2024/04/11 のログ
ご案内:「王城 地下」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
■メイラ・ダンタリオ >
王都マグメール 王城地下空間
時刻:午後の晴れ
正常な思考ではその場にはあまりいたくないようにすら思える。
色々な土地は一部の場所を忌避めいて扱うこともあれば、特別な生物の保管場所を
恐怖の館などと遊び呼ぶように、多々の犠牲を割り切って扱い実権を重ねる地下。
拷問や快楽投与といった事柄はどうでもいいように、実験と犠牲という言葉こそが
此処では一番濃縮された単語であり、飢えているのは成果という二文字だ。
しかし、メイラはアスピダから再び王都に戻った後
その地下に珍しく足を運び、今は壁に背中を預けるようにして両腕を胸下に交差
その形で腕を組んでいた。
噎せ返る血の匂い
壁に磔された薄汚れた服を着た博士風味
地面で転がる砕けた酒瓶と二つ三つに分裂した女の体。
パズルめいたものは組み合わせれば数体分といったところ。
メイラの頬には返り血を浴びたまま
組んでいる両腕と両足の先端を包む蛇腹黒鉄にも同じ液体がある。
「久しぶりに“エイコーン”とやり合いましたわ。
本当に、対峙している分だけ無駄と言われるだけあって疲れましたもの。」
その赤い瞳はまるで磨き上げて造られた曇りガラスのような赤。
ギラギラも照りもない 向こう側が見えない一種の霞仕上げのような表面で見つめられる
白衣に返り血を浴びた実験実行者その1?2か3?
「いつまでたってもクシフォス・ガウルスに近づけないあの場所を想ってここに来たのに。
これならまだマッドのほうがマシですわねぇ…、…。」
乱交か、酒宴でも目撃していたのか。
メイラの声は冷たく、隣に立てかけられた片手巨斧は滴り落ちたのか小さな血溜まりを造る。
この現場のあり様は、メイラは拵えたものであり、使用されたのはその巨斧と、見てわかる。
あの王の所有物なれど、無駄な者は省くに限るとまた勝手に断罪しているらしい。
肥え豚貴族の頬に殴りかかれる気質を持つメイラらしい、成果らしい成果のない者への一種の圧だった。
ご案内:「王城 地下」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。