲示板の方へ向かい、相手の近くへ
こういうのは、先に声をかけたもの勝ちだ
「や、君。どうしたの?
受ける依頼について何かわからないなら、俺が教えよっか?」
依頼については受付の人に任せるという手段もある
ただ、男はナンパ男であるから…敢えて自分の方へ矢印が向くように軽く話しかけてみよう
■枢樹雨 > 掲示板から視線を外すとほぼ同時。
妖怪の視界の外から向けられる声に気が付き、反射的にそちらを振り返る。
さらりと揺れる長い前髪。その隙間から覗く蒼の双眸。
無言で数秒、貴方を見つめたその瞳は、ゆっくりと瞬いて。
「…依頼は、受けない、つもり。受け方、知らないから。」
ぽつりぽつり、雫零すように答える妖怪。
それは言葉を探すようであり、貴方を見つめる事に意識の多くを割いているが故でもある。
しゃがみ込んだままに見上げる碧眼。
優し気に見える表情から少しだけ視線を外し、ゆっくりと立ち上がって。
「すらいむって、何?…あと、まんどらごらと、ごぶりんも。」
問いかける相手を探していた疑問。
受けはしないが依頼について教えてくれると言うのだから、早速質問をしてみる。
独り言と同じく、淡々と抑揚のない声音。
こてんと首を傾げる様は幼気だが、身体つきや顔つきはしっかりと成人した女性のもので。
■ロフィ > 声をかければ、のんびりした子なのか数秒返答を待つ
相手のペースで構わないのだ
彼にとって女の子とは尊重していきたい存在なのだから、言葉が出てくるまで待っていよう
「なるほどね。ってことは単純に興味かな」
ふんふん、と大袈裟に頷く男
声も涼やかに感じられるし、体つきも顔も…綺麗という言葉が合う容姿
思わず、大袈裟に頷く合間に生唾を飲むほどだ
けれど相手の事をよく知らずにいきなり性交渉をもちかけるのは成功率が低い
だからまずは相手の疑問に答えるつもりである
「じゃあ、こっちに座って話ししよう
ちょっと受付から紙と書くもの持ってくるからさ」
こっちこっち、と示して
酒場の空いている席を彼女のために引いて、座ってもらおう
結構ぼんやりしてそうな彼女が座ってくれるかはわからないが、自分は一先ず受付へ向かってささ、とペンと羊皮紙を貰ってこよう
「ただいま~。で、えーっと、スライム、マンドラゴラ、ゴブリンだったっけ
まずスライムは、こういうぷよぷよしたやつ
種類によっては酸を持っていたりして装備を破損させて来るし…えっちなことをしてくるやつも居るからもし外に出て、湿気が多いところに行くときは気を付けてね」
案内した席の横に座って、さらさら、と簡単にスライムを書いていく
それほど絵心は無いが、口頭での説明も加えてまずはスライムについて教えていこう
■枢樹雨 > 自身の意思よりも相手の反応をまつ姿勢。
それが紳士的とも取れる態度であると、残念ながら妖怪はまだ学べていない。
それでも貴方が己の問いかけに答える姿勢を見せてくれるならば、こっちにと、促す言葉にこくこくと小さく二度頷き、
小股に走って貴方が引いた椅子へと腰掛ける。
すっと背筋を伸ばし、受付へと離れていく貴方を目線で追いながらも大人しく待つ妖怪。
貴方が戻ってきて同じく椅子に腰掛けるなら、テーブルの上に白く華奢な指を置き、貴方の方へと身体を傾けて。
「おかえり。―――ぷよぷよしてるのに、自分で動けるの?えっちなことって何?」
ただいまにはおかえり。
知っている言葉を紡いでは、早速始めてくれる説明に耳を傾ける妖怪。
ペンが描く特徴的とも言えないスライムの形をまじまじと見つめては、説明が途切れたところでパッと顔を上げ、
更なる質問を貴方へと投げ掛け。
「君はスライムに会ったことがあるんだよね?えっちなこと、された?」
他意はない、純粋がすぎる興味。
長い前髪の隙間から覗く蒼の双眸は、好奇心に心なしか輝いて見えるか。
■ロフィ > 解説を始めれば…男とすれば無防備に見えるように寄ってくる相手にこほん、と咳払い
手指すらも美しく、ともすれば昔にあった魔族のようだ
未だヴェールに包まれた頭部までしっかり見てみたいという欲望を抱えつつも解説を続けていく
「そうそう。よく見たら下の方で地面を掴んでずりずり這いずって動いてる
大体動きはのろいけど…え?」
大袈裟に、スライムの絵に手のようなものを付けたしてみる
それで地面を掻くようにして動いているのだと解説してから、あまりにストレートな言葉に少しだけ言葉に詰まる
「んんん。…、えーっとそうだな
魔力を持つ女性とかだと、膣から胎の中に入ってそこで増殖されちゃったり、かな
ただ、全部のスライムってわけじゃない
そういうことしてくるやつは、このぷよぷよの体が…えっちな気分になっちゃう成分になってたりな」
(…どこかの令嬢かなんかか…?それにしては護衛とか居ないし…。ま、いいか。こういう純粋なのも興奮するし…)
「あ、ちなみに俺はされたことないぞ。
大体狙われて、被害届が出てるのは女性が多い気がする。…興味持って、襲われに行こうとかしちゃだめだぞ」
あくまで経験則だが、答えつつ一応注意だ
「…と、そうだ。まだ解説は続けるけど、君、名前は?俺はロフィ。呼ぶときはロフィって呼んでくれ」
君と呼ばれるのも少しこそばゆいため解説の合間に自己紹介も挟んでいく
■枢樹雨 > 自分よりも背の高い相手。
互いに腰掛けて尚、少し上にある碧眼を見遣れば、自ずと美しい金の髪も視界に入る。
屈強な身体つきの男性が多いこの場においては少し珍しい部類に入るかもしれない貴方。
それでも妖怪からしてみれば、男であり、人間であるという、大分類の一部。
よもや見目にそぐわぬ年月を生きてきたとも知らぬまま、今は貴方の語ってくれる魔物の事へと好奇を向け。
「ぷよぷよしていても自分の身体を引っ張る力はある…」
付け足された架空の手。それをスライムの標準装備であるとしっかり誤解しては、感心した様子でひとり呟く。
しかし重ねた質問への答えを聞けば、驚いた様子で前髪の下の双眸を丸くし。
「増殖。胎の中で。…増殖できるのに、女の胎で子作りでもしたいの?不思議な魔物だね。」
思わずと言った様子で繰り返した単語。
帯に締められた己の腹を見下ろし、そして両手で撫でてみては、其処にぷよぷよが入り込むことを想像してか下腹に少し力が入る。
貴方に観察されているのも気が付かぬまま、羊皮紙に描かれたスライムと自分の腹とを交互に見遣り。
「―――え。……駄目、か。」
不意に刺された言葉の釘。
パッと顔を上げて貴方を見上げては、しょぼんとした様子で再び視線を腹へと落とす。
そうして再び帯越しの腹を撫でては、自己紹介にちらりと貴方を見遣り。
「枢(くるる)。私は枢だよ。…ロフィ、次はマンドラゴラ。教えて。」
■ロフィ > 身の上話を求められても居ないのにべらべら始めることほど相手を冷めさせることはない…と思っている男は
中々自分については話さない
その代わり、女性が求めることなら知っている限り応えるのだが
スライムなどについて詳しいのも、昔爺自身が媚薬の元とするために研究していたからである
「そそ。…増殖するって言ってもやっぱりエネルギーは必要だから
その分のエネルギーを得る方法がスライムによって違うって感じ…かな
草とか食べて増えるのも居れば、あー…うん。そう、女の胎からエネルギーを吸い取って増える種類も居る…って覚えてくれれば」
ちらちらと描かれたスライムと自分の腹を見る相手の仕草にこちらがどぎまぎとする
経験は重ねていても、心は若々しい
「―――…だめだよ?、いやもし遭難依頼とか出てたら助けに行くけどさ…
最悪、強い快楽を与えられすぎて廃人になっちゃったりもするんだから」
念押しをしてから、次の話だ
「くるるか。珍しいけど…かわいい名前だね、よろしく
…おっけ。次はマンドラゴラ。こいつは…採取依頼が出てる通り薬草と思ってもらえればいい
沈痛…あー、ケガをして痛くて耐えられない!って時に痛みを抑える効果なんかがある
結構面白いのが、マンドラゴラはこういう形なんだけど…」
羊皮紙の空いたところに新たな絵を描いていく
根が人のような形をした植物の絵である
「ここの根の部分がなぜかよく苦しそうな人の顔に似るんだよね
だから、おとぎ話とかだと罪人が処刑された後マンドラゴラに生まれ変わってるんじゃないか、とか言われてる」
根の部分に簡単な顔を付け足し
説明は続けているものの、視線はやはりこの美人に吸い寄せられてしまう
■枢樹雨 > 「ああ、なるほど。場所だけでなく力も奪うのか。それなら確かに、わざわざ人の胎に入り込むのも頷けるね。」
エネルギー。それが生きる力であったり己で言うところの妖力魔力であることは、妖怪も知っていた。
納得した様子でひとつふたつと頷いては、揺れる頭上の白絹。
艶のある濡羽色の前髪もまた揺らせば、貴方を見上げる度に隙間から好奇心に染まった蒼眼が覗く。
其処に不満と諦めを滲ませれば、「廃人は、嫌…」と小さく嘆息。次なる魔物へと興味を移し。
「薬草。そういえば採取とあったね。煎じて薬にするのか。――――人参?」
ふんふんと、勉強熱心な生徒のように貴方の説明に相槌を打ち、記憶に定着させるかのようにぶつぶつと呟きを落とす。
羊皮紙に新たなる絵が描かれるなら、己の知識の中で最も近しい見た目の物を挙げてみるが、続く説明はその野菜とは似ても似つかない。
腹にあった手を片方、マンドラゴラの絵へと近づければ、指先で顔に似た部分に触れる。
描いて間もないそれは当然指先で擦られインクが伸び、妖怪の白い指先にもインクが付着して。
「あ…、すまない。……罪人の生まれ変わりで痛みを和らげるだなんて、さすがの図太さだね。」
すまないと、謝りながらも興味がマンドラゴラに向いたまま。
より悲惨な顔つきとなった絵を見つめては、しみじみと呟き。
■ロフィ > どうやら危ないことがわかってくれてよかった
討伐依頼は多く出るが、油断すると危ないのがスライムである
「あー、見た目は似てるな…
っと…。…ん?いや、謝らなくていいよ。むしろ絵にもっとアジが出たんじゃないか?」
にんじん
稀に貿易品として街に入ってきているのを見たことがある
確かに似ているな、と思ってから…
絵に触ってしまった指が黒く汚れるだけでも、ついついそれを目で追ってしまう
「まーそうだなあ、罪人が処刑されても罪を償いきれずに薬となってる…とか皮肉だよな
子供の頃はよく脅された覚えがある…悪いことするとマンドラゴラになっちゃうぞ、とかさ」
もう何十年前かすらわからないが、懐かしんでついぽろ、と口に出す
「しかも使う時には刻まれるからなぁ…と、俺がマンドラゴラについて知ってるのはこれくらいだ
後は…ゴブリンかあ…」
人型を書くのは慣れていないが、頑張ってみよう
細い手足に腰巻、尖った耳に大抵は禿頭
色は緑の種類が多い、と注釈を付けて書いていこう
「こいつもできれば女は合わない方が良いかもしれないなあ…
なんだ、性的に襲われちゃうからさ」
また興味を持ちそうだな、とか予想しつつ
性欲旺盛とも、羊皮紙に付け加えよう